先日、万仏節のお参り(ウィアンティアン)にアユタヤへ行った際に立ち寄った、キリスト教教会の紹介です。
セント・ヨセフ教会は、タイで最初に建てられたローマカトリック教会で、チャオプラヤー川のほとりに静かに佇んでいました。
聖ヨセフ教会(St. Joseph’s Church)
聖ヨセフ教会は、アユタヤ王朝時代である1660年代(諸説あり)に創建されたとされており、神学校の役割も兼ねていたようです。
しかし、その後ビルマ軍によるアユタヤの陥落の際に焼失・破壊されました。
現在の建物は、今から約140年ほど前の1883年に完成したものです。
※「聖ジョセフ教会」や「セント・ジョセフ教会」などと表記されることもあります。
場所は、アユタヤ島(チャオプラヤー川とパーサック川に囲まれた、いわゆるアユタヤ王都の中心部)の南西対岸に位置しています。
私たちが訪れた時は、教会内部へ入ることができましたが、タイ国政府観光庁の日本語サイトによると「中へ入るのには事前連絡が必要です」と書かれているので、訪問の際は、念のため事前確認したほうが無難かも知れません。
<施設情報>
----------------------
聖ヨセフ教会(セント・ジョセフ教会)
วัดนักบุญยอแซฟ อยุธยา
St. Joseph’s Church
所在地:ตำบล สำเภาล่ม อำเภอ พระนครศรีอยุธยา จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13000
Samphao Lom, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
TEL:085-903-7289
時間:08:00-17:00
URL:https://www.facebook.com/profile.php?id=100079739538396
----------------------
教会の内部
その日は、2月の下旬だというのにとても暑かったです。
去る2月22日に、例年よりずいぶん早くタイ気象局が暑季入りを発表していたのですが、本当に夏そのものでした。
教会建物は土足不可で、入口で靴を脱いで入ります。
教会建物内には、2人ほどタイ人の見学者がいましたが、そのうち私たちだけになり、ゆっくり拝観させていただきました。
不勉強で詳しいことはわからないので、写真だけいくつか貼っておきます。
展示室
教会の前に、小さな展示室があったので入ってみました。
館内はエアコンが効いており、つかの間生き返りました。笑
17世紀のフランス人宣教師たちの地図も展示してあり、興味深く見入ってしまいました。
現ミャンマーのあたりに書かれたPECU(PEGU?)はペグー、Aracanはアラカンでしょうか。
Sacotaiはスコータイで、Bankokはバンコクなんでしょうね。
Cambodia(カンボジア)や、Chiampaa(チャンパ王国?)、Cochinchine(コーチシナ)なんていうのも見られますね。
日本部分もなかなか興味深かったです。
Firandoは平戸?、Xicocoは四国?、Oquiは隠岐?
Yendoは江戸で、Meacoは都でしょうか?
Tango(丹後)、Noto(能登)、Sando(佐渡)、Sacay(堺)あたりはわかりやすいですね。
敷地内の様子
展示室の隣には、当時の宣教師たちが乗って来た帆船でしょうか、船のオブジェもありました。
教会のすぐ前はチャオプラヤー川です。
土曜の昼下がり、敷地内は静かで穏やかな雰囲気が漂っていました。
この教会は、観光で訪れる人もあまり多くなさそうで、ゆっくり過ごせます。
機会があったら、アユタヤ観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ではまた。