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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

モンチェムの山で花を愛で星を撮る(タイ・チェンマイ県)

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チェンマイの市内から車で1時間ほどの場所にモンチェムという高原があります。
美しい景色や色鮮やかな花を楽しむことができる山岳地帯で、タイ人にも人気のリゾート地となっています。
先月の訪問では、夜空に輝く北斗七星や、ここは日本かと錯覚するような桜満開の景色も楽しめました。
チェンマイ市内からミニバン(ミニバス)サービスを利用して行く方法なども紹介します。


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モンチェムについて

モンチェム(ม่อนแจ่ม)はチェンマイ北西の山岳地帯にある集落で、自然の美しい景色を堪能したり、タイに居ながら涼しさや寒さが味わえる山のリゾート地として、近年タイ人の間で人気となっています。
チェンマイ旧市街からは40キロ足らず、車で1時間ちょっとで行ける比較的近場の山岳リゾートでもあります。
年間を通じて比較的涼しく、寒季(11月下旬から2月初旬くらいまで)の夜間は10℃を切る寒さとなることも。




山腹には、小さなコテージや最近流行りのドームテントなどが立ち並び、色とりどりの花畑やミカン畑、トウモロコシ畑など、牧歌的な雰囲気が漂い、遠くに連なる山々のグラデーションやその上に広がる空と雲の景色なども楽しめたりと、自然の中でぼーっと過ごしたい人には最高の場所とも言えるでしょう。

景色だけでなく、近くには日本風の本格的な温泉施設があったり、木製の車での坂道くだり(昔、某番組で紹介されたこともあるやつ)、ミカン狩りやいちご狩りなどのイベントも楽しめます。
また、後ほど紹介しますが、この辺りでは1月頃に桜が満開になります。

チェンマイ市内から日帰りで行くのもいいですが、コテージやテントで泊まって(お手軽なグランピング)、山を満喫するのもいいですね。
泊まりの場合は、タイの山ではなぜか定番となっている、焼肉と鍋がひとつになったような『ムーカタ』(ムーガタ)も食べてみてください。

モンチェムへの行き方(ミニバン)

残念ながら、チェンマイ市内からモンチェム方面に向かう路線バスのようなものははなく、モンチェムへのアクセスは、基本的に車かバイクとなります。
自家用車、レンタカー、レンタルバイク、ツアー会社で運転手付きの車をチャーター、ソンテウと交渉してチャーターなどですね。

ただ、「外国の、しかも山道の運転は心配」「英語やタイ語での交渉がしんどい」という方も多いかと思います。
泊まりの場合はチャーターも高くつきますしね。

今回、私たちはチェンマイ市内からロットゥーと呼ばれるミニバン(ミニバス)のサービス(実際にはバンではありませんでしたが)を利用してモンチェムを往復しましたので、情報をシェアします。
当日、飛びこみでミニバン乗り場へ行って乗ることも可能なのでしょうが、シーズンの週末ということもあり、事前に予約しておきました。
KKdayのサイトで1人片道150バーツ(約600円)でした。

チェンマイ市内は決められた乗車場所(ワローロット市場近く)まで行く必要がありますが、モンチェムでは自分たちの予約したホテルまで送ってくれ、帰りもホテルまで迎えに来てくれます

ちなみに、日帰りの場合は、基本的にモンチェムの展望台(花畑)へ行く駐車場での昇降となりますが、交渉によってはモンチェムエリアの他の場所で降ろしてもらうことはできそうです。(同乗した韓国人カップルが出発前に交渉していました)

KKday:チェンマイ~モンチェム片道乗合送迎予約サイトへ


モンチェムへ

当日、8時前にミニバンの出発場所であるオフィスへ向かいました。




小さな待合室のようなところでしばらく待ちます。


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この会社は、モンチェムの他にドイインタノン山メーカンポン村行きのミニバンも取り扱っており、この日はメーカンポン村へ行く欧米人グループが数人待機していました。

7時50分頃、メーカンポン村行きのバンが出発し、待合室に残ったのはモンチェム行きを待つ人たち。
予定通り、8時ちょうどにモンチェム行きの車が出発。
乗客は6人でした。

しばらくのどかな郊外の幹線道路を走った後、車窓は山道へと変わっていきます。
1時間ちょっとで、モンチェムの駐車場へ到着です。

ここで、東アジア系の外国人2人が降りて行きました。
モンチェムの展望台や花畑を巡って午後の便でチェンマイに帰るようです。

韓国人夫婦は少し離れた「インヨン」のフラワーガーデンあたりまで行くらしいので、車は先に私たちの宿まで向かいます。


モンチェムの宿(Mon Pa Fan)

この日、私たちが泊まったのは、モンチェムの北西にある、モーン・パー・ファン(ม่อนพาฝัน / Mon Pa Fan)というリゾート。

すごい急坂を降りて行った山腹に、コテージタイプの部屋とドーム型のテントがいくつか並んでいます。
この辺りの宿はだいたいこのようなスタイルが多いですね。



ここは、agodaで友人が予約してくれました。
モンチェムには数多くの宿がありますが、タイ人は宿のFacebookを通じて直接電話やLINEで予約することが多く、このモーン・パー・ファンのようにホテル予約サイトで予約できる宿は貴重ですね。


agodaでモーンパファンを探す


私たちが泊まったのは、ドームテントの部屋で、独立したテラスの上に前面が透明になった大きなテントが設置されています。

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テラス横には専用のトイレとシャワールームがあります。
もちろんテントやトイレは施錠できます。
ガスの温水シャワーも完備されています。(温度調節がちょっと難しかったけど)


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このリゾートからは、北側と東側の景色を眺めることができます。

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重なり合う山々の先にチェンダオの山(ドーイルアン)も見えました。

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チェックインにはだいぶ早い時間なので、荷物を預かってもらい、とりあえず、夜にテント前で食べるムーカタ(タイ風焼肉鍋)を予約しておきました。
ムーカタは2人用で500バーツでした。(だいたいどこの宿でも500バーツが相場のようです)

レンタルバイク

受付の共用テラスでぼーっとするのも気持ちよさそうでしたが、それにしても時間が有り余りすぎるので、モンチェムを散策することに。
あ、あと、私が持ってくるのを忘れた象パンツを買いに行くんでした。笑

ただ、今さっき車で降りてきた坂道を思うと、徒歩であちこち回るのはちょっと厳しそうなので、結局、バイクを借りることにしました。
宿の方にお願いして1日350バーツで手配してもらいました。

5分ほどで、バイクが到着。
レンタル屋さんの夫婦が2台でやって来て、私たちに1台貸し、もう1台で帰っていくスタイルですね。

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鍵を受け取ったら、早速バイクで出発です。
ただし、宿の前の急坂だけは、友人に歩いてもらいました。
この坂、友人曰く本当に足が前に進まないとのことでした。(モンチェム心臓破りの坂と命名w)


ミカン畑とバラ農家

まずは宿の人におすすめしてもらったミカン畑へ行ってみました。
宿から麓へ下っていく途中にあり、徒歩では相当時間がかかりそうな距離でした。

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なんてことはないと言えばなんてことないのですが、山腹にみかんの木が整然と立ち並び、緑の葉の中に黄色の実が顔をのぞかせている風景はのどかで平和でした。

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ふと隣の畑を見ると赤い花がたくさん植えられていたので、2人で眺めながら「あれは、ケイトウの花だね」なんて言ってたら、その花の間から「コケッ、コケッ、コケッ」と、赤いとさかのニワトリが現れたのには、吹きました。
(ケイトウの間から本物の鶏頭現るって、何のコントよ!😂)


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このみかん畑でしばしお茶休憩。
中庭みたいなところに、きれいなバラがたくさん植えられていました。
すごく香りのいいものもいくつかありました。

ミカン畑を後にして少し山道を下ると、おしゃれっぽいリゾートがあったので見学してみようかと思いましたが、なんとなく敷居が高そうなのでやめておくことに。

その代わり、リゾートの前にあったバラ農家をちょっとだけ見学させてもらいました。

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観光農園というよりは、販売用の苗を育てているバラ農家っぽかったです。
出荷の準備をしているスタッフや、ピックアップトラックで買い付けに来ている人がいました。
素敵な色のバラもいくつかありましたが、苗を持って旅行を続けるのもアレなので購入はしませんでした。


桜咲く山里

バラ農家を後にして元来た山道を引き返し、モンチェムの展望台(ビューポイント)の方へ行ってみます。
途中、桜の花が満開になっているエリアがありました。
チェンマイやチェンライでは桜の木が植えられている場所があり、毎年1月頃に花を咲かせます。
ソメイヨシノではなくピンクがかった小ぶりの桜です。

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バイクを停めて日本より一足早くお花見です。
タイ人観光客も桜をバックに記念撮影しています。

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本当に、ここだけ切り取れば、まるで日本の里山のようですね。
気温も涼しく、小川に白い蝶もひらひら舞っていて、春そのものでした。

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ビューポイントと花畑

モンチェムの観光駐車場に並んでいる土産物屋で無事に象柄のタイパンツをゲットすると、そのままバイクでビューポイントまで上がっていきました。
(自動車の場合は下の駐車場に停めてから、少し坂を歩かなければなりません)

ビューポイントは開けた場所にあり、モンチェムからの景色をいろんな角度で楽しめます。

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花畑の入場料は大人50バーツ子供20バーツでした。
ちなみに、ここは外国人もタイ人も同価格でしたね。

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ぐるっと一周、花と景色を愛でながら歩いてみました。


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山のランチ

花畑を後にした時点で12時となったので、昼ご飯を食べることにします。
サターニー・マオヴォー(สถานีเมาโว / Maovo station)というレストランに入ってみました。
小高い尾根に建っている店で、1階のカウンターで注文と支払いをします。
番号札を受け取ったら、見晴らしが良さそうな屋上席(2階席?)に行ってみました。

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思った通り、良い景色。
日差しは強いものの、風が涼しくて気持ちいいです。
料理も美味しくて、大満足のランチでした。

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北部定番料理のカオソーイやサイウア(チェンマイソーセージ)など




宿でまったり

13時過ぎ。
もうそろそろ部屋の準備もできている頃だろうと、宿へ戻りました。

受付の女性から鍵を受け取って、テントへと向かいます。
荷物もちゃんと部屋に入れておいてくれていました。

さて。
これからまったりタイムです。
シャワーを浴びたり、コーヒーを飲んだりしながら山の景色を満喫。


目の前に見えるこんもりした山(丘?)まで歩いて行ってみたり。

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その山の上はちょっとしたキャンプ場になっており、タイ人カップルがテントを張っていました。

ここからの景色もなかなか良好。
周りに大きな宿泊施設もないので、ここなら静かに夜空も楽しめそうですね。


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立ち枯れた木の上に半月が昇っていました。


ムーカタ

夕飯の時間まで、くだらない思い出話や互いの近況などを話したり、黄昏れる空をボーッと眺めたりして過ごしました。

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夜食用のカップ麺やスナックを近くのミニスーパーへ買い出しに行って帰ってくると、テント前にムーカタの準備をしてくれていました。

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山で食べるムーカタは、雰囲気込みで美味しいんですよね。
あまりにも一生懸命食べ過ぎて、焼いてる写真撮るのを忘れていましたけど。笑

ちなみに、ビールは持ち込んでも構わないし、宿の受付でも買えました。
そういえば、同じ宿に泊まっているタイ人一家は、ミニスーパーでビールや野菜や肉なんかも買っていました。
(注文したセットだけだと足りない場合は、こうして買ってきて一緒に調理するのもありですね)



星空

ムーカタをつつきながら、モンチェムの夜が更けていくと、最近の私の楽しみである星空観察の時間となりました。

この夜は半月ということもあり、割と空が明るいためそれほど星は期待していなかったのですが、それでも山の中とあってそこそこ見ることができました。

宿から見えるのが東から北にかけての景色なので、月明かりを避ける意味でも、北側の空をメインに星を眺めます。

北斗七星がはっきり見えました。
小学生の頃に習ったのを思い出します。
ひしゃくの先端を5倍したところが北極星なんですよね。

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数百枚撮った中には流星もいくつか写っていました(中央下縦の線)



ところで、モンチェムの1月の夜はめちゃくちゃ寒かったです。
タイだからと舐めてました。
10℃切る温度(7〜8℃?)で、日本の寒さから比べたらそれほどでもないと思われるかも知れませんが、こっちには暖房器具というものがないので、ヒートテックにパーカーで震えてましたね。

インターバル撮影で数百枚撮ったものを繋げてタイムラプスにしてみたりしました。


www.youtube.com

 



モンチェムは月明かりがなければ、もっときれいに星が見えると思います。
だから、次回は新月の頃に来てみたいですね。

ただ、リゾートで泊まると、両隣りのテントやコテージの照明が明る過ぎて(大抵の人は夜も消さない)、目が夜空に慣れずあまり星が見えないのが難点ではあります。
もちろん写真撮影にも悪影響を及ぼすのですが、ここに来る方がみんな星に興味があるわけではないので、仕方ないですね。
防犯のために照明を付けておきたい人もいるでしょうし。

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ミニバンの待合室にあったモンチェムの略地図



朝ごはん・チェックアウト

翌朝は、夜明けの空をベランダから眺め、タイムラプス撮影などを。
タイムラプスは、空に雲が全くない日だったので動きがなく、あまり面白い絵になりませんでした。涙

宿泊料金には朝食も含まれいます。
受付前のテラスでセルフでお粥やトースト、コーヒーなどをいただきました。


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簡単な朝ごはんですが、お粥が美味しくておかわりしました。

 


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9時前にチェックアウトして、予約してあった乗合送迎車を待ちます。
各所で他の人をピックアップしてから来る可能性もあるので、多少の遅れは想定内。
それでも、予定時間(9時)を15分すぎるとソワソワしちゃいますよね、日本人的には。
結局、9時20分過ぎにちゃんと迎えに来てくれて一安心。
(やはり私たちが最後のピックアップ客でした)

6人の乗客を乗せた車は、一路、チェンマイ市内に向けて山道を降りていきます。
帰りは、ワローロット市場で解散でした。
市場でチェンマイ土産などを買うことできたのでちょうど良かったです。

いやー楽しかったです、モンチェム。


最後までお読みいただきありがとうございます。


ではまた。