先週に引き続き、またもやバンコク・トンブリー地区の下町タラートプルーを散策。
先週逃した仰向けの涅槃仏とお気に入りのアイスクリーム屋さんを訪ねるためです。
気になったら連続で行ってしまうこの性格、自分でも呆れますが、楽しかったです。
出発はポーニミット駅
2週連続で国鉄タラートプルー駅付近を散策です。
いつもはBTSのタラートプルーから出発するのですが、今日はそのひとつ手前のポーニミット駅(Pho Nimit / สถานีโพธิ์นิมิตร)で降りてみました。
1番出口の階段を降りて、少しタラートプルー駅方面に歩きます。
小さい運河(水路)の上に肉のスライスが干してあります。
これ、タイ料理(イサーン料理)でよく出る「ムー・デーットディアオ」(หมูแดดเดียว)ですね。
ムー(หมู)=豚
デーット(แดด)=日差し
ディアオ(เดียว)=〜だけ
まさに、豚肉を干しただけ。
もっとも、実際にはこの干した豚肉を揚げて提供されることがほとんどですが、ビールのあてにピッタリの一品なんですよね。
あれ、今、この写真をよく見返してみると、もしかしたら、手前のカゴにかかっているのは、牛肉の「ヌア・デーットディアオ」(เนื้อแดดเดียว)かも知れませんね。
橋のたもとには、ナマズの炭火焼が。
ということはこの辺にイサーン料理屋さんがあるのかなと思って見てみると、なかなかパンチの効いたイサーン料理屋台がありました。
屋台大好きな私ですが、ちょっと判断に迷うギリギリのお店です。(迷うんかい)
Googleマップを見ると、この店が掲載されていました。
しかも、わりと口コミ評価がいい。
でもこれ、日本人の友達は絶対誘えないなあ。
試してみたいような、みたくないような・・・。
とりあえず、今日はお腹空いていないので、
いつか機会があったらということで。
ワット・ポーティニミットからバーンコークヤイ運河まで
少し駅の方に引き返して、小さな路地を入っていきます。
人とバイクが通れるくらいの道幅です。
道なりに歩いていくと、ワット・ポーティニミット(วัดโพธินิมิตรสถิตมหาสีมาราม)というお寺があります。
駅の名前は「ポーニミット」で、お寺の名前は「ポーティニミット」なところがちょっとややこしいですね。
このお寺はラーマ5世の時代の高僧によって建てられた寺院で、第3級王室仏教寺院に格付けされています。
ワット・ポーティニミットの境内を抜けて、トゥートタイ通りに出ると、そこは先週訪れたワット・インターラーム寺院(วัดอินทารามวรวิหาร)です。
鐘楼の脇から運河沿いの道を歩いていきます。
生鮮市場のタラート・ワットクラーン。
看板には2511という文字があります。
これは仏暦2511年(1968年)のことで、50年以上昔からある市場なんですね。
せっかくなので、また運河からワット・パクナム寺院(วัดปากน้ำภาษีเจริญ)の大仏様のお顔を拝見しておきました。
真上を向いた涅槃仏
運河を後にして、今日の目的地のひとつである、ワット・ラーチャクル寺院(วัดราชคฤห์วรวิหาร)へ向かいました。
ワット・ラーチャクル寺院(ワット・ラーチャクーという表記も)は、もともとアユタヤ時代後期にモン族によって建てられた寺院で、地域の人々はワット・モーン(วัดมอญ =『モン族の寺』)と呼んでいたようです。
後のラーマ1世の時代に王室仏教寺院となり、現在、第3級王室仏教寺院に格付けされています。
珍しい涅槃仏
今回、2週に渡ってタラートプルー散策をしているのは、前回、このワット・ラーチャクル寺院脇の路地を歩いている時に、揃えた両足が真上に向いている仏像の足をお堂の窓からちらりと見かけて気になったからでした。
その時は、帰りに立ち寄って拝見しようと思っていてすっかり忘れてしまったのです。
後日、コメントでそれはやはり仰向けの涅槃像であるということを教えていただき、ぜひ自分の目で拝見したいと思ったしだいです。
その仰向けの涅槃像(พระนอนหงาย または พระพุทธรูปปางถวายพระเพลิง)がこちらです。
アユタヤ時代から伝わる仏像だそうです。
肘をついて手を顔に添えて横たわった涅槃像は数あれど、仰向けに眠る姿の涅槃仏はあまり見かけません。
おそらく、仰向けというのは、まさにお釈迦様が涅槃に入られた、つまり入滅されたお姿という悲しみがダイレクトに伝わってくるので、あまり好まれなかったのかもしれませんね。
実際に、私もこの仰向けの涅槃像を拝観する時には、いつもよりずっしりとした気持ちになってしまうのです。
悟り・安楽の境地である涅槃ってどんなものなんでしょうね。
煩悩だらけで不勉強な私には、まだまだというか全くというか、想像すらできない世界です。
礼拝堂(旧本堂)
仰向けの涅槃仏が安置されている仏堂の隣にある礼拝堂を参拝しました。
ここは、もともとアユタヤ時代後期からトンブリー時代に本堂があった場所とのことです。
築山のお堂
現在の本堂は、門が閉まっていて入ることができませんでした。
その本堂の前には築山(つきやま)のような人工的な山があり、その頂上にはモンドップ(มณฑป)と呼ばれるお堂が建っていたので、階段を上ってみました。
階段の上には、小さな仏塔やヒンズー教の神像などもありました。
景色はそれほどいいというわけではありませんが、少しだけ高い位置から境内を見渡すことができます。
中央のモンドップに入ってみると、中には仏足石が安置してありました。
プルメリアの一種でしょうか。階段脇に咲いていました。
下町の有名アイスクリーム屋さん
ワット・ラーチャクル寺院を後にして、トゥートタイ通りを国鉄の駅の方に向かって歩いていきます。
駅を過ぎたら高架道路の手前を左に曲がって線路を越えたら、そこがこの日の2つ目の目的地。
地元で人気のアイスクリーム屋さんです。
「二アーン・ナムケン・サイ」(นิอ่างน้ำแข็งใส)という店名で、
「ナムケン・サイ」はかき氷、「二アーン」というのは、おそらく店主である老夫婦の名前が「二」さんと「アーン」さんなんだろうと思います。
先週は、タラートプルー散策の仕上げとして、私、まなおお気に入りのこのアイスクリーム屋さんでシメようと思っていたのですが、開店時間前で断念したため、今日はそのリベンジです。
開店時間の16時過ぎに到着。
今まではたいてい夕暮れ時から夜に食べにきていたのですが、いつも店内席は満席、持ち帰りも数人待ちというような人気店です。
今日はまだ開店直後ということもあって、テイクアウト待ちの先客が1人、店内には数組のお客さんだけでした。
メニューはたくさんあり、どれも美味しそうです。
以前に食べた時の写真もいくつか載せておきます。
この店の人気メニューと言えば、店名にもあるようにかき氷ベースのものや、ココナツアイスクリームに卵黄が乗っかった「アイスクリーム・カイケン・ニアーン」(ไอศครีมไข่แข็งนิ-อ่าง)が有名ですが、私のお気に入りはココナツアイスに果物がいっぱいの「アイスクリーム・ポンラマーイ」(ไอศครีมผลไม้)です。
今日は、テイクアウトにしてもらいました。
季節によって多少違うかも知れませんが、ストロベリーやバナナ、リンゴ、パイナップル、マンゴーなどの刻んだフルーツがたくさん盛られていて、美味しくないわけがありませんよね?
これで50バーツ(約170円)なんですよ。
カップ片手に食べ歩きながら、BTSの駅まで向かいました。
ちょっとお行儀は悪いかも知れませんけど、これも町歩きの醍醐味っていうことで。
<店舗情報>
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二・アーン ナムケン サイ タラートプルー
นิ - อ่าง น้ำแข็งใส ตลาดพลู
Ni - Ang Nam Kaeng Sai Talat Phlu
所在地:927 ซอยเลียบทางรถไฟ ตลาดพลู ธนบุรี กทม. 10600
927 Soi Liap Thang Rotfai, Talat Phlu, Thon Buri, Bangkok 10600
TEL:080-595-2033、081-920-7802
時間:16:00-02:00
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以上、タラートプルー散策の第2弾でした。
ではまた。