昨年2018年10月から1年の予定で、日本人のミャンマー観光ビザ免除が試行されています。 このチャンスを逃すまいと、タイ・バンコクからお隣のミャンマーへ週末旅行をしてきたまなおです。
4回目は、ヤンゴン国際空港からヤンゴン市内までのお得で安心な移動方法、空港バスの利用方法について書きたいと思います。
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ヤンゴン空港からヤンゴン市内へは空港バスが超便利
はじめての国に到着して、無事入国審査と税関を通過した後に、考えなければならないことと言えば、まず両替ではないでしょうか。
ミャンマーでの両替については前回の「両替編」で書きましたので、よかったら参考にしてみてください。
とりあえず必要な分だけの両替が済んだら、次は市内までの移動手段の選定です。
慣れない土地での最初の移動は、誰でもちょっと心配になるものですよね。
ヤンゴン国際空港からヤンゴン市内までの移動方法としては、今までは、ほぼタクシーくらい(Grab taxiなども含む)だったのですが、2018年から空港シャトルバスが運行を開始しました。
この空港バスの登場によって、ヤンゴン市内までの移動が非常に便利になりました。しかも日本円にして36円程度(約10バーツ)と、格安なんです。
- 運営会社:YBS(Yangon Bus Service)
- 運行路線:ヤンゴン国際空港~ヤンゴン中央駅(インヤー湖の東側を走る路線と西側を走る路線の2ルートあり。詳細は後述)
- 運行時間:午前4時~午後10時
- 運行間隔:約10分毎
- 乗車料金:一律500チャット(乗車時前払い)
さっそく、空港バスの乗り方を見ていきましょう。
バス乗り場
入国審査と税関を抜けて到着ロビーに出ると、ホテルやツアーの迎えの人たち、タクシーの呼び込みの人たちがたくさんいます。
バスでヤンゴン市内まで向かう人は、タクシーの勧誘などをスルーしつつ、左側へ歩いていきます。
KFCを過ぎて2番出口あたりで空港前の道路を横断します。
ちょうど空港のCAR PARK(駐車場)へ上がるエスカレーターの下あたりがエアポートバス乗り場となります。
「YBS」という文字と白に赤のカラーリングが目印です。
空港バスの乗り方
乗車時は前の扉から入り、運転席横にある運賃箱に1人あたり500チャット紙幣を投入します。運賃は前払いです。
注意点としては、おつりはもらえないので、ちょうどの金額を出す必要があります。
目的地が来たら、降車ボタンを押して知らせます。
降車時は真ん中の扉から出ます。
細かいお金がない場合の裏ワザ
ミャンマーの人たちが運賃箱にお金を入れずに乗りこんでくるのを、何回か目にしました。お金を手に持っているのに入れないんです。
なんだろうと観察していたらわかりました。
彼らは細かい500チャットを持ち合わせていなかったのです。
運転席付近で待機しておいて、次の停留所で他の人が乗り込んで来たら500チャットをその人から受け取って、自分が持っている1,000チャット札で2人分入れていたんですね。
もちろん、あらかじめ細かいお金を用意しておくほうがいいのですが、もしどうしてもない場合は、この手を使えばいいでしょう。
ミャンマー人は慣れていますから、入り口で1,000チャットを見せながら手を出せば、一緒に払いたいのだとすぐにわかってくれるはずです。これができれば、あなたも空港バスマスターです。
私にはまだその度胸はありませんが(笑)
国内線ターミナルから乗る場合
実は、私たちが空港バスを利用してヤンゴン市内へ向かったのは、バガンから国内線でヤンゴン空港まで戻ってきた時だったんです。
YBSの空港バス情報を調べたんですが、出てくるのは国際線ターミナルからの乗り方ばかりで、国内線ターミナルからの乗り方に関する情報は見当たりませんでした。
だから、私たちは国内線ターミナルからは空港バスに乗れないのかもしれないと思い、とりあえず空港内の無料シャトルミニバス(タイでいうロットゥーのようなバン)で国際線ターミナルに移動しました。移動時間はほんの5分程度なのでたいしたことはありません。
そして、国際線ターミナルのバス乗り場から乗車したんですが、空港バスが発車すると、なんと、さっきまでいた国内線ターミナルに向うではありませんか。
やっぱり国内線ターミナルからも乗れるんですね。(笑)
ただ、国内線ターミナルでは、空港建物の前の道路からさらにひとつ下に降りた道路から乗る必要があり、はじめてだとちょっとわかり辛いかもしれません。
しかも、停車するのもほんの一瞬(もし乗車する人がいなければ通過するような勢い)なので、慌てたくない人は、私たちのように国際線ターミナルまであらかじめ移動しておいて、停車しているバスに余裕をもって乗った方が安心かと思います。
運転手さんに行先とかもゆっくり確認できますしね。
ちなみに、空港内の無料ミニシャトルバス(バン)は、空港建物のすぐ前の道路に停まっています。
2つの路線
エアポートバスには、2つのルートがあるので、乗車時には行先を確認してから乗りましょう。
旅行者が多く利用するのは、おそらくスーレーパゴダ方面を通る路線だと思いますが、スーレー行きは、バスの正面上の電光掲示板に赤い文字で「SULE」と出ているので、それを目安に乗ればいいでしょう。
自信がなければ、下の路線の画像を見せて、降りる地名を指したりして運転手に聞いてみればいいです。
エアポートバス(インヤー湖東側、カバーエー・パゴダ通り~スーレー経由)
- ヤンゴン国際空港(YGN International Airport)
- 8マイル・ジャンクション(8 Mile Junction)
- ヤンゴンホテル(Yangon Hotel)
- ナワデイ・シネマ(Nawaday Cinema)
- カバーエー・パゴダ(Kabar Aye Pagoda)
- セドナホテル(Sedona Hotel)
- ミャンマープラザ(Myanmar Plaza)
- メリアホテル(Melia Hotel)
- エクセルホテル(Excel Hotel)
- シュエゴンダイン(Shwe Gone Dine)
- シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)
- ヤンゴン動物園(Zoological Garden)
- パークロイヤルホテル(Park Royal Hotel)
- タマダ・シネマ(Thamada Cinema)
- シャングリラホテル(Shangrila Hotel)
- スーレー・スクエア(Sule Square)
- スーレー・パゴダ(Sule Pagoda)
- ヤンゴン中央駅(YGN Railway Station)
エアポートバス(インヤー湖西側、ピャイ通り経由)
- ヤンゴン国際空港(YGN International Airport)
- 9マイル・オーシャン(9 Miles Ocean)
- 8マイル・ジャンクション(8 Miles Junction)
- 7マイル・ホテル(7 Mile Hotel)
- アンディ―・ジャンクション(Andy Junction)
- ロッテホテル(Lotte Hotel)
- インヤー・カン・ボウン(Innya Kan Boung)
- KBZヘッドオフィス(KBZ Head Office)
- ジャンクション・スクエア(Junction Square)
- ダゴン・センター(Dagon Centre)
- タウウィン・センター(Taw Win Centre)
- シティーモール/セント・ジョーン(City Mall/St. John)
- ゼネラルホスピタル(General Hospital)
- ジャンクション・シティー(Junction City)
- ヤンゴン中央駅(YGN Railway Station)
ヤンゴン空港⇔市内の所要時間
気になるのは、所要時間ですよね。
時間帯や道路状況によって変わってくるとは思いますが、私たちが利用した時間帯の状況を参考までにお知らせします。
- 空港⇒ヤンゴン市内
2018年1月20日(日)20:35空港発 ⇒ 21:08シャングリラホテル前着
道路状況:渋滞ゼロ
所要時間:33分 - ヤンゴン市内⇒空港
2018年1月21日(月)15:08スーレーパゴダ発 ⇒ 16:15空港着
道路状況:市内中心部と途中数か所で渋滞あり
所要時間:1時間7分
市内行きは、夜で渋滞が全くなかったので、わずか30分ちょっとで中心部のスーレーパゴダ付近まで到着しました。
帰りの空港までは、動物園前付近と、ローターリーや大き目のジャンクション付近で渋滞があったので、1時間ちょっとかかりました。
通勤ラッシュの真っただ中であれば、もう少し渋滞が酷くなる可能性はあります。
ですから、目安としては、片道だいたい1時間と考え、渋滞する通勤の時間帯では1時間半程度と思えばいいのではないかと思います。
2時間かかることは稀だと思いますが、仮に2時間かかったとしてもチェックインカウンターが閉まらない時間を逆算し、余裕をもって乗車した方がいいと思います。(早朝や夜遅い時間を除いて)
ちなみに、タクシーだと早いかというと、渋滞時はタクシーでも動けないのは同じなので、時間的にはほとんど変わらないと思います。
余談:タクシーで軽くボったくられそうになった話
ヤンゴン空港に着いた初日、私たちは翌朝のバガンへのフライトに備えて空港近くのホテルを予約しておきました。
空港に到着したのが22時半でバスもないし歩いていくのも怖いので、ホテルまではタクシーに乗る予定でした。
事前に調べた情報では、税関を抜けて到着ロビーに出たすぐ横にタクシー手配のカウンターがあるとのことだったんですが、インフォメーションらしきところには既に誰もいませんでした。
それで、そのまま外に出ると、建物前でたくさん呼び込みをしているタクシーたちの中に「TAXI」と書いた小さなスタンドがあったので、もしかしたらこれが例のタクシー手配用カウンターなのかなと思ってホテル名を告げて値段を聞くと、「7,000チャット」と。
7,000・・・?
確か、ヤンゴン市内まででも7,000~8,000じゃなかったっけ?
ホテルまでほんの2キロちょっとなのに、高過ぎじゃない?
と思って、「近くのホテルなのになんでそんなに高いの?」と聞くと
「そのホテルには大回りをしないと行けないから・・・」とか言うので、
ははーん、これは怪しいなと、ぼったくり認定。
だって、こっちはあらかじめグーグルマップで車のルートも調べてるんだもん。
そのスタンドを後にして、ふらふら空港の端の方に向かって歩いてくと、呼び込みもせずに退屈そうに運転席に座っているおっちゃんがいたので、ホテル名を見せていくらか聞いてみました。
すると、「3,000チャット」というので、そのまま乗り込みました。
やっぱりね。
こういうぼったくりタクシー(7,000チャットでも大した金額ではないかもしれないけれど、ふっかけられると嫌な気分になりますよね?)とのやり取りとか面倒なこともない空港バスは本当にありがたいです。
まとめ
ヤンゴン空港からヤンゴン市内まで向かうのに、超おすすめなYBSの空港バス。
本当に10分おきくらいで次々とやってくるし、エアコン付きで車内も比較的すいていることが多いので快適です。
スーツケース置き場はありませんが、1人用の座席に座れば、その横の床に置いてもさほど邪魔にもならないし、あまり気にしなくてもいいかと思います。
タクシーの運転手と料金交渉をしたりぼったくりに合うこともないので、安心して乗れます。
なにより、約36円という破格の安さ。個人的には、採算が合わなくてサービス廃止とかならないように、もう少し高めの料金設定にしてもらって全然かまわないと思っています。(もともと観光客誘致のためであって、採算とか考えてないのかもしれませんが)
なにはともあれ、バス路線の付近に用事がある人や宿を取っている人にとっては、非常に便利な交通手段なのです。
ではまた。