一応、世間様並みにラインだとかSNSとか使えているつもりでいるくせに、システム的なことについては非常に疎いまなおです。こんばんは。
そんな己の知識の浅さを露呈してしまうような出来事が起きて、軽くテンパってしまったのでご報告いたします。
(この記事内でも勘違いしている内容が多々あるかも知れません。どうか大目に見ていただくと同時に、ご指摘なりアドバイスなりいただければ幸いです)
銀行のライン通知サービス
私は、タイの大手銀行のひとつ、S銀行がLINE(タイ)と提携し提供しているライン通知サービスを利用しています。
このライン通知サービスは、自分の口座に入出金があった場合にアラート通知をしてくれる便利なサービスなんですが、先日、ちょっと不思議なことが起こったんです。
私が勝手に発言してる!乗っ取り!?
ラインのトーク一覧で、当銀行の通知アカウントに未読メッセージの数字「1」が残っていたので、タップしてトーク内容を確認してみたんです。
そしたら、画面右側、つまり自分の発言側から瞬時に2件メッセージが送信されたのです。
私は何もタイピングしていないのに、まるで私が発言したかのようなメッセージが、しかもタイ語で送信されたのです。
そしてほぼ瞬時に既読表示となり、相手側(銀行)から返信が届きました。
銀行側は、××という名前のAIです。
そんなこと、あり得るんですか?
これって、乗っ取りなんですか?
テンパる私。
ちなみに、勝手に私が発信したメッセージというのが、
- 「支払いバーコード作成」(สร้างบาร์โค้ดชำระเงิน)
- 「××ちゃんとチャット」(คุยกับน้อง××)
・・・って内容、超、不安になるんですけど。
一瞬、かなり動揺してしまいました。
それに対するAIの返答が、
- 「こんにちは。××が承ります」
で、ローンとかクレジットカードとかの各種サービス案内のリンクが貼り付けられてきました。
いりませんし!
もう意味がわかりません。
これは、もしかしたら、新サービス紹介のデモンストレーションか何かで、心配するようなことでもないのかとも思いましたが、
でも、そもそも、ラインで自分側(利用者側)から勝手に発言するようなことを、銀行側が操作できるのか?って考えたら、やっぱり解せなくて、
誰かに乗っ取られているんじゃないの?
と、ただただ、不安になったんです。
銀行コールセンターへ問い合わせ
まあ、不安なまま放置するのも気持ち悪かったので、一応、銀行のコールセンターへ電話してみました。
まずこちらの口座番号や名前や最近の利用状況などに関するオペレーターからの質問に答えて、本人性確認を行います。
そのうえで、自分がタイプしていないにも関わらず、勝手に発言されてしまっている状況を説明しました。
その時点で、オペレーター側の端末でも、私のラインのトーク履歴が見られるようになっているとのことだったので、具体的に会話を進めます。
「私が入力していないにもかかわらず、勝手にメッセージが送信されたというのが非常に不安なんですけど」
「当行のライン通知システムで送金や引き下ろしの手続きなどはできませんので、ご安心ください」
「(いやいや…)もちろんそれが大丈夫なのはありがたいんですが、むしろ誰かに乗っ取られているんじゃないかという不安の方が強いんです」
「どなたかが代わりにタイプされたということはないですか?」
「(いやいや、それならここに電話してませんし)まったくありません」
「そうですか。ではシステム担当に確認いたしますので、今しばらくお待ちください」
・・・
「お待たせいたしました。操作中に、知らず知らず、画面のどこかをタッチしてしまったことなどはありませんか?」
「と言いますと?」
「何かのメニューを押してしまったとか・・・」
「メニューって、トークの右上のですか?今、押してみても特にそれでこちらからの発言になるようなファンクションはないですよね?」
「うーん。少々お待ちください」
・・・
「大変お待たせしました。トークの会話のリンクの中にはクリックすると自動的にお客様側から発言をする機能があるらしいのです」
「え、そうなんですか!」
と思って、AIちゃんが返してきた会話の商品紹介リンクの一部を押してみると、
なんと、勝手に私、発言するじゃないですか!
そんなことあるんだ!
これが原因だったのか!
そんな覚えは全くないけど、無意識に押しちゃってたのかもなー!
一件落着!?
これで一件落着♪
って、なるところだったんですけど、私、気づいちゃったんです。
でも待てよ。
と、ラインの会話を少し遡っていきます。
そもそも、AIの××ちゃんが送ってきた商品紹介リンクは、私の「勝手に発言」の後に送られてきたもの。
私の「勝手に発言」の上にあるSCBからの広告をクリックしてみても、特にメッセージの自動発信機能は作動しません。
(商品説明の別ページが開くだけ)
これいかに?
で、さらに会話を遡っていくと、見過ごしていたんですけど、8月14日の時点で、既に私の怪しい「勝手に発言」が1件あったんです!
その私の発言というのが、これです。
- 「一時的にシステム停止」(ปิดระบบชั่วคราว)
私は、一体誰に、何の目的で、こんな宣言をしているのでしょうか?
で、それに対する銀行側の回答が、
- 「現在、システムのアップグレード中です!」
って、怪しすぎでしょ、この会話!
そもそも、システム改善のために一時的にシステム停止をするのは銀行側であって、その事前通知が銀行側からあったわけです。
それを、私自身が行うかのように改めて宣言するというのは、どういうことなんでしょうか?
友達がいなくて、とうとうAI相手にオウム返し会話をはじめるようになったのか、私?
いやいや・・・ないない!
しかも、その会話の前後は、通常のテキストメッセージだけで、どこにもクリックできるリンク的なものはありません。
これでは、「知らずにリンク押しちゃって勝手に発言」の説明がつきません。
その旨、オペレーターさんにも伝えました。
彼女も、向こうの端末でトーク履歴を見ながら、確かに・・・と思案しています。
結局のところ...
「やっぱり、私は、どこも間違って押してないんじゃないですかね?少なくとも、8月14日の私の発言はどう見ても不自然ですし、システムのバグとかいう可能性ありますか?」
「そうですね・・・。もう一度確認いたします。お待ちください」
・・・
「大変お待たせいたしました。システム担当に確認したところ、まだ新しいシステムなので、もしかしたら安定してなかったのかも知れません」
「え?」
「システムがまだ安定してなかったのかも知れません」
「え!」
2度、聞き直してしまいました。
そして、たぶん、これ以上聞いても無理だろうなと悟ったんです。
もっとも、追及したところで、私自身がシステム音痴なんだから意味ないし・・・。
だから、「安定していない」ということで、無理やり納得することにしました。
(いいのか?私、いいのか?銀行)
オペレーターの彼女も丁寧で一生懸命だったし、好感持てたから、もういいんです。
一抹の不安は残りますが・・・。
とりあえず、乗っ取りではないらしいということでいいんですよね?・・・ね?
なにはともあれ、今回の一件で、「安定する」というタイ語は非常に印象に残ったので、今後、絶対に忘れないと思います。
それだけはちょっと得した気分でした。(私の気持ちはまだちょっと不安定だけれども!)
เสถียร [sàthǐan] サティアン=安定している
ไม่เสถียร [mâi sàthǐan] マイ・サティアン=安定していない
ではまた。