先日、バンコクからラオスのビエンチャンまでの国際列車とラオス中国鉄道を乗り継いで、バンビエンまで星を見に行ってきました。
金曜日の夜にバンコクを出発して月曜の早朝にバンコクに戻って来るという、まさに週末弾丸トラベル。鉄道駅で行う出入国手続きも初体験だったし、光害マップでとても暗いエリアとなっているバンビエンでの星空にも期待が膨らみました。
※ラオスの“Vang Vieng”のカタカナ表記は「バンビエン」「ヴァンヴィエン」「ヴァンビエン」などさまざまありますが、当記事では「バンビエン」で統一しています。同じく、“Vientiane”も「ビエンチャン」「ヴィエンチャン」などありますが、「ビエンチャン」としています。
週末ふらっとラオス
2024年7月、バンコクのクルンテープアピワット駅からラオスのビエンチャンまでの国際列車が運行開始しました。
今回はこの国際列車を利用してラオスのビエンチャンまで行き、ビエンチャンからラオス中国鉄道の高速列車に乗ってバンビエンまで行ってきました。
バンコクからビエンチャンまでの国際列車チケット購入についてはこちらの記事もご覧ください。
実は、もともと往復共に国際列車を利用する予定でしたが、諸事情により(というか私のポカミスにより)帰りはタイ側のノンカーイ駅からの寝台列車を利用して帰ってきました。
そのあたりの話はこちらからどうぞ。
金曜日の仕事が終わってからクルンテープアピワット駅へ向かい、土曜日の朝から日曜日の夕方までラオスで過ごし、夜行列車で月曜日の早朝にバンコクに戻って来てそのまま出勤という週末弾丸旅行でしたが、寝台車両でわりと快適に眠れたこともあり、思ったより辛くはありませんでした。
「週末はちょこっとお隣のラオスまで」というようなノリの旅行がしてみたかったのです。笑
光害マップ クラス1の地へ
最近、星の鑑賞や星空撮影にはまっている私は、どこへ行く場合も光害マップでその場所の夜空の明るさを調べるのが癖になっています。
都市部では街灯や商業・工業施設、住居の明かり等で空が明るくなり、そうすると当然夜空の星は見えにくくなります。
反対に、都市部から離れた場所では人工物の明かりが少なく、きれいな星空が期待できるわけです。


今回訪れるバンビエンはどうかと調べてみると、さすがにバンビエン中心部はホテルやゲストハウスやバーがが立ち並ぶ一角があるので、それほど真っ暗ではないのですが、私が予約したリゾートはバンビエンの中心部から西の山間部へ入った場所にあり、なんとそのあたりは、光害マップで最も暗いレベルのクラス1となっているのです!(ボートル・スケールを使用した光害測定で一番暗い空のレベル)
これは期待が膨らみます。
前回バンビエンへ行ったのはもう10年以上前。
どのくらい変わったのか、変わらないのか、再訪への喜びも沸々とわいてきます。
バンコクから国際列車でビエンチャンへ
金曜日の夕方、仕事を終えて一旦家に戻り、支度を整えてクルンテープアピワット駅へ向かいました。
まず駅の窓口に寄って、1日間違えて買ってしまった帰りの国際列車のチケットの払い戻し手続きを行いました。
最後の最後までキャンセル待ちの望みを捨てなかったのですが(おかげでDチケットアプリではキャンセル手続きができなくなってしまった)、結局キャンセルの連絡が来ることはなく、払い戻しを行うことになりました。
70%の手数料を差し引かれた金額が、45日以内にクレジットカードに返金されるとのこと。
2人分1,658バーツで購入したチケットでしたが、払い戻しされるのは500バーツ足らず。(涙)
でもまあ私の購入ミスなので、少しでも返金されたのをラッキーだと思うことにします。
みなさんは、くれぐれも日にちや乗車駅などを間違わないようお気をつけくださいね。
21時過ぎ、改札が開きました。
改札ではチケットのQRコードをかざして入場し、上階2番のプラットホームへと上がります。
(アプリやメール添付のQRコードをスマホ画面でかざしてもOKでしたが、読み取りの精度があまりよくないらしく、プリントしたQRコードの方がスムーズなようでした)
私の利用した2等車は、片側通路式の開放寝台でした。(この国際列車には1等の個室寝台はなし)
一方の窓側に廊下があって、二段ベッドがボックス型に向かい合って配置されているものですね。
乗車時には既にベッドメイクが完了していました。
21時25分、時間どおりに発車。
車窓を眺めながらスマホをいじっていたら眠くなったので、早々に寝てしまいました。


ちなみに、去年からタイ国鉄では、以前は2等席以上のクラスのチケット代に含まれていた無料の食事提供がなくなっています。
それは承知していたのですが、この列車では水の配布もなかったのが少し残念でした。
途中、サラブリーやコンケンなどで少し目を覚ましたりしつつも、結局ウドンタニー県手前まで寝ていました。
車窓からイサーンらしい朝の景色を眺めていたら、時々ハッとするような美しい風景にも出会いました。
寝ぼけながらスマホで撮ったわりには、我ながらよく撮れた気がします。


8時5分、国境の町ノンカーイ駅に到着。
ここで乗客は全員降りて出国手続きを行います。


大きな荷物は席に置いたままパスポートと貴重品だけ持って、駅のホームに降り、駅構内にあるイミグレーション窓口に並びます。
私たちの車両(2号車)は窓口に近かったので、それほど待たずに順番が回ってきました。
ふり返るとずらっと長い列ができていました。
(こんなにもラオスへ行く人が乗っていたのですね)
出国手続きが終わると再び列車に乗り込みます。
全員が揃うまで40分近く待ちましたね。
この待ち時間は、その日の乗客の数によって変わってくると思います。
8時55分にノンカーイ駅を発車すると、あっという間に国境の橋を越えてラオスへと入って行きました。
9時20分。
予定より15分遅れで、タイラオス国際列車の終着駅ビエンチャン駅(カムサワート駅)に到着しました。


バンコク出発から約12時間の列車の旅でしたが、ほとんど寝ていたので疲れはそれほど感じませんでした。
カムサワート駅からラオス中国鉄道ビエンチャン駅へ
カムサワート駅のホームに降り立つと、通常の駅では改札に当たるところが、イミグレーションの入国審査ブースとなっていました。
ラオスは出入国カードへの記入が必要です。
特に車内で配られるわけではないので、みんな到着してから一斉に書き始めます。
宿泊ホテルの名前と電話番号はすぐに書けるよう、あらかじめ準備しておいた方がいいです。
この入国カードへの記入の時間が、入国審査の待ち時間に大きく左右します。
もたもたしているとどんどん行列が長くなるのです。
入国審査は特にあれこれ聞かれることもなく、パスポートと記入済の出入国カード、そして20バーツを係官に渡せばすんなりスタンプを押してもらえました。
この20バーツは、賄賂というわけではなく、全員が支払う手数料(休日手数料?)のようなものみたいです。
ラオスに行くたびにいつも払っていますが、未だに何の料金なのかはよくわかっていません。笑
速やかに入国カードを書いたおかげで、到着から15分くらいで無事に入国できました。
ま、結局、このカムサワート駅で2時間も時間つぶしをすることになったので、早く入国できたメリットは大してなかったんですけど。
というのも、
タイとラオスを繋ぐ国際列車のビエンチャンの駅「カムサワート駅」とラオスと中国を繋ぐ国際列車(高速鉄道)のビエンチャン駅は別物で、私たちはカムサワート駅からラオス中国鉄道のビエンチャン駅へ移動する必要があったのですが、そのバスの出発時間が11時40分だったのです。
一旦、ビエンチャンの中心部であるタラートサオ(モーニングマーケット)までバスで出て時間つぶしでもしようかと思いましたが、タラートサオに到着するのが10時45分で、そこからラオス中国鉄道駅へ行くバスの出発時間が11時10分と、30分程度しか滞在時間がないのもバカらしいのでやめました。
ところが、このカムサワートの駅にはショップやレストラン的なものがほとんどなく、時間をつぶすのに苦労しました。
駅周辺にもまったく何もないのです。
キャンティーンと書かれたエリア(中は空洞)もあったので、将来的にはもっとお店が増えるのかも知れませんが、今は本当に閑散としています。






駅の正面にちらっと出てみたりした以外は、唯一のコーヒースタンド的な場所でひたすら待機しました。


後から思えば、タクシーや配車アプリの「Loca」などを利用して、さっさと高速鉄道のビエンチャン駅まで行ってしまったほうが良かったかも知れません。
(高速鉄道のビエンチャン駅周辺もあまり何もないのですが、少なくとも駅構内はエアコンが効いており、Cafe Amazonやちょっとした売店的なものはカムサワート駅よりたくさんありました)
何はともあれ、11時40分にタラートサオのバスターミナルから折り返してきた12番のバスに乗り、高速鉄道のビエンチャン駅へ向かいました。
30,000キープですが、私たちはタイバーツで支払ったので50バーツでした。少し割高ですね。
12時20分に高速鉄道駅に到着し、入口でパスポートと乗車券(スマホ画面でOK)を提示し、X線による簡単な荷物チェックとボディチェックを受けて構内に入りました。


構内はエアコンが効いており、売店やカフェなんかもちらほらありました。
改札は乗車時間の20~30分前にしか開かないので、それまでベンチで待機です。
ラオス中国鉄道のチケット
ちなみに、今回私たちは旅行代理店を通じてラオス中国鉄道のチケットを予約購入していました。
というのも、アプリでの事前購入にはラオスの電話番号が必須なので、私たちには物理的にも時間的にも無理だったのです。
当日窓口で買うという手段もありますが、もし売り切れていたら旅程を全て変更しなければなりません。
(窓口では現金は使えず、現地銀行の送金でしか買えないという情報もあり)
そんなわけで、代理店だと多少割高ではありますが、安心を取りました。
私たちが予約した代理店のサイトです。
ここの回し者でも私に手数料が入るわけでもありませんが、スムーズに購入できたのでおすすめです。
日本語にも対応していますしね。
ラオス・チャイナ鉄道のラオス国内のチケットは乗車日の4日前からしか予約購入することができないのですが、代理店にはずいぶん前から注文を入れてお任せしておき、4日前になったら取れた乗車券をメールで送ってもらう手はずになっていました。
実際に4日前の朝にはきちんとメールでチケット(QRコード)が送られてきました。
※ラオスから中国への国際チケットは15日前から販売開始のもよう
ラオス中国鉄道でバンビエンへ
13時5分に改札が開き、乗客はチケットのQRコードを係員に提示して順次ホームに入って行きます。
13時30分発のボーテン行きC82号の列車は既にホームに停車していたので、そのまま電車に乗り込みました。

中央の通路を挟んで片側2席と3席の配置となっています。
二等車両(セカンドクラス)のリクライニングシートはなかなか快適でした。
足元(ふくらはぎ側)には電源コンセントとUSBポートもありました。
13時27分、定刻通り・・・ではなく定刻より3分早く発車です。
QRコードの読み取りで全員乗車したことが確認取れたからなんでしょうかね?
『いや、それでもトイレに行ってる人とかホームで写真撮ってる人とかいないのかな?』なんて、要らない心配をしてしまいました。
駅を出るとたちまち田畑や雑木林が広がる風景に。
揺れもほとんどなく快適な乗り心地でした。


しばらくは変わり映えのない、タイ中部と似たような車窓の眺めが続いていましたが、しだいに山が見え始め、ラオスらしい景色に。
車内販売もありました。名物なのか、みんなフランクフルトみたいなソーセージを買っていましたね。
(トイレも清潔)
14時18分、予定より約5分早くバンビエンの駅に到着です。


駅から出る改札でも係員が全員のQRコードを読み取っていたので、QRコードはすぐに出せるようにしておきましょう。
バンビエンの駅でちょっとしたトラブルがあったのですが、それは後編にて。
ではまた。