バンコクの大気汚染PM2.5のおかげで目のかゆみが止まらないまなおです。こんにちは。
今回は、タイのスカイトレインBTSをはじめ提携するコンビニやスーパー、飲食店などで使えるプリペイドの交通系非接触ICカード「ラビットカード(Rabbit Card)」についての疑問を調査してみた話です。
調査なんて言いながら、実はたいしたことないんです。
ただ、私が長年ずっと疑問に思いつつ、でも結果は9割方こうだろうなと確信していたので、あえて調べなかったことを実践してみただけのことです。
そしたら、案の定という結果になりましたので、報告します。
バンコク在住で頻繁にBTSを利用する方以外にはピンとこない(というか興味のない)話だと思いますので、あらかじめご了承ください。
ラビットカードにはチャージ式と回数券がある
もともと、ラビットカード(Rabbit Card)はプリペイド式の非接触ICカードですので、事前にある程度の金額をチャージしておけば、わざわざ切符を買うことなく、カードを自動改札にかざすだけでBTSの乗り降りができ、その分の運賃が自動的に差し引かれるようになっています。
ラビットカードを使用すれば、通常料金より若干安い価格計算で乗車できるところや、運賃だけでなく提携店や一部自動販売機などでも支払い(電子決済)できるところなんかも、SuicaやICOCAなどの日本の交通系ICカードと同じようなシステムなので、分かりやすいと思います。
上記チャージ式(เติมเงิน)とは別に、BTS(スカイトレイン)には、ラビットカードを使用した30日間有効な回数券のような乗車券(เติมเที่ยวเดินทาง 30 วัน)も発売されています。
これは、30日間の内に50回、40回、25回、15回といった回数分利用できる乗車券を購入してラビットカードに登録しておけば、延伸区間を除く25駅の中では、距離に関係なく1回の乗車で1回分差し引かれるタイプの乗車券(回数券)です。
金額は回数によって異なりますが(回数が多いほど1回あたりの料金が安い計算)、比較的長い区間を日常的にBTSを使う人にとっては、お得なサービスとなります。
ただし、30日以内に使いきれなかった場合には、たとえ回数が残っていたとしても無効となり返金にも応じてもらえませんので、注意が必要です。
以下が、現在の回数券の金額となります。( )内は1回あたりの換算です。
- 15回券=465THB(31THB/回)
- 25回券=725THB(29THB/回)
- 40回券=1,080THB(27THB/回)
- 50回券=1,300THB(26THB/回) ※2019年11月現在
ご覧のように、30日間に使える回数が多いほど、1回あたりの料金が安くなっています。
私は、基本的に週5日は通勤にBTSを利用しており、土日も何回は買い物などで利用するので、連休がない時期は50回券、連休や日本に一時帰国するような時は40回券などと事前にある程度計算してから購入するようにしてます。
日本の定期券のように、1か月決まった区間が回数制限なしに乗り放題というようなサービスがあればもっと嬉しいのですが、残念ながら、タイには今のところそういった種類のチケットありません。
回数券とチャージ式でどちらが優先されるのか?
ラビットカードには、チャージ式と回数券的なチケットでの乗車方法があることを、上記でおわかりいただけたと思います。
そして、ある程度の距離を頻繁に乗車する場合には、回数券を利用したほうがお得であることもご理解いただけると思います。
例えば、エカマイからサイアムまで乗車したとして、通常のラビットカードのチャージから運賃を差し引かれる場合は39バーツですが、回数券を利用すれば、50回券で1回あたり26バーツ、15回券でも31バーツという計算になるので、回数券のほうがチャージ式で払うよりお得なわけです。
通勤や習い事、買い物など、30日間で頻繁にBTSを利用する場合は、回数券を購入して使ったほうがいいです。
ただ、同じ1枚のラビットカードの中で、チャージしてある金額と購入した回数券が混在している場合は、どうなるのかということが気になります。
結論から言うと、BTSを乗車するときには回数券が優先されます。
つまり、例えば1,000バーツがチャージされ、50回の回数券が入ったラビットカードを使って、エカマイからサイアムまで乗車した時には、チャージされた1,000バーツから差し引かれることなく、50回から1回分が差し引かれ、残り49回となります。
まあ、そりゃそうですよね。そうでなければ回数券を買った意味がありませんし。
また、店舗や自動販売機で商品を買う場合などは、そもそもBTSとは関係ないので、当たり前ですが、回数券ではなくチャージした1,000バーツから決済されます。
でも、私には、長年疑問に思っていたことがあるんです。
疑問というよりは、答えはほとんどわかっているけれど、「やっぱりな!」とお金を無駄にしてがっかりすることが目に見えているから、あえて確かめなかったことがあります。
それは、どいう疑問かというと、
「1駅とか2駅だけ乗る場合に、回数券とチャージが混在したラビットカードを使ったら、どっちが優先されるのか?」
ということでした。
ほんの1駅だけ乗車するということってありますよね?
現在、最短1駅の乗車賃は通常購入で16バーツ、ラビットカードのチャージ式を使った場合は15バーツです。
つまり、回数券の1回あたりの金額よりも安いのです。
1回あたりの金額が一番安い50回券の26バーツと比べても、10バーツ以上安いわけです。
それなら、回数券の1回分ではなくて普通にチャージした金額から差し引いてもらったほうがお得ですよね?
回数券使うのもったいないじゃん!
というのが客側の思い。
じゃあ、それをBTSが自動的に判断してやってくれるか?
しないでしょうね!
というのが私の中のほぼ確信的な推測でした。
日本だったらあり得るんです。
日本では、乗客の利便性を第一に考えたり、(本音はどうであれ少なくとも表向きは)「客が損になることはしない」という企業の基本的な考えがある気がします。
だから、回数券1回あたりの換算金額に満たない区間の乗車賃は、回数券からではなくチャージ金額から差し引くということも、するかもしれないなと思います。
(実際にするかどうかはわかりませんが、私の期待値は半々くらいにはなります)
ですが、タイ(というか日本以外の多くの国はということかもしれませんが)では、「企業が損するようなことはしない」というのが根底にある気がします。
私の感覚的な思いですが。
だから、「9割がたそんなうまい話はないだろうな」という気持ちでいたため、1駅や2駅だけ乗る場合は、あらかじめ駅の券売機でチケットを買って乗車するようにしてきました。
ラビットカードを使うようになって以来この7年間ずっと。
実際に試してみたら!?
なんとなく結果が見えていたのであえて行ってこなかった検証を、ついに7年目にしてやってみました。
まあ、もやっとしたままでもよかったんですが、このあたりで決着をつけておこうかなと。
いや、本当はブログのネタにもなるかなと思ったのが正直なところではありますが。(笑)
昨日、私はナショナルスタジアム駅からサイアム駅までの1区間をチャージ金額が1,560バーツと回数券が31回残ったラビットカードを使って利用してみました。
結果。
サイアム駅の降車改札で表示されたのは、チャージ額はそのままで、回数券が30回になっていました!
損した(笑)
まとめ
ラビットカードを使ってBTSに乗車する場合、チャージ式と回数券が混在する場合は、距離や金額に関係なく、回数券が優先されます。
回数券の残数が0になった時点で、その後はチャージ金額から運賃が差し引かれることになります。
以上、わかってはいたけれど確かめてみたら予想通りの結果になりました!というタイのラビットカードについてのお話でした。
1駅、2駅だけ乗る時は、大人しく券売機で切符を買うか、短距離用にチャージ専用ラビットカードをもう1枚作って使い分けましょう。(そんな人いるかな?笑)
今回も、あまりお役に立ちそうにないニッチな情報でしたね・・・。
ではまた。