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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイ・バンコクでパキポディウム購入【この子誰の子?】

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こんにちは。まなおでおま!

いきなりキャラ崩壊気味のテンションですが、ちょっと嬉しいことがあったので。
わりと気に入ったからこれからも使いたいと思います。
もし今後「まなおでおま!」で始まることがあっても、『あーなんか変なテンションなんだな』と、そっと見守っていただければ幸いです。


さて。
皆さんは、パキポディウム(Pachypodium)という植物をご存知でしょうか。
いろんな種類があるんんですが、シルバーっぽい幹やトゲ、ぼってりとしたフォルムにかわいらしい葉っぱというのが、ざっくりとした特徴です。

もともとマダガスカル島原産で、乾燥した気候を好むこととその形状から、サボテンか何かの一種だと思われることも多いのですが、実はキョウチクトウ科の植物です。
コーデックスと呼ばれる塊根植物の代表格でもあります。

今日は、そんな一風変わった植物「パキポディウム」をタイ・バンコクの市場で購入した話です。
全く興味ない方もいらっしゃるかと思いますが、この可愛らしさ、誰かに伝わればいいなあ。
まあ、テンション上がりまくった私の備忘録です。はい。


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パキポディウムとの出会い

私が初めてパキポディウムと出会ったのは、今から20年ちょっと前。
あれは、渋谷の東急デパートの屋上にある園芸店だったか、池袋西武デパートの屋上だったかで、初めて目にする奇妙で愛らしい小さな鉢植えの木に一目惚れしたんです。

これは一体何なんだろう?」と見つめていると、
絵に描いたような好青年のお兄さんが登場。

南米だかアフリカだかからやって来た珍しい植物で「パキポディウム」というんだよと教えてくれました。
あ、原産地の件は、店員のお兄さんはきちんとマダガスカルからやってきたと説明してくれたと思うんですが、当時の私の記憶が曖昧なだけの話です。

刺のあるメタルっぽい幹から万歳をしたように伸びた3本の太い枝状の幹と、その先についた楕円形の緑の葉。
ほんの20センチ程度の高さでしたが、愛嬌のあるルックスと異国の植物感が半端なくて目が離せなくなりました。
パキポディウムなんていう名前もすごくかわいいじゃないですか。
確か3,500円くらいで、当時の私にとっては安い買い物ではなかったんですが、迷うことなく買ってしまいました。

甘いマスクのお兄さんは、顔や体格はとても華奢なのに、まくり上げた腕が不釣り合いなくらい逞しくて、包んでくれた鉢を受け取る時、なぜかドキドキしたことを覚えています。
って、そんなくだりは要りませんね。(汗)

秋から冬にかけ、寒さには弱いらしいからと部屋の中で大切に育てたつもりなんですが、当時はまだパキポディウムの栽培方法についての情報も今ほどはなく、私の世話の仕方が悪かったために、結局、春を迎えることはありませんでした。

冬の休眠時期には断水ということを徹底できなかったからかも知れません。




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時は過ぎて、バンコク最大級の市場「チャトゥチャック・マーケット」の平日(火・水・木)に開催されている植木市で、たまたま懐かしいパキポディウムに出会ったのが3年前。
やっぱりこのフォルムには惹かれるんですね。

日本で一度失敗しているので迷いましたが、タイには冬はないし温暖で日差しも強いから、何とかうまく育てられるのではないかと思い、気に入った3株を買ってみました。

パキポディウムの「アンボンゲンセ(Ambongense)」「ゲアイー(Geayi)」「ブレビカウレ・恵比寿笑い(Brevicaule)」という品種で、このうちブレビカウレは残念ながら枯らしてしまったのですが、他の2本は多少徒長してしまってはいるものの、今でも元気に育っています。

なお、アンボンゲンセは、パキポディウムの中でもワシントン条約により絶滅が危惧されている一種として指定されているようで、本当に希少な品種らしいのです。
購入した時はそんなことは知らず、後ほど鉢のラベルに『Ambongense』と手書きで書いてあったのを見てちょっと驚きました。

ですから、内心『きっとこの子は違うだろう』とも思っているのですが、いつかこの子が花を付けた暁には、その真偽がわかるかも知れないと、楽しみに思っています。
ま、アンボンゲンセであろうとなかろうと、既にかけがえのないかわいい子であることには変わりはありません。



やっぱり欲しい!

3月最初の週末、バンコク西部・トンブリー側にある巨大な植木市場「タラート・トンブリー(サナームルアン2)」へ出かけました。

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この時は、ベランダ栽培している植物たちの土や植木鉢などを買いに行ったのですが、あるサボテンショップで、大きめのパキポディウムに出会ってしまったんです。


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丸っこいぽてっとしたフォルムはあまりないものの、にょろっとそびえた数本の幹の造形がとても愛らしくて目が留まりました。
近づいてみると、花芽もいくつか付いています。
花芽を除いた樹高は、大体40センチ程度でしょうか。

参考までに店のおばさんに聞いてみると、なかなかいいお値段。
それでも買ってしまおうかなと思ったんですが、とりあえず頭を冷やすために市場を一周。

やっぱり欲しい。どうしよう。

同行した友人は、本気か?と呆れ気味。
まあ、もともと植物にはそれほど関心のない人ですが、そう思う気持ちもわかります。
私も他の植物なら絶対買わないでしょう。
でも、パキポディウムに関してはなぜか感覚が狂いがち。

それでも、その日は何とか自制しました。
1週間冷静に考えて、それでも欲しかったらその時に考えよう。と。


で、1週間経って出した結論が

やっぱり欲しい!


で、この週末。
1人車を運転して再びサナームルアン2市場へ向かったのでした。


せっかく行ったのに!?

土曜日のサナームルアン2は、かなりの賑わいです。
駐車場に車を駐めるにも、空きスペースを探すのが一苦労。

ところがですよ、徐行運転で駐車スペースを探す車の流れに続きながら『まだ当分敷地内をぐるぐるしなきゃならないんだろうな・・・』なんて思っていると、私の車のほんの少し前で買い物を終えて出ようとする車があるではないですか。

もう速攻でハザードライト点灯しましたよね。
ここ、私駐めるから!って。

それで意外とあっさり駐車できたんです。
そして、それが、何と、私のお目当てのサボテンショップの目の前だったわけです!

これ何の奇跡!?


颯爽と車を降りて店に向かうと

あれ?
シャッター閉まってる・・・

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奇跡じゃなかった。(⌒▽⌒)


たちの悪い弄び方(もてあそびかた)じゃない?


いや、でも、店によっては午後から開店とかいうこともあるかも知れないと思い直し、
市場内で時間潰してみることにしました。



マーケット内の様子

というわけで、前回ゆっくり散策できなかったエリアも含めて見て回ることにしました。

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フードコートランチ

とりあえず、早めにランチでも食べてみようということで、アーチ東側(右)にあるフードコートに行ってみました。(地図13番)
まだ11時前ということもあって、閑散としています。

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一番奥にあった麺屋さんで、パッタイを注文。

調理が終わってテーブルに運んでくれた時、
味は自分で調整してね。辛いといけないから、唐辛子は入れてないわ」とおばちゃん。

そう、時々すごく辛いパッタイがあるので、そういう気遣いはありがたいですね。

ただ、どうせなら、麺の上にドバッと盛られた砂糖も私に委ねて欲しかったです。おばちゃん。

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この後必死で掬い取ったことは言うまでもありません。


時間潰し

パッタイを食べ終わっても、まだまだ時間が余ってます。
近くのエリアを散策してみることに。

まずは、東の入口に近いあたりから。
上の地図だと14番エリアですが、この辺りの店舗はエアコン完備で、大体がマッサージ店や美容・理容関連のショップでした。

コロナ禍ということもあり、半分以上の店はシャッターが閉まっていましたが、マッサージ店は数店舗営業していました。
歩き疲れたら足マッサージとかいいですね。

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フードコートの北側(地図5番)は、プラクルアンという仏像のお守りや仏具、祭壇、神像などを扱っているエリア。
ここも大半は閉まっていましたね。

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地図6番の手芸やプラスチック製品売り場も、奥の方はほとんどがシャッターが閉まっており、手前の方の数店だけが開いていました。
7番バッテリー関連、8番衣料関連のエリアも似たようなものでした。

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アーチ型の上部、食品エリアなどは割と賑わっていました。
生鮮市場を抜けてもうひとつのフードコート(12番)にやってきて、少しだけ後悔しました。

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こっちのフードコートの方がずっと活気があって、美味しそうな店が沢山ありました。
まあ、さっきのパッタイも悪くはなかったんですが、もしどちらかのフードコートを利用するとしたら、この12番のフードコートの方がおすすめです。


ペット・魚エリアに行って見たり。

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蜷川実花的な色合いの水槽群


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こういう水草アクアリウムも憧れるけど、手入れがなかなか大変そう。



植物エリアのソイを端から端まで見て回ったり。

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朝顔って日本の夏を思い出しますよね。


サボテンの土や肥料を買ってみたり。


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公園散歩

12時半頃、再び例のサボテンショップの前に戻ってきましたが、相変わらずシャッターは降りたまま。
この時点で半分諦めていましたが、あともう少しだけ、13時まで待ってみようと、何の根拠もないながら考えていると、ふと、シャッターの中にあるお店のボードが目に留まりました

そう言えば、おばさんの連絡先はこの番号でLINEも電話番号で検索すればいいって、先週おばさん言ってたっけ!

早速、ボードに書かれた電話番号にかけて見ましたが、応答なし。
LINEでメッセージを送ってみることに。
「今日は、お店休みですか?」と。

案の定、既読にはなりませんが、やっぱり何の根拠もないながら、13時までは待ってみようということで、それまでの間、市場の南側にある公園で時間を潰すことにしました。

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公園に入れるゲートは市場側にはなく(もしかしたらこんな時期なので入口を制限しているだけかも知れませんが)、ぐるっと奥まで回りこんで、バスケットコートの脇にやっと小さな入口を見つけました。

ガードマンがいて、検温やタイチャナ(入退場記録アプリ)をスキャンしてから入場します。

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中は緑がいっぱいですが、特に何があると言うわけではありません。
ゆっくり散策したり朝夕はジョギングをしたりということもありでしょうが、なにせ真昼間の炎天下、ほとんど誰もいません。

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敷地の半分くらいは、椰子の栽培となっており、用水路にはカモがいたりしました。

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公園内を散策している間に、ショップのおばさんと連絡が取れました!
やはり、今日は臨時休業だそうです。


そっか。
やっぱりダメか。。。


と諦めかけて、往生際の悪い私は、あることを思いついたんです


勝手に持ち帰ってもいい?


ダメ元で聞いてみよう。

私が欲しいパキポディウムの鉢は、お店のシャッターの外側、通路側の表の棚に置いてあるんです。
つまり、勝手に持ち帰ってしまうことも可能なわけです

いや、お金を払わずに持ち帰ったらそれは犯罪なので、おばちゃんに銀行振り込みした上で持ち帰ってはダメかと尋ねてみることに。

希望する鉢の写真を撮って、わかりやすく赤丸で囲った上で送信して打診してみました。

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すると、OKというではないですか!

で、改めて価格を聞いたら、
なんと、先週の言い値より千バーツも安い価格を提示してくれるじゃないですか!

いやね、私、騙したりとかしてませんよ。
ちゃんと間違いなくこの鉢だと認識できる写真を送ったし、おばちゃんも先週私がこのパキポディウムに興味を示していたことは覚えていてくれたようだし。

ただ、先週言った値段は覚えていなかったってことなのか、『そこまで気に入ったなら』とオマケしてくれたのか
いずれにしても、藪蛇になるといけないので、ありがたく提示された価格を振り込ませていただきました。

やった!


シャッターの降りた店の前にある品物を抱えて持ち去ることには、周りの目がすごく気になりましたが、こちらにはやましいことはないし、やり取りの履歴もあるので、ここは堂々とセルフィーで鉢とのツーショットを撮ったりしつつ(怪しくないアピールw)、車の助手席まで運びました。

店の真ん前に車を駐めていたことが幸いでした。

やっぱり、奇跡⭐︎



この子誰の子?

こうして無事部屋まで持ち帰り、新しいパキポディウムをお迎えすることができました。
あまりにも嬉しくて、1時間くらいベランダでこの新入りちゃんを眺めていました。

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眺めているうちに、やっぱりこの子は一体何の品種なのかが気になったので、素人ながら、ネットで色々調べてみました。

しかし、幹の形や花弁の形状なんかを観察しても、「これだ!」と思えるようなものがヒットせず、もやもや。

君は一体誰の子なんだい?

そんな中、ひとつだけ、ある方がパキポディウムの品種について書かれた記事の中に、私が買い求めたパキポちゃんと似たような写真があったんです。
そのパキポディウムの品種は。。。

不明な交配種」www

先週のおばちゃんの様子では、パキポディウムにはあまり詳しくないようだったのですが、念のためLINEで聞いてみたら、生産者に尋ねてみると。

数時間後、帰ってきた回答によると。。。
やはり、交配種でした

ただ、何と何との交配なのかが、いまいちよくわかりません。

正確には、書いてくれたタイ語からそれに当てはまる品種が見つけられなかったんです。

เฮอลำเบ็นซีส + เดนซูลาตั้ม

このタイ語の発音をあえてカタカナで表すと

フーラムベンシス + デンスーラータム

となるんですが、こんな発音の品種ってありますか?

もちろん、タイ語での発音が日本語の発音とは違うことも多々あるし、おばちゃんの伝聞による聞き間違いとかいうことも考えられます。

それを鑑みて、よく知られたパキポイディウムの品種の中でなんとなく上記の音に近いものといえば、

ホロンベンセ(Horombense)」と「デンシフローラム(Densiflorum)」あたりでしょうか。

ということで、なんとなくふわっと納得しておくことにしました。
(もし画像を見てわかる方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください!)


私にとって、これだけ大きな株を育てることは経験がなく、ちょっとドキドキしているのですが、あえてこうして公表することで、自分にハッパかけています。

枯らさないように頑張るぞーーーー。

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以上、バンコクの市場でパキポディウムを買った話でした。

長々とお読みいただきありがとうございました。


ではまた。