こんにちは。まなおです。
久しぶりの更新、失礼いたします。
バンコクのフアランポーン駅から夜行の寝台特急でチェンマイに向かった旅行記の続きです。
- 駅から旧市街まで・・・
- ソンテウに思うこと
- ホテルチェックイン
- シダの生い茂るおしゃれカフェ
- 厄除けの「ワット・ダップパイ」と小さな古刹「ワット・パーボーン」
- 第一級タイ王室仏教寺院「ワット・プラシン」
- ストリートフードの定番を堪能「SPチキン」
- 映画「プール」にも登場したほのぼの系のお寺
- 空港行きバスの下見
- 黄昏のワット・チェディールアン
- どこかで見たようなお顔のご本尊「ワット・パンタオ」
- 三王像広場
- コスパ良くて泣けるラーメン
- 驚愕のナイトバザール
駅から旧市街まで・・・
チェンマイ駅には予定の1時間半遅れで到着しましたが、特に予定もなく急いでもいなかったので、私はお堀に囲まれた旧市街にあるホテルに向かって歩きはじめました。
この時、なぜかソンテウやタクシーを利用しようという気がなく、駅前で声をかけてくる客引きのおじさんやおばさんを笑顔でスルーしてました。
そうして、小型のキャリーバッグをゴロゴロ引いて数分歩いたところで、
ふと我に返り、『なんとなく歩ける距離だと思い込んでいたけど、旧市街までってどのくらい距離があるんだっけ?』とスマホを取り出しました。
そうすると、ターペー門までで約3キロじゃないですか。
いや、確かに歩けなくはない。
でも、このコロコロを引きながら絶対歩きたくなーい!!!
という、(むしろなぜ歩こうと思い込んでいたのかがわからない)妥当な答えに至ったわけです。
とはいうものの、今さら駅まで戻りたくもないので、大通りの脇でしばらく待っていると1台のソンテウがやっていました。
手をあげて停めてみると、どうやら先客は1人。
予約したホテルからすぐ近くの「ワット・プラシンまで」と告げてみました。
すると、おじさん「50バーツ」と。
50バーツは、なんとなく相場よりは高いと思ったので、それならいいやと断ろうとすると、
「じゃあ、40バーツ」とあっさり値下がり。
それならばと、試しに「30バーツでいい?」と聞いてみたら、おじさん頷いてくれました。
(あら、言ってみるもんだ)
貸し切りでなく、乗り合いだとこれくらいが相場なんですかね。
結局、その後、他の乗客はつかまらず、先客のお兄さんと2人だけでした。
旧市街に入って、ワット・プラシン前で降ろしてもらいました。
30バーツ払ってホテルに向かいます。
ソンテウに思うこと
余談ですが、私、チェンマイのソンテウを利用するたびに思うんですけど、乗り合いのソンテウって、特にルートがガチガチに決まってるわけじゃないですか。
運転手の気分次第っていうか。
あれって、乗客を拾っていくうちに、どんどんそれぞれの目的地が追加され、寄り道というか、微妙なルート変更が繰り返されるような気がするんです。
もちろん、大まかなルートは決まっていて、そこから大きく外れるような行き先の場合はさすがに断ると思うんですが、運転手もできるだけ乗客を乗せたいから、多少の寄り道は受け入れるはずですよね?
例えば、今回の例で言うと、私が降りた後、先客のお兄さんを乗せてワット・プラシンの横の道を走って行ったんですが、方向的にあのお兄さんの目的地はお堀の外側だったような気がします。
もしかしたら、私が乗らなければ、わざわざ旧市街の中を走らず、そのまま大通りを直進して目的地に早く着けたかも知れません。
また、もし私だけでなく他にもいっぱい乗客が増えていった場合には、もっと寄り道が増えて、到着時間がどんどん遅くなることもあるじゃないですか。
それが乗り合いだと言われればそれまでなんですが、決まったルートで次々に人を乗せていくバスなんかとは根本的に違うと思うので、心と時間に余裕を持たないといけないと思います。
急がない観光で来ている場合はいいですけど、これが日常の足だと考えると、私だったら自分より後の乗客に理不尽なイライラをぶつけてしまいそうでこわいです。(自己中・・・)
チェンマイのみなさんはおおらかなんでしょうね。
というか、みんなお互い様だし、そんなセコいことでいちいちイライラしないのかも。
話がずれました。
ホテルチェックイン
9時30分ホテル到着。
Le Naview @ Prasingh(『ル・ナビュー・アット・プラシン』と読むのでしょうか)
とりあえず、荷物だけ預けようと思っていたのですが、ダメ元でチェックインできないか聞いてみたら、部屋が空いているから大丈夫と言ってくれました。
ついでに厚かましく2階の部屋から3階の部屋へ変えてもらったりもしました。(このホテルは全4階)
シダの生い茂るおしゃれカフェ
部屋に荷物を置いてシャワーを浴びたら、遅めの朝食を食べに出かけることにします。
行ったのは、ワット・プラシン前の通りを北に進んだところにある「Fern Forest Cafe」
名前の通り、緑いっぱいのオサレな空間でした。
屋内も素敵でしたが、涼しく気持ちのいい朝だったので、屋外のテーブル席でいただくことに。
フルーツパンケーキと新鮮なフルーツジュース(パッションフルーツと青リンゴ、パイナップルのミックス)を注文。
まなお的には珍しく、洒落た優雅なひとときを過ごしました。笑
厄除けの「ワット・ダップパイ」と小さな古刹「ワット・パーボーン」
ブランチを終えた後は、周辺を少し散策。
まずは、カフェからすぐ近くにある、ワット・ダップパイ(วัดดับภัย)という寺院へ。
名前がおもしろくてたまたま入った寺院でしたが、やはり「厄除け」的なご利益のあるお寺でした。
วัด ワット=寺
ดับ ダップ=消す
ภัย パイ=災難、災害、禍
もともとここの本尊(ルアンポー・ダップパイ)は、ある貴族宅にあったものでしたが、貴族がこの仏像に祈って災難を逃れたことから、民衆もそのご利益を享受できるようにとお寺に寄進したそうです。
ということで、その日、本堂前には赤いナンバープレート(新車の仮ナンバー)をつけた真新しい車が数台停まっており、僧侶による安全祈願の儀式が行われていました。
タイのタクシーや個人の自動車に乗ると、天井に護符「ヤン(ยันต์)」が描かれていることがありますが、あれは僧侶による安全祈願のひとつです。
続いて立ち寄ったのが、ワット・パーボーン(วัดผาบ่อง)
とっても小さい敷地のお寺でした。
屋外に大きな仏像が安置されており、お寺の外壁ギリギリに建てられた本堂もこじんまりとしています。
そんな小さなお寺ですが、創建は500年以上前らしくなかなかの古刹です。
第一級タイ王室仏教寺院「ワット・プラシン」
ワット・パーボーンを出てすぐ隣が、チェンマイで最も格式高い王室仏教寺院、ワット・プラシン・ウォーラマハーウィハーン(วัดพระสิงห์วรมหาวิหาร)です。(通称「ワット・プラシン」)
正面入ってすぐの中央礼拝堂はあいにく改修中でした。
本堂の屋根や装飾は北部タイらしさにあふれています。(ランナー様式)
象を従えた黄金の仏塔も眩いばかりです。
プラウィハーン・ラーイカム(พระวิหารลายคำ)と呼ばれる礼拝堂の中もランナースタイルの厳かな雰囲気でした。
堂内の壁画を見ていると、当時の様子が目に浮かぶようで楽しかったです。
ストリートフードの定番を堪能「SPチキン」
昼は、ワット・プラシンに隣接した通りにある「SPチキン」へ。
朝ご飯が遅かったので、それほどお腹はすいていなかったのですが、一度ホテルに戻ってまだ出かけるもの面倒だったので、このまま食べることにしました。
このSPチキン、ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれているんですね。
お店の前で店主と思しきおじさんが炭火でチキンを焼いていました。
くるくる回転する鶏の丸焼き。
定番のガイヤーン(半身)とソムタム、ヤム・ヌア・ナムトック、そして昼間っからシンハービールです。
こんな取り合わせ、美味しくないわけがない。
1人で注文しすぎた感はありますが、もう幸せー。
満腹で動くのが嫌になりました。
ちなみに、これだけ飲み食いして合計260バーツ(約890円)でした。
映画「プール」にも登場したほのぼの系のお寺
そのままホテルに戻ろうかと思ったんですが、腹ごなしにホテルの先まで少し歩いてみました。
私のお気に入りのお寺があるんです。
ワット・ムーン・グン・コーン(วัดหมื่นเงินกอง)という、小さなお寺なんですが、素朴でいい感じなんです。
このお寺は、チェンマイを舞台にした映画「プール」のロケ地でもあり、もたいまさこさんたちがお参りされているシーンなどで使われています。
のんびりとした涅槃仏も素敵だし、礼拝堂の壁に並んでいる像もかわいらしくて印象的です。
空港行きバスの下見
そのままお堀の方へ行き、チェンマイ空港行のバス停と運行状況を確認しにいきました。
というのも、一応未だ非常事態令が発令中のタイ。外国人観光客もほとんどおらず、私がチェンマイ最終日に利用しようと思っていた空港行の循環バスが、通常通り運行しているのかどうかが気になったからなんです。
バス停前のお堀に腰かけて長い時間道行く人や車、バイクなどを眺めていたのですが、30分くらいしてやっと空港行きと思われるバスがやってきました。
たまたまかも知れませんが、タイミングが悪いと30分も待つことになるのが分かったので、今回の空港行きはバスではなく、Grabタクシーを利用することに決めました。
黄昏のワット・チェディールアン
一旦ホテルに戻って昼寝をしてから、夕方、再び散策開始です。
17時半過ぎにワット・チェディールアン(วัดเจดีย์หลวง)へ向かいました。
礼拝堂で夕方のお勤めを少し拝聴させていただき、外に出て大きな仏塔横のベンチで暮れていく空を眺めていたら、礼拝を終えた僧侶、少年僧たちが出てきました。
少年僧を先導するように歩いてくる黒い犬。
そのほほえましい光景を眺めながら、暮れなずむ境内に座っていると、なんとなく心が洗われるような気がしました。なんとなくですが。
ちなみに、私がこのベンチでたそがれている間、境内には数人のウォーキングをしている地元の人が何人かいたくらいで、観光客は皆無でした。
どこかで見たようなお顔のご本尊「ワット・パンタオ」
そして次に向かったのが、ワット・チェディールアンの隣、
ワット・パンタオ(วัดพันเตา)です。
ここの木造のお堂が素晴らしいんです。
シンプルな造りながら、威厳のある佇まいというか。
入口の上にあるクジャクの装飾がまたかっこいい。
そして、何よりここのご本尊が私のお気に入りなんです。
なんとも言えないしなやかな仏像で、あの有名アスリートを彷彿とさせるお顔立ち・・・。
ちなみに、ここの境内の一角にある菩提樹の下の仏像は、ローイクラトンの時期になると美しい装飾が施され、インスタ映えスポットとして有名です。
現在、リノベーション中でした。笑
三王像広場
ワット・パンタオを堪能した後は、そのまま三人の王様像の広場まで。
何気にこの三王像をまじまじと見たのは初めてかも。
しかし今回街歩きをしていて思ったのは、本当に静かというか閑散としているなということでした。
旧市街の観光スポットや目抜き通りを歩いていても、土曜日の午後にもかかわらず、観光客らしき人がほとんどいません。
おかげでゆっくり参拝できるのはいいのですが、コロナ禍で外国人観光客がいないと、これほどまでに寂しい感じなんでしょうか・・・。
コスパ良くて泣けるラーメン
ちょうどこの辺りで日が沈みきり、あたりが暗くなってきました。
小腹がすいたので夕飯を食べに向かいます。
「うまくて号泣ラーメン」というコスパ満点のお店です。
冷やしラーメン(79バーツ)なるものを食べましたが、タレが凍ったシャーベット状でした。
暑いので徐々に溶けて麺に絡ませながらいただきます。
79バーツにしては十分なクオリティでした。
美味しかったです。(見た目はあれですが・・・)
驚愕のナイトバザール
ラーメンを食べた後、腹ごなしにとナイトバザール方面に歩いて行ったんですが、途中の怪しげなマッサージ通りとかバービア(カウンターバー)的なところも客がほとんどおらず、閑散としてました。
そして、ナイトバザールがある通りまで来て愕然。
しーんと静まり返っているんです。
場所を間違えたかなと思うくらい。
いくつかあるナイトマーケットやバザールはどこも店が閉まって真っ暗でした。
入口が封鎖されているところもありました。
ちょっと考えればわかったことなんですが、外国人を相手にしている観光スポットは、立ち行かなくなっているわけですね。
圧倒的な人口を誇り、就労している外国人も多いバンコクでは、夜間外出禁止令が出ていた頃なんかと比べると、街はだいぶ活気がでてきて「回復の兆し」なんて思っていましたが、地方の現状を目の当たりにしたような思いでした。
ちょっと衝撃を受けながら歩いていると、音楽がかかっている一角が。
唯一営業していた「プルーン・ルディー・ナイトマーケット(Ploen Ruedee Night Market)」へ入ってみました。
開店はしているものの、やはり中は閑散としていて寂しい感じ。
その中のひとつ、カクテルカーという名前のお店でモヒートを1杯いただきました。
(ささやかな貢献)
その後、ターペー門を経由してホテルに戻り、チェンマイ初日は終了です。
ではまた。