siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ピラミッド状に鎮座する28体の仏像(ワット・アップソーンサワン)

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

f:id:manao-life:20181104142149j:image

大仏塔の天井画で一躍有名になったワット・パークナム寺院のすぐ側にありながら、観光客がほとんど訪れない静かで由緒ある寺院「ワット・アップソーンサワン(วัดอัปสรสวรรค์)」
本堂に足を踏み入れた瞬間、須弥壇に鎮座する仏陀像に目を奪われました。

黄金に輝く多数の仏像がピラミッド状に安置されているのです。その数二十八体。
全く予備知識なくふらっと訪れたお寺だっただけに、私の受けた衝撃も強かったのです。正直、言葉は適切ではないのでしょうが、私的にノーマークのお寺でした。

この、他に類を見ない(少なくとも私は見たことがありません)仏像群は本当に美しいです。私は心奪われて1時間以上も本堂の片隅に座って眺めてしまったくらいです。

ワット・パークナムに訪れる、ふざけたり騒いだりする一部の心ない日本人観光者のことを思うと、本当はあまり教えたくない気持ちも多少あるのですが、このブログをご覧いただいている方々の良識を信じてお伝えしたいと思います。
というか、このブログをご覧いただいている方なんて、まだほとんどいらっしゃらないのですけどね。^^;

ワット・アップソーンサワンへの行き方

今回私はワット・クンチャンから徒歩で向かいました。運河に架かる橋を渡って3分もかからない場所です。
ですから、ワット・クンチャンを起点に(もしくはワット・パークナムを起点に。後述)、向かうのがいいと思います。

ワット・クンチャンまではBTSタラートプルー駅の2番出口からソンテウに乗って5分くらいです。
(ワット・クンチャン前で降りずに終点まで行けば、ワット・パークナムに着きます)

f:id:manao-life:20181104145403j:image

ワット・クンチャン訪問の記事はこちら

ワット・クンチャンからの道のり

f:id:manao-life:20181104142957j:image

①大仏広場横の路地を進みます。
f:id:manao-life:20181104143508j:image
②橋を渡って運河の対岸へ。
f:id:manao-life:20181104143420j:image
③路地を真っ直ぐ進み突き当たりを左へ。
(手前を右折するとワット・パークナムへ)
f:id:manao-life:20181104144035j:image
④池の中に建てられた経文を保管する三蔵堂(หอไตร ホートライ)を通り過ぎた正面が本堂です。

f:id:manao-life:20181104144632j:imagef:id:manao-life:20181104144412j:image

三寺院を周る場合の移動例

ワット・クンチャンとワット・パークナムとこのお寺は、直線距離だと150メートルほどの三角形をなし、運河に続く歩道を使えばそれぞれ3~4分程度で行き来ができます。
ですから、時間の許す方はこの3つのお寺をまとめて参拝されるのもいいかも知れません。コース的には以下のいずれかが効率的でしょう。

⑴ BTSタラートプルー駅 ⇒(ソンテウ)⇒ ワット・クンチャン ⇒ (徒歩)⇒ ワット・アップソーンサワン ⇒(徒歩)⇒ ワット・パークナム ⇒(ソンテウ)⇒ BTSタラートプルー駅

⑵ BTSタラートプルー駅 ⇒(ソンテウ)⇒ ワット・パークナム ⇒ (徒歩)⇒ ワット・アップソーンサワン ⇒(徒歩)⇒ ワット・クンチャン ⇒(ソンテウ)⇒ BTSタラートプルー駅

※ ⑴と⑵は、最初と最後のお寺を入れ替えただけです。

※ ソンテウ利用を想定して書いていますが、もちろんタクシーでもいいし、タラートプルー駅の代わりにウッターカート駅を利用することも可能です。

※ 自家用車で行く場合、この3つの寺院間の動線が車道だと大回りになるため、どこか一箇所に駐車しておいて、徒歩で周ることをお勧めします。

f:id:manao-life:20181104145210j:image

ワット・クンチャンから運河を渡って細い路地を右に曲がるとワット・パークナム方面、左方向に進むとワット・アップソーンサワンです。

ワット・アップソーンサワンについて

正式名を「ワット・アップソーンサワン・ウォーラウィハーン(วัดอัปสรสวรรค์วรวิหาร)」といい、由緒ある王室仏教寺院(第三級)です。
バンコクのパーシーチャルーン地区にあり、明確な建立時期はわかっていませんが、かつては、ワット・ムー(วัดหมู)つまり「豚の寺」と呼ばれていたそうです。
昔、この辺りに養豚場があり、沢山の豚が寺の敷地をうろついていたからだと伝えられています。

ラーマ3世の時代に側室の一人、チャオチョーム・ノーイ妃(สุหรานากงスラーナーコン妃)が建て直し、その後ラーマ3世がさらに改修を加え、踊りの名手であったノーイ妃にちなみ「ワット・アップソーンサワン」という名前をお授けになりました。

本堂及び礼拝堂は、ジョームトーン地区にあるワット・ラーチャオーロット(同じくラーマ3世が建立した第一級王室仏教寺院)を模して造られたそうです。
ワット・ラーチャオーロットは私が大好きなお寺なんですが、どうりで本堂の屋根が似ているなと感じた訳です。

f:id:manao-life:20181104145557j:image 

---------------------------------
วัดอัปสรสวรรค์วรวิหาร Wat Absornsawan
174 ถนนเทอดไท แขวงปากคลองภาษีเจริญ เขตภาษีเจริญ กรุงเทพฯ

境内:5時~22時(毎日)
本堂:8時~16時(平日)8時~17時(土日)
---------------------------------

 

 


f:id:manao-life:20181104145658j:image

f:id:manao-life:20181104145653j:image

28体の仏陀像(พระพุทธเจ้า 28 องค์)

入り口で靴を脱ぎ本堂に入ります。その瞬間、正面に見える仏像群に目が奪われ、思わず息を呑んでしまいます。
ピラミッド状になった須弥壇に安置された金色の仏像28体と対面するのです。


f:id:manao-life:20181104152649j:image

f:id:manao-life:20181104151909j:image

f:id:manao-life:20181104151613j:image

f:id:manao-life:20181104150309j:image


私自身、何の予備知識もなくふらっと足を踏み入れたお寺だったので、いい意味で驚かされました。
こんな風にピラミッド型に整然と安置された仏像群を今まで見たことがありません。

f:id:manao-life:20181104150533j:image

しばらくこの28体仏から目が離せませんでした。
この28体の仏像は、様々な時代に現れる仏陀のお姿を表しているのだそうです。

f:id:manao-life:20181104150638j:image

明るくて涼しく静かな本堂の片隅で気づけば1時間以上座っていたのですが、その間、この本堂に入って来た参拝者はほんの数人でした。

f:id:manao-life:20181104150941j:image

まとめ

ワット・パークナムやワット・クンチャンからほど近い場所にある王室仏教寺院「ワット・アップソーンサワン」
運河沿いの境内は小さいけれど騒々しさがなく穏やかで、本堂のピラミッド型の仏像は整然として美しく。

久しぶりにゆったりとした無為の時間を過ごせてリフレッシュした気分になりました。
みなさんも機会があればぜひ心静かに拝観していただくといいなと思います。

ではまた。

f:id:manao-life:20181104150802j:image