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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイのナコンパトムで船に乗って水辺の暮らし巡り(アグリツーリズム)

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あいかわらず、PM2.5が酷いですね。今朝のバンコクは朝霧のように白く煙っていました。マスクをして通勤しているまなおです。こんにちは。

ミャンマーシリーズはまだ終わっていないのですが、今日は一旦タイの話題に戻リます。

先日、ナコンパトム県にあるマハーサワット運河でアグリツーリズム(グリーンツーリズム)に参加してきましたので、新鮮なうちに報告したいと思います。
ボートに乗って運河沿いの蓮池や果樹園を巡ったり、タイの米せんべい作りやエキサイティングなアトラクションも経験したりと、とても楽しい時間を過ごしました。

バンコクからの日帰り旅行にぴったりですよ。

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※マハサワット運河という表記が多いようですが、本記事では"マハーサワット運河"で統一します。

 

アグリツーリズムとは

参加したツアーの説明の前に、そもそもアグリツーリズム(アグロツーリズム)とは何かということついて、ウィキペディアからの引用です。

アグリツーリズムとは、都市居住者などが農場や農村で休暇・余暇を過ごすこと。日本では一般にグリーンツーリズムと呼ばれる。
(引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

日本ではグリーンツーリズムという呼び方が一般的なようですね。

今回、私が参加してきたのは、バンコクのお隣、ナコンパトム県のサラヤー地区にあるマハーサワット運河(คลองมหาสวัสดิ์)沿いの蓮池・ガックフルーツ農園・果樹園・蘭農園など5か所をボートに乗ってゆっくり周るツアーです。

ツアーと言っても、事前に代理店を通じて申し込むわけではなく、直接現地に行ってその場で船を呼んでもらってスタートという、気軽な感じのものです。

 

目指すはワット・スワンナーラーム(サラヤー)

このツアーの出発地点は、ナコンパトム県のワット・スワンナーラーム(วัดสุวรรณาราม)という寺院の運河沿いの駐車場横にある船着き場です。
ワット・スワンナーラームという名前のお寺がバンコクにもありますが、運河めぐりツアーがあるのはナコンパトムのサラヤーにあるワット・スワンナーラームです。
マヒドン大学サラヤー(サーラーヤー)キャンパスを過ぎて少し行った場所になります。

私たちは自動車で向かいましたが、バスや鉄道でも行くことができます。
(各種交通機関での行き方は後述します)

タイ国鉄の線路を渡ってお寺の前の道を進みます。
お寺の正面を過ぎて、お寺と学校の間の道を運河の方に入っていきいます。
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この看板が目印です。ここを曲がって運河の方に向かいます。

運河の手前に未舗装の駐車場があり、その一角に小さな屋台とクイッティアオ(麺)などを売っている食堂があります。
その食堂こそが運河めぐりツアーの受付場所なんです。

※とにかく、このツアーの出発場所へたどり着くために。
周りの人に聞いたりバイクタクシーの運転手に伝えるられるよう、以下のタイ語をメモするかスマホで見せられるようにしておいたらいいかと思います。

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ツアー名:ล่องเรือชมสวนเลียบคลองมหาสวัสดิ์
船着き場:ท่าน้ำวัดสุวรรณาราม (ร้านก๋วยเตี๋ยว "เกรส อาก๋ง 100 ปี")
住所:ม. 1 ต.ศาลายา อ.พุทธมณฑล จ.นครปฐม
TEL:081-495-9091 (ผู้ใหญ่มนูญ นราสดใส), 084-6643368
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マハーサワット運河ツアーの申し込み

食堂の前には、ちゃんとツアーの概要を記した看板が立っています。


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  • ツアー名:ローン ルア チョム スワン リアップ クローン マハーサワット(ล่องเรือชมสวนเลียบคลองมหาสวัสดิ์)
  • ツアー概要:マハーサワット運河沿いの果樹園や水辺の暮らしをロングテールボートに乗って見て回る(5か所訪問
  • ツアー料金大人1人100バーツ5歳以下の子供1人40バーツ。(水とフルーツ試食代含む)
  • ボート代:ロングテールボート一艘につき350バーツ。(6人まで可)
  • ツアー催行時間朝8時頃~日暮れ頃(17時~18時)まで
  • 所要時間:だいたい2時間半~3時間くらいですが、はっきり決まっていません。ボートは貸し切り扱いなのでそれぞれのペースに合わせて回ってくれます
  • 耕運機乗車代:1回100バーツ。
    ※後述しますが、これはオプションのアトラクションのようなものです。希望者は、果樹園に着いた時に直接支払います。

クイッティアオを売っているおじさんに声をかけてツアー料金を支払い、船を手配してもらいます。
私たちは、大人2人分のツアー料金とボート代の合計550バーツをおじさんに払いました。
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蓮池(นาบัว)

たまたま待機していたおばちゃん(船頭さん)の船が空いていたみたいで、すぐに船に乗り込んでツアー開始となりました。


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穏やかな水面を心地よい風を受けながら進んでいきます。
しばらく行くと船は右に進路を変え、運河の支流に分け入ります。


マハーサワット運河の昼下がり


到着したのは、最初の訪問ポイントである蓮池(นาบัว)です。
船からあがると、家の前でちょうど蓮の出荷準備をしていました。
蓮の葉でくるんだ淡いピンクの花束が芸術的にまとめ上げられています。


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作業をしばらく見学させていただいた後、蓮池の方に向かいます。
池の中に突き出した東屋まで行くと、そこから蓮池内用の手漕ぎボートに乗り込みます。
ロングテールボートの操縦をしてくれているおばちゃんは船頭兼ガイドの役割も担っており、ここではボートを漕いで私たちを蓮池の中へ連れて行ってくれます。


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東屋には、無料の飲み水や10バーツの蓮茶(少し加糖したもの)も置いてあるので、セルフサービスで飲むことができます。


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タイ米の揚げせんべい屋さん(บ้านข้าวตัง)

蓮池を後にして、次はタイ米の揚げせんべいであるカーオタン(ข้าวตัง)のお店へ。
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ここではカーオタンの作り方を目の前でレクチャーしてもらって、その場で揚げたてのタイせんべいを試食することができます。 


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特製の甘辛いタレに好みで豚のデンブ(หมูหยอง)やゴマをトッピングしていただきます。
高温でカリっと揚げてあるので、油っこくありません。


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店内には色んな種類のカーオタンが置いてありますので、お土産にもいいです。

 

ガックフルーツ農園(บ้านฟักข้าว)

次に向かったのは、ガックフルーツを栽培している農家です。
ガックフルーツと言えば、リコピンやベータカロチンやビタミンが豊富で、美容や健康にいいスーパーフードとしても有名ですね。
タイ語ではファックカーオ(ฟักข้าว)と言います。


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ガックフルーツジュースやバタフライピー(อัญชัน/アンチャン)のジュースを試飲させてもらったり、ガックフルーツを練り込んだ麺の試食をさせてもらったりしました。


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また、ガックフルーツを使った洗顔石鹸は、美容効果もさることながら、色がとてもきれいだったので思わずいくつか買ってしましました。


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果樹園(สวนผลไม้)

 4か所目は、フルーツ農園です。
ここでは、季節のフルーツや加工したフルーツやお菓子を試食させてもらえます。f:id:manao-life:20190201020636j:image

でも、ここでのメインは何といっても耕運機での果樹園巡りなんです。

これはオプションなので、希望者は1回100バーツで耕運機の後ろの荷台に乗って果樹園と田んぼを見て回ることができます。(荷台には6人くらいは乗れると思います)

これ、すごく楽しかったです


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おじさんのカーブでのコーナーさばきが見ものだし、最後はだんだんスピードを上げてくれるので、そのへんのアトラクションより楽しめることうけあいです。
せっかくだから、みなさんも絶対乗ってみたほうがいいですよ。
耕運機に乗る機会なんて一生にそう何度もありませんからね。笑


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洋ラン栽培園(สวนกล้วยไม้)

最後のポイントは、蘭を栽培している農家です。
日本人にもおなじみのデンファレから珍しい種類の蘭までたくさん栽培されています。
洋ランって高いイメージがあるから、そこそこ値が張るんだろうなと思っていたのですが、聞いてみるとだいたいどれも1株150バーツ程度だったので、意外な安さに拍子抜けしてしまいました。


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蘭農園を後にして、お寺横の船着き場まで戻ります。
魚を捕るための網の仕掛けなどがところどころに見え、昔ながらの水辺の暮らしを今に残しているんだなと感心しながら眺めていました。

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おわりに

5か所ゆっくり回ってだいたい3時間くらいでした。
ポイントからポイントまでの移動中も、船に揺られながら運河沿いの水辺の景色や生活を垣間見ることができたので、飽きることはありませんでした。

バンコクからほんの1時間くらいの場所ですが、どこか遠くに来たような、日常のあわただしさを忘れさせてくれる素敵な時間を過ごせました。
ナコンパトムへの観光ついでに立ち寄ってもいいし、ここをメインの半日旅行でもいいと思います。のんびりと過ごしたい気分の時には、ぜひ足を運んでみてください。

ちなみに、このツアーの船頭さん兼ガイドさんは、地元のおばちゃんやおじさんたちで、外国人観光客慣れはしていないので、あまり英語が話せないからと言って、嫌な顔をしないであげてくださいね。
お互いに片言の英語とタイ語、そしてゼスチャーで交流するつもりで行ってあげてください。

この場所までのアクセス方法を最後に書いておきます。

 

ではまた。

 

追記:5か所すべての場所で何かしらのお土産を買ってしまったのは秘密です。今、我が家のベランダでは赤紫の洋蘭の花が揺れています。(あ、店側からの強引な売り込みはまったくなかったですよ)

 

 アクセス

  • バス+バイクタクシー
    BTSスカイトレインの戦勝記念塔駅(Victory Monument)から515番のバスに乗って、マヒドン大学サラヤ―キャンパス、国鉄のサラヤ―駅を過ぎ、市場(タラート)を過ぎたらバスを降ります。ちょうどマクロ(Makro)というスーパーの前あたりです。
    バス停名はイェーク・サーイハー(แยกสาย 5)ですが、マクロと言えばわかってくれるはずです。
    バス停からは付近に停まっているバイクタクシーでワット・スワンナーラームまで向かいます。

  • バス+徒歩
    BTSスカイトレインのシーロム線、バーンワー駅(บางหว้า)の3番出口付近から84ก番ウア・アートーン・サラヤ―(เอื้ออาทรศาลายา)行きのバスに乗れば、終点から徒歩でも行けます。
    ただし、気を付けなければならないのは、ただの84番ではなく、「」が付いた「84ก」番でなければなりません

  • 鉄道+徒歩
    ホアランポーン駅(สถานีรถไฟหัวลำโพง)から最寄りのワット・スワン駅(สถานีรถไฟวัดสุวรรณ)まで乗れば、お寺まで徒歩で行けます
    ただし、ワット・スワン駅に停まる各駅停車の列車は非常に本数が少なく、朝と夕方しかないので、実質的にはホアランポーン駅8:05発⇒ワット・スワン駅8:56着の1本しかありません。

  • 鉄道+バイクタクシー
    一駅手前のサラヤー駅(สถานีรถไฟศาลายา)に停車する列車は比較的たくさん(といっても1時間に1本とか2時間に1本とかですが)あるので、8:05発の列車に乗れなかった場合は、別の列車に乗ってサラヤー駅で降りて、そこからバイクタクシーで向かうことも可能です。

  • ロットゥー(バン)+バイクタクシー
    BTSスカイトレインの戦勝記念塔駅(Victory Monument)からマヒドン大学サラヤーキャンパス行きのロットゥー(バン)に乗って、マヒドン大学で降り、そこからバイクタクシーで向かうことも可能です。

 

f:id:manao-life:20190201100414j:image(運河ツアーでの戦勝品)