サナームルアンと言えば、バンコクにある有名な王宮前広場のこと。
これは、タイ在住の方やタイ好きの方ならご存知かと思います。
では、サナームルアン2(第2王宮前広場)と呼ばれる場所がバンコクのトンブリー側にあることをご存知でしょうか?
そこには『トンブリー・マーケット』という、『チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット』の植物エリアと動物エリアだけを移したかのような巨大な市場があるんです。
園芸や動植物好きの方には、たまらないスポットではないかと思います。
ちょっとニッチな情報となりますが、ご紹介したいと思います。
サナームルアン2(トンブリーマーケット)
トンブリー側の地域活性化や住民の憩いの場所となることを目的として、2000年に誕生した巨大市場です。
当初は週末だけ開催のウィークエンドマーケットとして運営されていましたが、その後、平日もオープンする常設市場へと変更され、現在に至っています。
「タラート・トンブリー」(トンブリー・マーケット)というのが正式名ですが、一般的に「サナームルアン2」と呼ばれることも多いようです。
ここの市場の特徴としては、なんといっても、園芸や植木関連の店と動物やペット関連の店が多いことです。
まさに、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットの動植物マーケット版みたいな感じです。
衣料品や雑貨の店もなくはないですが、数はそれほど多くはありません。
その代わり、植物・園芸関連の店は、チャトゥチャックよりもずっと多いです。
ランの販売ではタイ最大のマーケットだとか。
ちなみに、なぜ「サナームルアン2」(=王宮前広場2)と呼ばれているのかというのは、さっと調べた限りではわかりませんでした。(汗)
おそらく、もともと王宮前広場で定期市(=「タラートナット」)が開かれており、それがチャトゥチャックへ移ってウィークエンド・マーケット(=「タラートナット・チャトゥチャック」)になったりしたわけですが、その、元祖定期市である王宮前広場(サナームルアン)にあやかって、付けたネーミングだったんじゃないかと勝手に想像しています。
最初は、このトンブリーマーケットも、週末だけの定期市「タラートナット」だったわけですしね。
チャトゥチャック市場は、外国人観光客もたくさん来店する、半観光向けマーケットの一面もありますが、このサナームルアン2(タラート・トンブリー)は、場所的に不便なこともあり、ほとんど外国人観光客は見かけないローカル市場です。
動物や植物の好きなタイ人や業者が買い付けに来たりするような、ニッチでローカルな市場です。
そういうローカルな雰囲気の場所が好きな人、ガーデニングやベランダ菜園、動植物が好きな人には、大変興味深いマーケットだと思います。
それでは、早速行ってみましょう!
サナームルアン2への行き方
タラート・トンブリー(トンブリー・マーケット)/サナームルアン2は、チャオプラヤーの西岸、トンブリー側のタウィーワッタナー区(เขตทวีวัฒนา)という場所にあります。
タウィーワッタナー区。。。
私は、バンコクにそんな名前の区があることを知りませんでした。(汗)
サイアム、スクンビット、シーロム辺りが生活圏の方には、なじみのないエリアかも知れません。
場所的にはバンコクの西端ともいえる場所で、お隣のナコンパトム県との県境に位置します。
(マヒドン大学のサラヤーキャンパスに近いです)
そんな郊外にあるマーケットですので、一番楽なのは車で向かうことなんですが、
公共交通機関だと「91ก」番のバスがマーケット内まで行きます。
ただの「91」ではなく「91ก」ですので、お間違いなく。
この「91ก」番のバスは、サナームルアンからサナームルアン2までを往復する路線です。
2つのサナームルアンを繋いでいるって、ちょっとおもしろいですよね。
もちろん、始点のサナームルアンから乗車してもいいのですが、かなり時間がかかるし、そもそも王宮前広場まで行くのが大変なので、BTSシーロム線の終点「バーンワー駅」(Bang Wa / บางหว้า)まで行って、そこから「91ก」番のバスに乗るのがいいと思います。
ただし、あまりバスの本数は多くありません。
または、515番のバスでプッタモントン交差点の手前(タラート・プッタモントン)で降りて、そこからソンテウに乗り換えて行くことも可能です。
ちなみに、車で行く場合の駐車場代は1時間10バーツです。
安いですよね。
<施設情報>
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トンブリー・マーケット(サナームルアン2)
ตลาดธนบุรี (สนามหลวง 2)
Thonburi Market (Sanam Luang 2)
所在地:195 หมู่ 1 ถนน ทวีวัฒนา แขวง ทวีวัฒนา เขตทวีวัฒนา กรุงเทพมหานคร 10170
195/1 Moo 1 Thawi Watthana Road, Thawi Watthana, Bangkok 10170
TEL:02-421-4524
時間:09:00-18:30
定休日:なし
駐車場:あり(10バーツ/時間)
URL:https://www.facebook.com/taladthonburi/
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市場の様子(ゾーン地図)
アーチ型の外周道路の内外に店舗が立ち並び、ぱっと見はチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットのような感じです。
南側にタウィー・ワナーロム公園という大きな公園もあります。
このサナームルアン2市場の良いところは、割としっかりゾーンごとにカテゴリー分けしてあることです。
チャトゥチャックも何となくゾーン分けしてありますが、それでもペット売り場の横でTシャツが売ってたり、脈絡もなくご飯屋さんがあったり、敷地の端と端に似たような雑貨屋さんがあったりということが多々あります。
よって、お目当てのものを探しに行っても、店が点在していて移動に疲れたり、探し当てられないということがよく起こります。
その点、こちらのマーケットでは、ある程度明確にゾーンが決められているため、見やすく無駄な移動が少なくて済むんです。
植物エリア
上の図でもわかる通り、植物・園芸関連のエリアが大半を占めています。
これはチャトゥチャックの常設店舗(週末)はもとより、火曜日、水曜日、木曜日に開催されている植木市の店舗を含めても、その数や種類を凌駕しているのではないかと思います。
チャトゥチャック市場の植木市については、こちらの記事もご覧ください。
最近、タイではサボテンがすごく人気です。
3メートルくらいある巨大な柱サボテン。
こういうふうに花が咲くんですね。
盆栽仕立てのショップ。
草花、果樹の苗などもいっぱい。
もちろん、植木鉢や土、肥料などの園芸用品類のお店もたくさんあります。
最近、園芸にはまっている私には、楽しくて仕方ないエリアです。
ちなみに、私はこの日、鉢底石用の軽石や、マルチング用のヤシの繊維(ヤシガラ)、日本の土として売っている「赤玉土」、そして「和」な感じの植木鉢数点を買って帰りました。
実は、ある店で喉から手が出そうになった、ある鉢植え植物を見つけたんです。
私が昔から大好きな植物のひとつなんですが、かなり高価なのと、育てるのにはそれなりのテクニックがいることから、とりあえずその日はぐっとこらえて、少し冷静に考えてみることにしました。
動物エリア
アーチ内側の左部分が動物・ペット関連のエリアになります。
各種魚や鳥、犬や猫、ウサギ、ペットフードやペット用品を販売する店舗が集まっています。
規模的にはチャトゥチャック市場のペットコーナーの方が多少大きい印象を受けました。
動物関連だけが目当てなら、チャトゥチャックで十分かなという気もしないでもありません。
食品エリア
アーチの上部あたりは生鮮品や食品市場となっており、テイクアウトやその場で買って食べることも可能です。
また、アーチの外側にはフード屋台やドリンク屋台が点在しています。
おわりに
今回は、バンコクの西部にある巨大マーケット「タラート・トンブリー」またの名前を「サナームルアン2」を紹介しました。
動植物関連のショップがたくさん集まっており、特に草花や植木などの園芸関連のお店はとても充実しているので、ガーデニング好きの方は、ぜひ一度訪れてみてください。
外国人観光客はほぼいないローカルな雰囲気満載の市場ですので、週末のバンコク探検トリップとして出かけるのも面白いと思います。
ではまた。
<参考サイト>