もうすっかり書き忘れていましたが、今日はバリ島でケチャック(ケチャ)ダンスを鑑賞した話です。
ウルワツ寺院は断崖の上に建っており、夕日が海に沈む壮大な景色の中、迫力のあるケチャックダンスを観られるのでおすすめです。
また、車をチャーターして立ち寄った海に浮かぶタナロット寺院などの様子も、合わせてレポートしたいと思います。
※ケチャックダンスは、ケチャダンスとかファイヤーダンスなどとも呼ばれます。
ウブドからの移動
その日、私たちはウブドからクタビーチのホテルへ移動したのですが、この移動手段をどうするかで迷いました。
ざっと考えられるところとしては、タクシー(白タク)、グラブ(Grab)、経済的な路線バス、旅行会社のシャトルバスサービスなどがありましたが、路線バスやシャトルバスは時間が限定的で、あまり時間に余裕がない私たちには不向きだったので、今回はパス。
残るはタクシーかグラブあたりかなと考えていたんですが、ふと、空港からウブドへの移動で使ったKlookに車の貸し切りチャーターサービスがあったなと思い調べてみると、6時間で約3000円、10時間で4,000円ほどと、2人で割ればそれほど高くない感じです。
しかも、時間制のチャーターなので、ホテルまでの送迎だけでなく、自分たちが行きたい場所へも連れて行ってもらえます。
Klook.com
ということで、ウブドから①海岸に浮かぶ有名なタナロット寺院、②クタのホテルにチェックイン、③ウルワツ寺院でケチャック鑑賞、④夕飯場所、⑤ホテルへというコースを回ってもらうことにしました。
結果的に、このチャーター、すごくお得だったと思います。
Klookバリ島貸し切りチャーター
また、kkdayでも貸し切りチャーターがあるので、比較検討されるといいかと思います。
kkdayのバリ島貸し切りチャーター
あと、グラブ(Grab)でも時間制のチャーターが可能なようなので、現地で検討してみるのもありかと思います。
潮騒のタナロット寺院
ウブドのホテルから貸し切りチャーター車で最初に向かったのは、有名なタナロット寺院(Tanah Lot Temple)。
満潮には海に浮かぶフォトジェニックなヒンドゥー教寺院です。
バリ島の案内パンフレットや観光サイトでイメージ画像に使われることの多い寺院ですので、目にしたことがある方も多いでしょうね。
駐車場から海へと向かうと、小さな入り江の右手にはバトゥボロン寺院(Batu Bolong Temple)という別のヒンドゥー教寺院があります。
大きな穴が空いた岩の上に建つこじんまりとした寺院ですが、大海原を背景にしてこちらもかなりフォトジェニック寺院です。
サンセットも素敵でしょうね。
入り江の左側の先端まで歩いて行くと(ほんの数分)、タナロット寺院が眼下に見えるビューポイントがあります。
青い空と打ち寄せる白い波しぶき、小島に建てられたタナロット寺院が映えます。
下に下りて行ってみます。
赤いフラッグが立っていますね。
波が荒めです。
反対側は比較的穏やか。
さっきの入り江のビューポイントとは反対側の高台でドリンクを飲みながらしばらく休憩しました。
バリ島ではよく飲むアボカドシェイク。
ホテルチェックイン「グランド インナ クタ」
タナロット寺院でのんびりした後、クタビーチにある「グランド・イン・クタ・ホテル」(Grand Inna Kuta)へ向かいました。
ところが、このタナロット寺院からクタビーチまでの時間を読み誤ったんです。
事前にGoogleマップで見ると、距離的には20キロちょっとなので、30~40分もあれば着くだろうとふんでいたのですが、途中でひどい渋滞にはまり、結局2時間半もかかりました。
この日は特にひどかったのかも知れませんが、ドライバーさんいわく、このルートはだいたい渋滞するとのことなので、タナロット寺院からクタ方面へ向かうスケジュールを組むときは要注意ですね。
余裕をもった時間配分にしたほうがいいです。
本当は、ホテルで2時間くらいゆっくりしてからウルワツ寺院へ向かう予定でしたが、大幅に時間がおしたせいで、荷物を部屋に置いたら再び慌ただしく車に乗って出発です。(とほほ)
ホテル自体は、今どきではない昔からある大型ホテルという感じでしたが、リノベーションされた部屋は快適で、朝食も豊富で良かったです。
agodaでグランド・インナ・クタを検索してみる
ウルワツ寺院でケチャックダンス鑑賞
さて。
この日のメインイベントである、ウルワツ寺院でのケチャックダンス(ケチャ)鑑賞について書いていきます。
ウルワツ寺院へ
クタビーチのホテルからウルワツ寺院までも、途中で数箇所渋滞があったため、ウルワツ寺院の駐車場に到着したのは、予定より遅れて17時15分でした。
ケチャックの鑑賞チケットは17時から販売され、その時間から観覧席もオープンするので、本当は16時半くらいには着いていたかったんです。
そうすれば、事前にウルワツ寺院の観光(写真撮影)などをしつつ、観覧席開場と共にいい席を確保して、ケチャックダンス開始に備えることができますからね。
でも、17時半に私たちが到着した時には観覧席はすでにほぼ満席で、席を選ぶとかそういうレベルではありませんでした。
かろうじて空いている席に案内してもらえました。
まあ、この後に来た人たちは立ち見とかになっていたので、席に座れただけまだ良かったんですけどね。
ちなみに、観覧席は自由席なので、基本的に早い者勝ちです。
この時はコロナ規制からまだ完全に解放されていなかった時期なので、『満席になるわけ?』って驚いたんですが、実は、会場の一部のブロック(決して少なくない席数)がVIP席として一般観客が入れないようになっていたのも、立見席が出る一因だったと思います。
何のVIPかというと「G20」関係の方々。
そうなんです、当時、バリ島は、G20サミットの開催期間中だったんです。
どおりで、入場の際も物々しいセキュリティーチェックがあったわけでした。
一連の渋滞も、もしかしたらG20がらみってこともあったかも知れませんね。
入場料・ケチャック鑑賞料金
ウルワツ寺院でケチャックダンス鑑賞の料金について書いておきます。
①ウルワツ寺院入場料・・・50,000ルピア(約450円)
②ケチャックダンス鑑賞料・・・150,000ルピア(約1,350円)
※駐車場代・・・車2,000ルピア(18円)、バイク1,000ルピア(9円)
個人で行く場合は、これに往復の交通費となります。
自分であれこれ手配するのが面倒な場合は、往復の送迎や日本語ガイド付きのツアーなども各種あるので、検討されるといいと思います。
ウルワツ寺院 ケチャファイヤー+ダンスショー 鑑賞チケット予約(kkday)
Klook.com
(左)ウルワツ寺院入場チケットカウンター/(右)ケチャック鑑賞チケットカウンター
流れとしては、まずウルワツ寺院内へ入場 → ケチャック会場手前でチケット購入となります
ケチャックダンス(ファイヤーダンス)開始
何はともあれ、座席を確保できた私たち。
円形劇場風(半円)になった観覧席の、中央より少し左側上段の席でした。
(ほぼ正面となる中央のブロックは、G20のVIP専用席になっていました)
断崖に建つウルワツ寺院の多重塔(メル)や、海に沈む夕日を一望できる素晴らしいロケーションです。
18時45分。
日がだいぶ水平線に近づいた頃、円形のステージ中央に火が灯され司会進行役が挨拶を行いました。
18時55分。
ケチャックの男性陣が入場して、あの独特な「チャチャチャッ」という掛け声(男声合唱)と共に手を振りながらダンスが始まりました。
ケチャックダンスは、古代インドの大長編の叙事詩「ラーマーヤナ」の物語を、ガムランの楽器ではなく男声合唱のみで演じる舞踏劇です。
ストーリーは、ラーマ王子の妻であるシーター妃(タイ語ではシーダー)が鬼の王ラーヴァナ(タイ語ではトッサカン)に連れ去られ、ラーマ王子が白猿のハヌマーンや味方の鬼たちと共に戦いシーター妃を奪還するというものです。
ラーマーヤナ物語はタイではラーマキエンと呼ばれるのですが、いずれも主人公はラーマ王子ではあるものの、ハヌマーンが非常に重要な役割を担います。
とにかく、勇敢な戦いの姿だけでなく、どこかコミカルな言動で観客を魅了するのです。
私の大好きなキャラクターのひとりです。
先日タイのアユタヤで開催されたラーマーヤナの仮面劇(コーン)をテーマにしたフェスティバルでも、タイだけでなくインドネシアのハヌマーンも登場したのですが、本当にハヌマーンはおいしいところをもっていくキャラだなと痛感しました。
よかったら、その時の記事もご覧ください。
この日の舞台でも、観客席に飛び込んで行ったり、割れ門の上に飛び乗ったりと、元気いっぱいでした。
これは、鬼に捕まえれらたハヌマーンが体に火をつけられるシーンです。
(この後のハヌマーンの大暴れもハイライトひとつ)
最終的には鬼の王ラーヴァナが退治され、シーター妃はラーマ王子の元に戻ってめでたしめでたし。というお話でした。
ショー自体は50分程度でしたが、なかなか迫力があり楽しかったです。
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スペアリブを食べてホテルへ
ケチャックショーが終わったら、みんな一斉に駐車場へと大移動です。
ここで出遅れると、渋滞に巻き込まれるので、ドライバーさんはとにかく早めに戻ってきてねと言います。
まあ、逆に会場でゆっくり余韻を楽しんで、渋滞がおさまるのを待ってから帰るというのも手だとは思いますが。
私たちは、クタのホテルに戻る前に、豚のスペアリブが有名なレストランに連れて行ってもらい、そこで食事をして帰りました。
観光客向けなのかも知れませんが、このお店、美味しかったです。
以上、バリ島のウルワツ寺院で鑑賞したケチャックダンスの話でした。
ではまた。