先日、いつも読ませていただいている「きままにバンコク」さんのブログの中で、タイ産の青梅で梅シロップを作った記事を目にして、とても興味深かったので、私も真似っこして梅酒を作ってみることにしました。
材料も全部タイ国内で調達できたし、やってみると本当に簡単に梅酒の仕込みができたんです!
最初に言っておきます。内容もほぼパクっ…いや、忠実に見習っています。
違いって言えるのは、梅シロップと梅酒の違いくらいです。
きままにバンコクさん、もし不都合あるようでしたら連絡ください!(汗)
梅酒の材料を調達
梅酒は実家の母がよく作っていたのですが、自分では作った経験がなく、今回初めて。
なので、きままにバンコクさんのブログはもとより、ネットで色々調べながら準備を進めました。
まずは、梅酒作りに必要な材料を調達です。
と言っても、必要なのは以下の4つだけです。
- 青梅
- 蒸留酒
- 氷砂糖
- 保存用密封容器(蓋つきガラス瓶)
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
青梅
梅酒には青梅、これがないと始まりません。
タイは3月が青梅の収穫期だそうです。(今はもうギリギリ)
タイ北部のチェンライ・チェンマイあたりでよく栽培されているらしく、今回利用した青梅はチェンマイのドーイアンカーン産のもの。
きままにバンコクさんの記事を参考に、青梅1キロ分を北タイの野菜宅配業者さんから購入しました。
お店の連絡先や詳細は、きままにバンコクさんの記事に詳しく載っています。
ちなみに、青梅1キロ50バーツ(格安!)と野菜セット500バーツを一緒に購入したんですが、1人では消費しきれないくらいたくさんの新鮮な野菜が届きました。
発送の翌日、クール宅配便で届きました。
さっそく調理して食べたり、一部冷凍保存したりして、この数日は野菜に困りそうにありません。
焼酎(ラオカーオ)
日本で梅酒や果実酒を作る場合は「ホワイトリカー」なんてものがよく使われますが、タイにそんな名前で販売されているお酒は見当たらないので、蒸留酒の中で無味無臭の焼酎に近いものを探すと、タイの焼酎「ラオカーオ(เหล้าขาว)」に行き当たります。
別にラオカーオ(ラオカオ)でなくてもラム酒やウォッカなどの蒸留酒であれば梅酒はできるので、違ったお酒で作ってそれぞれの風味や味わいを試してみるのも楽しそうです。
とはいうものの、私にとっては初めての梅酒作りなので、できるだけ基本に忠実な材料と方法で作りたいと思ったため、今回は、ラオカーオの中でも比較的香りや味にクセのない『銀の鷹』という名前の銘柄「YEOW NGERN / เหยี่ยวเงิน」を選びました。
これも、きままにバンコクさんの記事内で紹介されている銘柄と同じなんですが、とある梅酒作りが好きなタイの方も、彼女のFacebookの中で梅酒作りにお勧めのタイ産焼酎の1番に挙げられていたのもあって、今回は、銀の鷹にこだわってみました。
タイにおけるアルコール商品画像のインターネット公開規制の関係上、念のため、ボカシを入れております。
実際の瓶のラベルには鷹の顔と赤色でYEOW NGERNのロゴが入っています。
この銀の鷹にこだわったおかげで、あちこち歩きまくる羽目となりました。
まずは、デパートのアルコール売り場ならあるだろうと、セントラルとザ・モールのお酒売り場に行きましたが、どちらも高級品の品揃えは豊富なわりに安いタイ産ラオカーオの品揃えがショボ過ぎて在庫がありませんでした。(まあ当然でしょうね)
ならばと、ロータスやビッグCのミニ店舗を回りましたが、大型店ではなく小規模店舗だったからか、違う銘柄のラオカーオしか置いていません。
セブンイレブンやファミリーマートも覗いてみましたがダメ。
『もう他の銘柄でもいいかなー』と半ば諦めかけて、家の近所のマックスバリューに立ち寄ったら、なんと普通にありました!
灯台下暗しって、まさにこういうことを言うんですね。
1本149バーツ(700ml)を3本購入。
氷砂糖
氷砂糖は普段あまり気にしたことがなかったのですが、普通にスーパーでも売っていると言う情報を目にしたので、ビッグCに行ってみたらありました。
1袋37バーツ(500g)を2袋購入。
密封ガラス瓶
梅酒を仕込んで保存しておく容器は、蓋つきで密閉できるものならなんでもいいんですが、今回はベーシックにガラス瓶を選んでみました。
1キロ分の梅なら3.8〜4リットル程度の大きな瓶ひとつで足りるのですが、この大きめの蓋付きガラス瓶がなかなか見つかりませんでした。
それでIKEAの1.8ℓの瓶(79バーツ)か、2ℓ(119バーツ)の瓶を2つ買えばいいかなと思いましたが、なぜかこの大きさはいずれも品切れ。
青梅の時期も終わりかけなので、瓶の入荷待ちしている時間はなく、他で探すことに。
結局、HomeProで約1.5ℓ(1.6ℓ?)の瓶を3個購入。(99バーツ×3)
以上で、必要なものは揃いました。
材料費まとめ
今回の梅酒造りにかかった費用をまとめておきます。
■青梅1kg=50THB(北タイの野菜宅配)
■焼酎700ml×3=447THB(Maxvalu)
■氷砂糖500g×2=74THB(BigC)
■保存瓶1.5ℓ×3=297THB(HomePro)
合計868THB
焼酎(ラオカーオ)2100ml分の梅酒で868THB。(約3,050円)
タイで売っているCHOYAの梅酒(720ml瓶)よりはだいぶ安いし、日本での価格と比較しても若干安めというところでしょうか。
ただ、自分で好きなように作れる楽しさを考えれば、私的にはかなりお得だなと感じます。
美味しくできればの話ですが。笑
それに、空いた保存瓶は次回以降も使えますしね。
※青梅は他の野菜と一緒に購入したので、送料(100THB)はカウントしていません。
梅酒作り
材料が揃ったら、いよいよ梅酒の仕込みに入ります。
梅酒作りの工程も極めて簡単。
ざっくりと以下の通りです。
- 保存容器の消毒
- 青梅の水洗い&アク抜き
- 水分拭き取り&ヘタ取り
- 青梅に氷砂糖と焼酎投入
ガラス瓶の熱湯消毒
梅酒作りに雑菌は禁物。
カビや腐食の原因にもなるので、保存容器は消毒しておきます。
私は大きめの中華鍋にお湯を沸かして瓶(耐熱ガラス)を潜らせましたが、熱湯消毒が難しい場合は強めのお酒でアルコール消毒でもOK。
(今回利用したタイの焼酎ラオカーオもアルコール40度あるので、これを少し入れて回しながら瓶の内側や蓋部分を消毒するのもありです。消毒で使った分のラオカーオは流して捨てます)
青梅の水洗いとアク抜き
青梅は水できれいに洗った後、2時間ほど水につけてアク抜きをします。(一晩つけると言う方もいましたが、私は2時間程度にしました)
水分拭きとヘタ取り
水に浸してアク抜きが済んだら、ザルにあげて水気を落とします。
ある程度水が切れたら、ひとつづつ清潔な布巾やキッチンペーパーで水分を拭き取り、竹串や爪楊枝を使ってヘタを取っていきます。
実は、私、このヘタ取りにハマってしまいました。
ピンッときれいにヘタが吹っ飛ぶのが嬉しくて、黙々とヘタ取り作業に没頭。
中にはすでにヘタが取れている実もいくつかあるんですが、そういう実に遭遇するとちょっと残念な気分になるくらいでした。(暗っ。笑)
青梅・氷砂糖・焼酎投入
下準備が整ったら、いよいよ材料の投入です。
が、その前に、今回は3つの瓶に分けなければならないので、青梅と氷砂糖を3当分しておきます。
分量
青梅・氷砂糖・焼酎の分量は、人によってレシピによって若干違いますが、今回はチョーヤの梅酒さんのサイトを参考にしてみました。
そして、青梅1キロ、氷砂糖1キロ、焼酎1.8リットルで行くことに。
甘口の梅酒レシピですが、いいんです。
美味しくできたらタイ人の友人にもプレゼントする予定なので、甘い方がウケがいいかなと。
実際、昔はタイの友人に日本から買ってきてとよく頼まれるほどチョーヤの梅酒は大人気でしたからね。(今は割高ですがバンコクで普通に買えます)
一応、ちゃんと計りました。
青梅は1キロで注文しましたが、ちょっとおまけしていただいてたみたいです。
あと、焼酎の分量は、それぞれ100mlほど計算上は多めになっちゃうんですが、大して影響はないだろうと、キリ良く1本使ってしまいました。梅も若干多めですしね。
少しでも多くの梅酒ができた方がいいじゃないですか。(たぶんこれでも十分甘いはず?)
<1の瓶>
・青梅371g + 氷砂糖330g + 焼酎1本(700ml)
<2の瓶>
・青梅378g + 氷砂糖330g + 焼酎1本(700ml)
<3の瓶>
・青梅393g + 氷砂糖340g + 焼酎1本(700ml)
3の瓶には、少し熟度が進んで黄色っぽくなった梅を集めてみました。
熟し気味の梅を使うと芳醇まろやか系の梅酒ができると書いてあったので、出来上がった日には飲み比べをしてみたいと思います。
仕込み完了!
それぞれの分量を準備したら、いよいよ仕込みです。
瓶に梅と氷砂糖を交互に入れていき、最後に焼酎を注いで蓋をすれば、梅酒の仕込み完了!
瓶の後ろに日付とメモを書いて貼っておきました。
最初の数日は、時々瓶を揺すったりしながら氷砂糖を徐々に溶かし、その後は放置で3ヶ月。
琥珀色に変わったら飲んでもOK。
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※瓶の揺すりすぎ注意!(2021年3月30日追記)
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『梅酒を仕込んだ後、最初の数日は時々瓶を揺らして氷砂糖を溶かす』みたいなことを書きましたが、あまり無理に揺らさない方がいいかも知れません!
早い段階で氷砂糖を溶かすと比重の関係で梅の実が浮いてしまい、空気に触れた部分が茶色く変色してしまいます。
仕込んだ初日から攪拌してしまった私の失敗談は以下となっております。(汗)
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一番の飲み頃は1年後らしいですが、それまでちびちび飲みながら持ち堪えられるかな?(笑)
1年経ったら梅の実だけは瓶から取り出した方がいいのだとか。
以上、タイで梅酒作りにトライしてみた話でした。
思ったより簡単にできました。
美味しい梅酒ができるといいなあ。
楽しみに待つことにしましょう。
ではまた。