こんにちは、まなおです。
今日は、外国人向けのJR特別チケット、「ジャパン・レール・パス」(通称:JRパス)を2年ぶりに購入してみましたので、そのレポートです。
ジャパン・レール・パスは、JRグループ6社が共同して提供するパスで、日本中を鉄道でくまなく旅行して回るのに適した経済的で便利なきっぷです。
(https://japanrailpass.net/about_jrp.htmlより)
このジャパンレールパス(以下『JRパス』)は、「のぞみ」号や「みずほ」号などの一部新幹線が乗れないという制限はあるものの、それ以外の新幹線やJRの特急列車、および在来線が期間内ほぼ日本全土乗り放題という、とてもお得なチケットなんです。
しかも、自由席だけでなく指定席だって予約できちゃうんです。
こんな素晴らしいチケットですが、日本人の間ではあまり知られていません。
というのも、このJRパスは、日本へ観光にくる外国人向けのチケットだからなんです。
・・・と、この時点で、「なーんだ、自分には関係ないや」と思われる方がほとんどだと思いますが、実は、日本国外に在住の一部日本人も購入資格があるんです。
10年以上、日本国外に居住していることが証明できる方はチャンスありです。
証明するための書類や条件については、JAPAN RAIL PASSのウェブサイトでご確認いただくか、まなおが以前に書いた記事も参考にしていただければと思います。
今回は、私、まなおが、在タイ日本大使館で「在留届の写し」を取得して、実際にJRパスを購入(正確には『引換証』の購入)したところまでの流れを書いておきます。
在留届の写しをもらいに大使館へ
まずは、JRパスを海外在住の日本人が購入するときの必要書類として、「在留届の写し」を取得しに在タイ日本人大使館領事部まで行きました。
特に在タイ日本大使館(領事部)のホームページに詳細は載っていないのですが、実は、「在留届の写し」は、無料で発行してもらうことができます。
もちろん、その前提として、在留届を管轄する大使館に届け出ていることと、JRパスを購入するためには、在留届の受付日付から10年以上経過していなければなりません。
申請窓口に着いてから書類をもらうこともできますが、少しでも時間短縮して早めに整理番号をもらいたいので、私はいつも事前に外務省のページから申請用紙をダウンロードし、記入を済ませてから大使館に向かいます。
「在留届の写し交付申請書(PDF)」(外務省のダウンロードページ)
申請窓口で番号を呼ばれたら、パスポートと申請用紙を係官に渡します。
そうすると、在留届の内容をプリントアウトしたものをその場で見せてもらえるので、内容に間違いや変更がないかを確認します。
特に変更などがなければそのまま職員に返却し、修正などがある場合は、ボールペンで修正内容を記載のうえ職員に渡します。
そのあと、職員が渡してくれる申請控えの用紙(申請受理票)を受け取って手続き自体は終了です。
在留届の写しの交付は、翌営業日の午後以降となります。(13:30~)
もらった控えの紙を持って、受け取りに行きます。
実際に入手した在留届の写しです。
オレンジのラインは私がひいたものですが、黒のラインは大使館の方で個人情報保護のためにひいてくれています。
塗りつぶし線ばかりで、なんだかよくわからなくなってしまいましたが、在留届の写しというのは、こんな感じのものです。
JRパスの引換証の購入
在留届の写しを入手したら、次は実際にJRパスの引換証を購入です。
※JRパスは日本に到着してから購入するのではなく、日本人は必ず引換証を居住している国(タイ)で購入してから、その引換証を持って日本のJR窓口でJRパスに交換しなければなりません。
種類 | グリーン車用 | 普通車用 | ||
---|---|---|---|---|
区分 | 大人 | 子供 | 大人 | 子供 |
7日間 | ¥39,600 | ¥19,800 | ¥29,650 | ¥14,820 |
14日間 | ¥64,120 | ¥32,060 | ¥47,250 | ¥23,620 |
21日間 | ¥83,390 | ¥41,690 | ¥60,450 | ¥30,220 |
上記表のように、JRパスの価格は日本円で決まっているのですが、実際の購入はタイの現地代理店でタイバーツで支払うことになるので、代理店によって販売価格が異なります。
私は、いつも事前に数社に電話で販売価格を尋ねて安いところで購入することにしています。
今回、その中で一番安かったH.I.S.さんで購入することにしました。
2020年2月末のH.I.S.さんの販売価格は、7日間の普通車用で、8,050THBでした。
日本円で29,650円のものですね。
ちなみに、比較で聞いてみたA社さんは、8,245THB、B社さんはその日のレート計算で8,600THB程度とのことでした。
わりと価格に開きがあるので、やっぱり何社か聞いてみたほうがいいですね。
ジャパンレールパス引換証の購入の際に必要なものは、大使館で発行してもらった「在留届の写し」(または「在留証明書」)とパスポートです。
2年前に同じ支店で初めて購入した時には、日本人向けにJRパスを販売することに慣れていない担当者もいて、確認作業に少し時間がかかっていましたが、今回はすんなり購入できました。
これがJRパスの引換証です。
あとは、これを日本のJR窓口でJRパスに引き換えるだけです。
この引換証は3か月間有効なので、その期間内に引き換えましょう。
その際はパスポートもお忘れなく。
私は、ソンクラーン(4月半ば)の一時帰国時に使用する予定です。
ジャパンレールパスの購入時期
JRパスの購入時期についてですが、先にも述べたように、引換証を購入してから3か月以内にJRパスとの引き換えをする必要がありますので、使用する期間を考えて、購入はあまり早すぎないようにしましょう。
ちなみに、引き換え期間は3か月ですが、実際の使用開始日は、パスの引き換え日から1か月以内の日にちを指定することが可能です。
(引換証購入から使用開始日まで最大約4か月)
例えば、3月1日に引換券を購入した場合は、5月31日までにパスへの引き換えをしなければなりませんが、仮に5月31日に引き換えした場合、利用開始日を6月30日に指定することが可能です。
もっとも、これは極端な例で、わざわざこんなギリギリの日程で購入する必要は全くないと思いますが・・・。
それよりも、私が今回購入するにあたって考えたのは、引換券購入のために必要な「在留届の写し」の有効期間のほうでした。
どういうことかというと、
大使館から発行してもらう在留届の写しは6ヵ月以内のものでないと使えません。
もちろん、4月のソンクラーンの時期のためだけであれば、もっと早い時期に在留届の写しを発行してもらってもよかったんですが、今年は8月のお盆の時期にも一時帰国することが決まっており、8月のJRパス購入時も同じ在留届の写しを利用したかったのです。
ですから、2月末に大使館へ書類をもらいに行きました。
つまり、
在留届の写しは、JRパスの引換証購入時とJRパスへの引き換え時ともに必要ですが、いずれも提示するだけで返却してくれるので、保管しておけば、発行から6か月以内は再利用することが可能です。
またわざわざ大使館に2日かけて出向くのも面倒ですしね。
まとめ
日本国外在住の日本人がジャパン・レール・パス(JRパス)を購入するときの諸条件は、ざっくりと以下の通りです。
- 海外に10年以上居住していることを証明できる書類として、大使館発行の「在留証明書」(有料)、または「在留届の写し」(無料)が必要
- 「在留証明書」「在留届の写し」ともに、JRパス購入の6ヵ月以内に発行されたものであること
- JRパスの引換証は居住している国(タイ)で購入
- 引換証の購入から3か月以内に、JR窓口(日本)でJRパスへの引き換えを行う
- JRパスへの引き換え日から利用開始してもいいが、1か月以内なら利用開始日を指定することが可能
以上、在タイ日本大使館で在留届の写しを発行してもらってJRパス(引換証)を購入してみた話でしたが、
ここ最近の日本における新型コロナウイルス(COVID-19)の広がりによる社会的な混乱に、不安が募ります。
私自身の一時帰国もさることながら、一連の事態によって心底困っている方々のことを思うと、一刻も早く収束に向かうことを願うばかりです。
ではまた。