こんにちは、まなおです。
先週末は、タイ東北部ルーイ県の奇祭「ピーターコーン」へ行って来ました。
2回目のお祭り参加でしたが、今回もとても楽しかったです。
その話は追って書きたいと思います。
で、今日はアユタヤの大仏様のお話です。
(私の中の『アユタヤ祭り』はまだ終わっていないのです。もうしばらくお付き合いください)
日本で大仏と言えば、奈良の大仏や鎌倉の大仏を思い浮かべる方も多いと思いますが、仏教国タイでも各地にいろんな大仏が存在します。
今回は、古都アユタヤにある有名な大仏2体を紹介しつつ、奈良の大仏とも比較してみたいと思います。
プラモンコンボーピット仏(歴史公園内)
1体目は、アユタヤの遺跡群が集まる歴史公園(アユタヤ島)の一角にある大仏様「プラモンコンボーピット(พระมงคลบพิตร)」です。
有名なワット・プラシーサンペット寺院の3つの仏塔に隣接する大仏殿に安置されています。
このプラモンコンボーピットは、1603年にラーマティボディ2世によって造られました。
後にビルマ軍によって破壊され、修復が行われました。
ブロンズ製の仏像で、高さは約17メートルの巨大な仏像です。
堂内に入ってみましょう。
正面にそびえる巨大な仏像。
圧巻です。
堂内の片隅に、1ヵ月の収入一覧が張り出されていました。
賽銭箱などをはじめとする寄付の総額は、2,021,232バーツとのこと。
日本円に換算して750万円超えです。
これ、あくまで2022年5月分の金額ですからね。
4月のタイ正月とか、連休や仏教の日がある月なんかはもっと多かったりするんでしょうね。
<寺院情報>
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ウィハーン・プラモンコンボーピット
วิหารพระมงคลบพิตร
Wihan Phra Mongkhon Bophit
所在地:ประตูชัย ถนน นเรศวร ตำบล ประตูชัย อำเภอ พระนครศรีอยุธยา จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13000
Naresuan Rd, Pratu Chai Sub-district, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
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ルアンポートー仏(ワット・パナンチューン寺院)
続いては、パーサック川沿いにあるワット・パナンチューン寺院(วัดพนัญเชิงวรวิหาร)の大仏です。
アユタヤの旧市街地は、チャオプラヤー川とパーサック川に囲まれた島のような地形になっていて、その南側の対岸に当たる場所に位置します。
もともとこのお寺はアユタヤに都ができる26年も前に建てられた古刹だそうです。
この辺りにはアユタヤ時代から中国系移民や商人の人々が多く住んでいたようで、中国風の装飾や祠が目に留まります。
中国明代の武将で航海者である鄭和(ていわ)もこの寺院に訪れました。
このお寺、週末だったこともありますが、かなりの参拝客でにぎわっていました。
靴置き場の猫ちゃん、もはや「本当にあなたネコ?」って思うくらい肝が据わっていました。
ちなみに、参拝終わって30分後に戻ってきても悠々と寝てました。(笑)
いよいよ大仏殿へと向かいます。
この大仏の正式名は、「プラプッタトライラッタナナーヨック(พระพุทธไตรรัตนนายก)」という長いお名前ですが、一般的には「ルアンポートー(หลวงพ่อโต)」とか「サムパオコーン(ซำเปากง)」と呼ばれています。
なお、現在の仏像は、ラーマ5世時代に修復されたものだそうです。
大仏殿の入口にも中国語で「三宝佛公」と書かれています。
まだお顔は見えません。
扉をくぐってみましょう。
おおーーーぅ
なんだか威圧感、いや威厳があります。
どことなく中国の仏像っぽい雰囲気のお顔な気もします。
ひざも大きい。
この大仏は、レンガの土台に漆喰が塗られ、表面に金を施してあります。
高さはなんと約19メートルだとか。
どうりで大きいわけです。
大仏の周りや壁側にも、大小さまざまな仏像が安置されていました。
<寺院情報>
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ワット・パナンチューン・ウォーラウィハーン
วัดพนัญเชิงวรวิหาร
Wat Phanan Choeng
所在地:2 หมู่ที่ 12 อำเภอ พระนครศรีอยุธยา 13000
2 Moo 12, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, 13000
時間:07:00-18:00
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奈良の大仏とどっちが大きい?
私は、奈良の大仏を拝見しに何度か東大寺を訪れたことがありますが、いつ行ってもあの大仏殿の大きさと廬舎那仏(るしゃなぶつ)の巨大さに圧倒されます。
では、このアユタヤの大仏2体と奈良の大仏ではどちらが大きいのでしょうか。
ちょっと比較してみましょう。
プラモンコンボーピット仏・・・約17メートル
ルアンポートー仏・・・約19メートル
廬舎那仏(東大寺)・・・約15メートル
ということで、奈良の大仏さま残念!!
しかし!!
よく調べたら、ちょっと順位が変わりました。
実は、プラモンコンボーピット仏の17メートルというのは、お釈迦様がお座りになっている蓮の台座(蓮台/蓮華座)も含めた高さだったんです。
一方、東大寺の大仏の15メートルというのは、蓮台を含まない高さ(座高)なんです。
プラモンコンボーピット仏の蓮台を含まない座高は、約12.5メートルということで、東大寺の大仏の方が大きかったのです。
ただ、ワット・パナンチューン寺院のルアンポートー仏が19メートルというのは、蓮台を含む高さなのか、含まない座高なのか、そのあたりの詳細が書かれた資料を探し当てられなくて、はっきりとしたことがわかりません。(汗)
(もしご存知の方がおられたら、どうか教えてください)
<まとめ>
プラモンコンボーピット仏・・・全体約17メートル(蓮台約4.5m/座高約12.5m)
ルアンポートー仏・・・全体約19メートル(詳細不明)
廬舎那仏(東大寺)・・・全体約18メートル(蓮台約3m/座高約15m)
いずれにしても、この3体はほぼ同じくらいの巨大さだということがわかりました。
どの大仏さまも圧巻なのです。
アユタヤにお越しの際は、ぜひ大仏さまもお参りしてみてはいかがでしょうか。
ではまた。