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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

大きな影絵人形芝居を観にラーチャブリーへ  【2019年10日10日情報更新】

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今日、会社帰りのBTSの中で「タッキー&翼解散」のニュースをぼーっと読んでたら乗り過ごしてしまい、一駅先まで行って帰ってきたまなおです。

【2019年10日10日情報更新】
※ブログの読者の方から影絵芝居の開催日時についてご質問をいただき、改めてお寺に問い合わせたところ、一部時間の修正と追加情報がありましたので、更新しておきます。(ご質問いただいたおかげ情報の更新ができました。お問い合わせありがとうございました!)


タイの伝統芸能の一つに影絵芝居(影絵劇)があります。影絵と言っても、日本でよく見るような小さいものではなく、人間の体ほどもある大きな皮で作った影絵人形を操るものです。
以前タイ政府観光局のプロモーション動画で見かけて以来、ぜひこの目で見てみたいと思い、ラーチャブリーへ出かけてきました。

 

 

タイの影絵芝居とは


タイの影絵人形は牛の皮から作られており、タイ語で「ナンヤイ(หนังใหญ่)」(=『大きな皮』の意)と呼ばれます。

演者は人形の両端に固定された木の棒を持って白い布を張ったスクリーンに影を投影、または直接スクリーンの前で人形を操ります。
ストーリーは主にラーマキエン(ラーマヤナ)物語を題材としたものを演じることが多く、昔は宮廷内でだけ上演されていたそうです。

現在、タイにはこのナンヤイ(影絵芝居)文化を保存・上演している団体が大きく3つあるようです。

 

  1. ナンヤイ・ワット・カノーン(ラーチャブリー県)
  2. ナンヤイ・ワット・バーンドーン(ラヨーン県)
  3. ナンヤイ・ワット・サワーンアーロム(シンブリー県)

 

みんなお寺が保存会のようになっているんですね。いずれも境内に影絵の博物館があるようです。

今回は、その中からラーチャブリー県のワット・カノーンを訪れてみました。

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影絵人形の博物館(ワット・カノーン)


ワット・カノーンはバンコクから約90キロほど、ラーチャブリー県のメークローン川沿いにあります。県庁所在地のラーチャブリー郡中心部からは約28キロ北上した場所に位置します。


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日曜日の朝10時からお寺の境内で影絵芝居を上演するとのことで、9時半過ぎにお寺に到着しましました。

※現在、影絵芝居の公演は、土曜日の10時からと日曜日の11時からとなっています。
基本は野外ステージでの公演となりますが、雨天の場合は屋内劇場で行われるとのこと。
(2019年10月10日情報更新)


まずはお寺の一角にある影絵の博物館(というか展示館)へ向かいます。


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タイの高床式建築の小さな建物に靴を脱いで上がります。
こちらに展示してあるものは100年ほど前の影絵人形だそうで、貴重な影絵の見本として保存されています。
思ったより一枚一枚が大きくて細かい細工が施さているのでとても見ごたえがあります。私の何倍もあるような大きさのものもありました。
現在、実際の上演では、これらのお手本を元にして新たに作ったものを使っているそうです。
それにしても、どれも見とれてしまいます。


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いよいよ影絵の上演開始

 

10時過ぎ、上演前のワイクルーの儀式が行われ(タイの伝統芸能の開始前には、師範や芸能の神様・仙人に祈りを捧げます)、司会の方から影絵芝居の歴史や基本ポーズ、ストーリーなどの概要説明がありました。


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音楽ももちろん生演奏です。若者から年配の方までの楽器隊がステージ横で演奏を行っています。

上演が始まると、さっきの司会の方が独特な節回しの語り部(かたりべ)兼、謡(うたい)となり、ステージ上の影絵を盛り上げます。

日中の上演のため、どうしても影というよりは人形そのもので見せるような演出になっており、それはそれでよかったのですが、スクリーンに浮かび上がるような幻想的な視覚効果はいま一つ伝わらなかったのが少し残念ではありました。
ただ、年に何度かは夜の上演もしているようなので、いつかは暗闇に浮かぶ影絵をぜひ鑑賞してみたいと思いました。


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また、他の県にある影絵芝居の拠点もいつか訪れたいと思います。

 

影絵は映画の語源?(タイ語のうんちく)

 

今でもタイ語で映画を見ることを、口語では「ドゥーナンดูหนัง(皮を見る)」と言いますが、この「ナン(皮)」は、もともと影絵芝居の「ナンヤイ(大きい皮)」のことを指すらしいです。
なるほど、白いスクリーン上にストーリーが展開されるということは同じですからね。
タイ語を覚えたての頃に少し疑問に思っていたことが、今になって納得です。
こういう言葉の由来を知ると、よりタイ語に親しみがわきますよね。

 

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ではまた。