今回選んだのは、5つ星ホテル「アナンタラ・リバーサイド・バンコク・リゾート」が運営する「マノーラ・ディナー・クルーズ(Manohra Dinner Cruise)」で、タイ料理のコースを堪能してきました。
アンティークな木造小型船でのクルーズは、落ち着いた大人の雰囲気で、静かにゆっくりと食事を楽しみたい人にオススメです。
マノーラ・クルーズにした理由
www.manao.life
その時は人数や年齢層、食べ物に対する適応性や好き嫌いなどの観点から、無難な大型船ブュッフェ形式のクルーズを利用しました。
今回は、少人数かつ私と同年代のグループということで、少し観点を変えて以下の条件で選んでみました。
- 会話を楽しみながらしっぽりクルーズ
- 騒がしいクルーズは避ける
- ブュッフェ形式ではなくコース料理
- 美味しいタイ料理
今回来タイした友人はみんなタイリピーターであり、タイ料理好きのメンバーなので、インターナショナルブッフェにこだわることもないし、むしろ、落ち着いた雰囲気で食事できるコース料理の方がいいわけです。
となると、数あるチャオプラヤーリバークルーズの中から、おのずと候補は絞られていきます。
というか、実は、私が個人的にトライしてみたかったディナークルーズふたつが、最初から頭に浮かんでいたんですけど。(笑)
それが、
だったわけです。
いずれも、比較的小型の船で、本格的なタイ料理のコースを提供してくれる素敵なクルーズなんです。
特に、スパンニガー・ディナークルーズは、ここ数年、タイ国内外で大人気のレストランが運営するお洒落なクルーズ。
予約するなら早めに・・・と調べたら、なんと、7月のその時期はちょうどメンテナンス期間で運行中止!
残念...
ということで、今回は、アナンタラホテルのマノーラ号クルーズに決定しました。
「マノーラ号」ディナークルーズの特徴
マノーラ・ディナークルーズの説明の前に、どうでもいいけど個人的にちょっと気になることを。マノーラ号というのは、先にも書いたように、タイのホテルチェーン、アナンタラブランドのAnantara Riverside Bangkok Resort(アナンタラ・リバーサイド・バンコク・リゾート)が所有する、タイの古い時代の木造船をリバークルーズ用にリノベーションした船です。
マノーラ号乗船場所への行き方
アナンタラ・リバーサイドホテルは、チャオプラヤー川の西岸、アジアティーク(ASIATIQUE THE RIVERFRONT)の向かい側あたりに位置します。
ホテルへは車やタクシーでも行けますが、
BTSのサパーンタクシン駅最寄りのサトーン船乗り場からホテル専用の送迎船(無料シャトルボート)が出ているので、それに乗ってホテルに向かうことが可能です。
(所要15分~20分)
今回、私たちもこの無料送迎船を利用しました。
ホテル専用送迎船でホテルまで
BTSのサパンタクシン駅の2番出口の階段を下りて真っ直ぐ行くと船着き場に出ます。
チャオプラヤーエクスプレスの乗り場の手前に、ホテルの送迎船専用の船乗り場「Hotel Shuttle Boat」の看板があるので、そちらで待機します。
いろいろなホテルの送迎船が入れ代わり立ち代わりやってきますので、屋根に「ANANTARA」という名前の入った船を待ちましょう。
ディナークルーズの出航は19時30分ですが、ホテルには19時15までに集合する必要があるので、送迎船の待ち時間と移動時間なども含めると、18時半にはサトーン船乗り場に到着しておくようにしたほうがいいです。
アナンタラホテルの送迎船がやってきました。
けっこうな人が乗っています。これからBTSに乗って食事にでも向かうのでしょうか。
我々は、入れ替わりに乗船します。
レモングラスの香りが付いたおしぼりサービスなどを受けながら、黄昏のチャオプラヤー川をプレクルーズ気分でホテルに向かいます。
途中で、我々がこの後乗船するマノーラ号を追い抜いて行きました。
なんかちょっとテンションあがりますよねー!
ホテル到着
約20分ほどでホテルの桟橋に到着しました。
一旦、船を下りて、屋外レストラン&バーの近くに待機しているスタッフに予約バウチャーを提示して受付をします。
乗船開始は19時20分とのことで、しばらくソファーに座って待機です。
ディナークルーズ開始!
19時20分。
係の人がクルーズ待機している人たちに声をかけてまわり、いよいよマノーラ号乗船です。
スタッフが席まで案内してくれ、簡単な自己紹介とすでにテーブルにセットしてあるタイのおつまみセット、ミヤンカム(เมี่ยงคำ)の食べ方を説明してくれます。チャプルーという葉で干しエビや青バナナやピーナッツなんかを薬味と甘いタレと共に包んで食べる、タイの伝統スナックですね。
ミヤンカムをつまみながら、とりあえず白ワインをボトルで注文して出航を待ちます。
出航
19時35分。
全員の着席を待って船が岸を離れました。
アジアティークの観覧車を右手に見ながら、船はチャオプラヤー川をゆっくりと北上して行きます。
アイコンサイアムやラーマ1世橋(メモリアル橋)、ワットアルン(暁の寺)、ワットポー、王宮といった要所要所では、スタッフによる英語での簡単なマイク説明が入ります。
しかし、それ以外は、特にアナウンスや音楽をかけることもなく、静かにゆったりと大人な雰囲気のクルーズが進行して行きます。
料理と景色
コース料理をざっくり紹介していきます。
どれも本格的なタイ料理ですが、辛さや香辛料を控えたりと外国人が食べやすいようにアレンジしてあります。
(照明が暗くて写真が見にくかったりブレてたりしますがお許しください)
3種の前菜
ツナのラープ(ลาบปลาทูน่า)、鶏肉のサテ(สะเต๊ะไก่)、エビの麺包み揚げ(กุ้งโสร่ง)
トムヤムクンスープ(ต้มยำกุ้งน้ำข้น)
濃厚なスープはクリーミーでエビの旨味が凝縮されていて美味しかったです。
ビーフ・マッサマンカレー(มัสมั่นเนื้อโพนยางคำ)
日本人にも人気のマッサマンカレー。
チェンマイ・ポーンヤーンカム産(タイのブランド牛?)の牛ほほ肉を使っているようです。スパイシーだけど柔らかくてまろやかでした。
ガイヤーンの生胡椒添え(ไก่ย่างใบตองพริกไทยอ่อน)
イサーン料理の定番、ガイヤーン(焼き鳥)にピリ辛タマリンドソースと生胡椒を添えてあります。
安定の味ですが、欲を言えば、もう少しジューシーなほうが私の好みでした。
エビのニンニクオイスターソース揚げ(กุ้งทอดกระเทียม)
プリプリのエビとニンニクとオイスターソース、美味しくないわけがありませんよね。
そして、
椎茸と野菜のオイスター炒め(ผักรวมผัดเห็ดหอม)
優しい味の野菜炒めでした。
ご飯は、ジャスミンライス(ข้าวหอมมะลิ)と紫のライスベリー(ไรซ์เบอร์รี่)の米を半々に盛ってくれます。
少しずつ食べたような気がするのですが、メインの料理4品が出そろう頃にはけっこう満腹になってしまい、ガイヤーンは食べきれずに少し残してしまうほどでした。
デザートは、もち米とマンゴーのカオニャオマムアン(ข้าวเหนียวมะม่วง)と、ライチとジャックフルーツのシロップ浸け(ลิ้นจี่ลอยแก้ว)です。
大好きなカオニャオマムアンですが、さすがにお腹がいっぱいで、もち米はきつかったです。
個人的には、できれば、アイスクリームなどの軽めのデザートがよかったかなと。
最後に、ジャスミンティーとお茶菓子でシメです。
お茶がサーブされた頃、各テーブルで頼んだドリンクの会計をします。
(予約時にクルーズの料金を先払いしている場合も、ドリンクは別会計)
途中、左手にワット・アルン、右手にワット・ポーと王宮のライトアップを優雅に眺めつつ食事をすすめます。
なんとも、贅沢な時間ですね。
ジャスミンティーを飲み終わって会計も済ませた頃、船は無事ホテルに到着し、約2時間の優雅なディナークルーズはお開きです。
トイレはあるの?
私も乗船する前、少し心配だったのですが、ご安心ください。
階段を下りた廊下の先に清潔なお手洗いがあります。
良く考えたら、2時間程度のクルーズなので、あるに決まってますよね。
船は揺れる?
小型船だと、揺れが心配な方もいらっしゃると思います。
大型船とすれ違った時などに多少揺れることは揺れますが、思っていたほどではありませんでした。
もちろん、天候にも左右されるでしょうが、席に着いて座っている分には、心配することはないかと感じました。
無料シャトルボートは何時まで?
アナンタラホテルからサトーンの船着き場(BTSサパンタクシン駅)までの無料送迎ボートは、23時台までありますので、クルーズが終わった後も利用可能です。
ただし、遅い時間は多少待つかもしれません。
また、この時間帯はバンコク都内の渋滞もだいぶ緩和されているので、状況によっては、タクシーで帰ってしまうのもありだと思います。
もちろん、最後の送迎クルーズまで楽しみたい方は、どうぞクルーズ三昧を満喫なさってもいいんですよ、私たちみたいに。(笑)
ディナークルーズの予約
席数も限られているので、事前に余裕をもって予約しておくのをお勧めします。
予約は、ホテルサイトから直接行うこともできますが、各社旅行代理店でも日本語で申し込みが可能です。
いくつかの予約サイトを載せておきますので、ご自身の都合のいいサイトからどうぞ。
バンコク・リバークルーズ・ダイニング | アナンタラのマノーラ・クルーズ
【マノーラ・ディナークルーズ】の予約はこちら<VELTRA>
さいごに
古い木造船を改造したマノーラ号のディナークルーズは、アンティークで優雅な雰囲気と小型船ならではの細やかなサービスが魅力です。
5つ星ホテルのシェフによるタイ料理コースは、トムヤムクン、マッサマンカレー、ガイヤーン、カオニャオマムアン・・・と、外国人受けするタイ料理の王道といった感があり、目新しさはそれほどありませんでしたが、どれも味わい深く満腹となりました。
親しい人たちと少人数でゆったり食事・会話・夜景を楽しみたい方にお勧めの、大人のディナークルーズです。
ではまた。
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