タイ北部の入口とも呼ばれるピサヌローク県訪問の続きです。
思い出の場所といつも圧倒的な美しさに心打たれるチナラート仏(チンナラート仏)を訪ねてきました。
- 車窓がジブリ!?
- 車内弁当
- 電源コンセント
- ピサヌローク到着
- ピサヌロークの時計台
- リタイゲストハウスでランチ
- トップランドホテルにチェックイン
- チナラート仏を拝みにワット・ヤイ寺院へ
- ワット・ナーンパヤー寺院へ
- 水も滴る老舗ホテル
- ホテルのロビーラウンジで夕飯
- 朝のワット・ヤイ参拝
- 朝食
- ホテルでマッサージ
- 帰りは飛行機で
車窓がジブリ!?
タイ国鉄の長距離路線では、初めてクルンテープ・アピワット中央駅を利用してチェンマイ行きの特急7号に乗り込んだところまでは前回の記事で書きました。
新ターミナルステーションとして開業したクルンテープ・アピワット駅は巨大で、今までのフアランポーン駅とはだいぶ勝手が違って戸惑ったりもしましたが、そのあたりも書いていますので、よかったら合わせてご覧ください。
普段は、鉄道に乗るとたいてい車窓を楽しんで過ごすことが多いのですが、この日はちょっと思うところがあり、自分の気持ちをまとめるためにずっとスマホで書き物(というほど大げさなものではないのですが)をしていました。
あまりに没頭しすぎて、あっという間に数時間が過ぎていました。
ふと顔をあげて窓の外を見ると、なんとも不思議な光景が広がっていました。
おそらく最近の大雨の影響で辺りの田畑が浸水しているのですが、青い空と白い雲が広がる一面の沼地を列車が走ってるようで、何か既視感を伴う浮遊感を覚えました。
なんだかジブリっぽいなあと。。。
車内弁当
前回の記事でも書きましたが、2023年10月現在、サービス要員不足のため、昼間のチェンマイ行き特急での食事提供は一時的に休止されています。(その分、チケット料金が少し安くなっています)
それで、だいいたいの人は各自食べ物や飲み物を買ってきているのですが、そうでない人も少なからずいるようで、ナコンサワンを過ぎたあたりで車掌さんとスタッフがガパオライスの注文を受けてました。
もちろんこれはチケット代金には含まれていないので、希望者はその場で車掌さんにお金を払ってオーダーします。
注文したガパオライス(目玉焼き有り無しを選べる)は、ウッタラディット駅で受け取れるとのことで、その手前のピサヌロークで降りる私は残念ながら注文不可。
電源コンセント
これはどうでもいい情報かもしれませんが、たまたまこの時に座った座席の前には電源コンセントがあってラッキーでした。
あとで観察してみたところ、その車両でコンセントがあるのは、2箇所だった気がします。
私が利用したのは、9時5分発チェンマイ行きのディーゼル特急列車(2等席)でしたが、3号車の31、32番席の前と、63、64番席の前の壁に220Vの電源コンセントがありました。(1号車と2号車は不明)
もちろん、いつもこのタイプの車両が使用されるかどうかはわかりませんが、ご参考までに。
ピサヌローク到着
途中、洪水の浸水箇所での徐行運転などもあり、予定より約20分遅れでのピサヌローク到着でした。
ホームに降り立つとぽつぽつと雨が。
駅前の雰囲気は昔とあまり変わっていません。
蒸気機関車が飾ってあります。
いつ来ても懐かしい町。
昔ここで2年間住んでいました。
折りたたみ傘を広げて、最初の目的地に向かって歩き出します。
ピサヌロークの時計台
駅から数分。
時計台のあるロータリーに到着です。
当時、この時計台の周りには、ピサヌロークで知り合った日本人の友人も住んでおり、よく一緒に食事をしたりデザートを食べたりしたのを思い出します。
感慨にふけっていたら急に雨足が強くなり、瞬く間に土砂降りに。
商店の軒下に避難して、泣いているような時計台をしばらく見つめていました。
リタイゲストハウスでランチ
少し雨が落ち着いてきたので、昼ご飯を食べることにしました。
時計台からすぐ近くにある「リタイゲストハウス」というホステルの1階にあるレストラン。
昔は、ピサヌロークで洋食っぽいものが食べられる数少ないレストランのひとつだったのでよく利用していました。
洋食といっても、パスタとかクラブサンドイッチとかそんな程度なんですけど、貴重な気分転換スポットでしたね。
今は小ぎれいなカフェになっていました。
チリシーフードなるスパゲティにしてみました。
いわゆる「スパゲッティ・キーマオ・タレー」でしょうね。
いやこれ、具だくさんで美味しかったです。
トップランドホテルにチェックイン
遅めのランチを食べたら、そのまま歩いてホテルへ向かいました。
ピサヌロークで最も有名な寺院、ワット・ヤイ(正式名:ワット・プラシー・ラッタナマハータート・ウォーラマハーウィハーン)のすく近くにある老舗ホテル「トップランドホテル」(Topland Hotel & Convention Centre)です。
私が住んでいた当時は、おしゃれなブティックホテルや今風のホステルなんていうものはなかったし、外国人観光客が泊まる高級ホテルなんてピサヌロークには数えるほどしかありませんでした。
そんな中で、このトップランドホテルは、1、2を争そう高級ホテルだったわけです。
隣接しているトップランドプラザも、当時はピサヌローク唯一のデパートでしたし。
今はホテルもだいぶくだびれてしまいましたけどね。(ふた昔前の大型ホテルっていう感じ)
でも、私はその思い出こみでトップランドホテルが好きです。
立地的にも、ワット・ヤイ寺院の「タイで一番美しい仏像」と名高いチナラート仏をお参りするには、とても便利な場所なんです。
部屋は11階の北側で、窓からはワット・ヤイが見えました。
昔のタイのホテルっていう雰囲気も、個人的には懐かしくて好きです。
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Klook.com
チナラート仏を拝みにワット・ヤイ寺院へ
荷物を置いて一休みしたら、さっそくワット・ヤイへ向かいました。
まだ小雨がぱらついていましたが徒歩で3分ほどの距離なので、問題ありません。
チナラート仏が安置されている礼拝堂の手前で蝋燭と線香に火を灯し、礼拝して花を供えたら、靴を脱いでお堂に入って行きます。
相変わらずたくさんの参拝者で賑わっています。
そして、チナラート仏は相変わらず荘厳で美しく、慈悲深い眼差しにしびれてしまいます。
改めてこの大好きな仏さまに感謝を表し祈りを捧げました。
ワット・ナーンパヤー寺院へ
ワット・ヤイ境内の一角にある仏堂で、棺に入った涅槃像(釈迦入滅仏)をお参りしました。
それから、屋台のアイスクリーム屋さんでココナッツアイスを買って食べながら隣のお寺へ向かいました。
ワット・ナーンパヤーン寺院は、ピサヌローク在住時は一度も訪れたことがなかったのが悔やまれるくらい、去年初めて訪れて好きになったお寺です。
私が勝手に「涙の仏さま」と呼んでいる、ソムデット・ナーンパヤー・ルアンケーオ(ルアンケーオ仏)が安置されています。
この時は、僧侶が夕方の読経を始めるところだったので、素早くお参りだけさせていただきました。
水も滴る老舗ホテル
ナーン川のほとりを少し散策して、ワット・ヤイの市場でお土産の菓子を買って、一旦ホテルへ戻りました。
ベッドに横になってスマホをいじっていると、どこからか「ポト…ポト…」という音が聞こえてきます。
最初は、シャワーの水切れが悪くて水が落ちているのかと思っていたのですが、なんとなく音の間隔が早くなっているような気もしてきたので、起き上がって見に行ってみると、なんとバスルーム前の天井から水が滴り落ちて床が水溜りになっているではありませんか。
おそらく、天井裏に設置されたエアコンからの水漏れです。
フロントに電話したら、数分後に設備管理スタッフがやってきてくれました。
スタッフが天井の板を外してエアコンの管を抜いたら、じゃあああああーって、笑っちゃくくらいに水が流れ落ちてきましたね。
スタッフ2人して「オーホー」と驚いていました。
その後、管の詰まりをきれいに掃除して、床を拭いて天井を元に戻して帰って行きました。
「オーケーカップ」って。(笑)
本来なら不愉快になるアクシデントなのかも知れませんが、私にとっては思い入れのあるホテルだからなのか、「いろいろガタが来てるけど頑張ってるんだなあ」くらいの愛おしさで見届けていました。
ホテルのロビーラウンジで夕飯
思わぬアクシデントで少し時間が押したのと、まだ小雨が降っていたのもあって、夕飯を食べに出かけるのが面倒になってしまい、ホテルのロビーラウンジで食事することにしました。
パッタイと鶏肉のカシューナッツ炒め。
本当は、パッタイだけで十分だったのですが、ワインのつまみにと思ってもう1品注文したら、やっぱり多すぎました。
おかげでワインも想定以上におかわりをする羽目になりましたけど、まあ、多少酔っても部屋に戻るだけだからいっかと。
朝のワット・ヤイ参拝
翌朝、朝早く起きてワット・ヤイへ参拝に行きました。
せっかく近くに泊まっているので、観光客や参拝客で混雑していない静かな時間のチナラート仏を堪能したかったのです。
礼拝堂内には数人の参拝者しかおらず、ゆっくり心静かに美しい仏像と対面することができました。
チナラート仏に続いて、境内の他の仏さまも参拝しました。
ルアンポー・ルア(หลวงพ่อเหลือ)
プラ・プッタ・チンナシー(พระพุทธชินสีห์)
プラ・アッターロット(พระอัฎฐารส)
ルアンポー・コン(หลวงพ่อคง)
本堂のルアンポー・トー(หลวงพ่อโต)
そして、写真は撮り忘れましたが、南側のプラ・シー・サーサダー(พระศรีศาสดา)にもお参り。
朝食
ホテルに戻ったら、朝食をいただきました。
よくあるタイの一般的なビュッフェスタイルです。
というか、欲張りすぎですね。
何回も席を立つのが面倒なので、一気に持ってくるタイプです(汗)
ホテルでマッサージ
昼まで部屋でゆっくり過ごして、12時前にチェックアウトをしたら、ホテル3階にあるSPAへ行きました。
12時からフットマッサージとタイマッサージそれぞれ1時間の2時間コースを予約していたのです。
フットマッサージ1時間が250バーツ、タイマッサージ1時間が300バーツと、ホテルのスパにしては良心的な価格です。
(地方のホテルはこれくらいが相場かも知れません)
2時間じっくり揉んでもらってとても気持ちよかったです。
担当の方、上手でした。
会計時、550バーツだと思っていたら500バーツだったので、2時間だと多少割引があるようですね。
帰りは飛行機で
行きは列車の旅でしたが、帰りは特急列車が満席だったこともあり、飛行機で帰ることに。
ピサヌローク空港とバンコク間は、ノックエアとタイライオンエアが運行しています。
私はタイライオンエアの夕方便だったので、ホテルでのマッサージを終えてそのままGrabタクシーで空港へと向かいました。(100バーツちょっと)
先日サイアムパラゴンであんな痛ましい事件があったからなのか、ピサヌローク空港は常にそうなのかはわかりませんが、保安検査が厳しめな気がしました。
荷物も衣服もわりと念入りに調べられましたね。
感度を上げているのか、ハンディタイプの金属探知機がピーピー鳴って、ジーンズの小さなリベットまで確認されたのには、失礼ながら笑いそうになりました。
(よっぽど私が怪しかったのかも?)
バンコクからのフライトが遅れたこともあって、約1時間ディレイとなるアクシデントもありましたが、無事にドンムアン空港へと戻ってきました。
という感じで、週末のピサヌローク旅行は終了です。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
ではまた。