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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

のどかな世界遺産の遺跡と紅土の本堂と黄金の仏塔(カンペーンペット県)

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今日は、カンペーンペット中心部付近の観光名所を紹介したいと思います。
カンペーンペットという町は、かつてスコータイ王朝の要塞都市として栄え、その名残りの古い遺跡(世界遺産)が残っていたり、ユニークな寺院があったりと、あまり外国人には知られていない観光マイナー県ではあるものの、意外と見どころもある土地でもあります。


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ラテライト(紅土)寺院【ワット・ノーンプリン】

カンペーンペットの郊外にあるプラルアン温泉を後にして、タイの「青い池」と呼ばれるグランドキャニオン・カンペーンペットを鑑賞した私たち。

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その後に向かったのは、ワット・ノーンプリン(วัดหนองปลิง)というお寺でした。
この寺院は、本堂がラテライトという赤いレンガのような石で本堂全体が造られているというので、興味津々で参拝です。

もっとも、ラテライトというのはタイの寺院では珍しい素材ではなく、スコータイやアユタヤの遺跡でも寺院の基盤や柱によく使われている、あのちょっと気泡が入ったようなボコボコした石なんですが。

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ただ、壁面や切妻部分までラテライトでできた寺院は珍しいのです。

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全体的に赤っぽいというかピンクっぽい姿でユニークでした。

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法輪アショーカ王の獅子柱頭のような石柱も印象的です。

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背面の仏陀立像も巨大でインパクトがあります。
下には十二支も動物たちもいますね。

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こちらは「見ざる聞かざる言わざる」の三猿プラス普通の猿ですね。

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タイではこのように三猿と普通の猿の4匹で表現されることが多い気がします。
すべてを受け入れる悟った猿ってことなんでしょうか。(適当です)


天人も鬼も象さんも、もちろんラテライト彫刻です。

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本堂(布薩堂)の中はガラっと雰囲気が変わって、板張りの床に壁という落ち着いた雰囲気でした。

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両サイドの装飾はシルバーで、正面のご本尊と壁面の装飾はゴールド。

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ピン川沿いの小高い丘に建つ静かなお寺でした。


<寺院情報>
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ワット・ノーンプリン
วัดหนองปลิง
Wat Nong Pling
所在地:ตำบล หนองปลิง อำเภอเมืองกำแพงเพชร กำแพงเพชร 62000
    Nong Pling, Mueang Kamphaeng Phet District, Kamphaeng Phet 62000
TEL:055-710-400
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世界遺産 カンペーンペット歴史公園

かつては、スコータイ王国の直轄地で軍事的要塞でもあったカンペーンペット。

今でも当時の城壁や寺院の遺跡が数多く残っており、スコータイ及びシーサッチャナーライと共にユネスコの世界遺産に登録されています。
(文化遺産「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」)

ちなみに、位置関係としては、スコータイを中心に北へ約50キロの場所にシーサッチャナーライが、南西へ約60キロの場所にカンペーンペットがあります。





カンペーンペットの歴史公園は、2か所に分かれている(城壁内の遺跡と周辺の城壁外遺跡)ので、まずは城壁外遺跡の方から見学してみました。

城壁外の遺跡

城壁外の遺跡はわりと広大な敷地に点在しており、全部見て回るとかなり時間がかかるので、今回は車でざっと周りながら、主要な2つの遺跡を訪ねてみました。

ワット・チャーンロープ

まず最初に向かったのは、ワット・チャーンロープ(วัดช้างรอบ)という寺院遺跡。
仏塔の台座の部分を象が取り巻くスタイルで、このような遺跡はスコータイでもシーサッチャナーライでも見ることができます。
(アユタヤにもいくつか似たようなのがあります)

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早速、階段を上ってみます。
上部のチェディー(仏塔)部分はほとんど崩れていました。
(ビルマ軍によって破壊されたとか)

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こういう遺跡や寺院の階段って、上っている時はそれほど感じないのですが、降りる段になって怖いくらい急な傾斜なことを思い知ります。

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かつては、仏塔の前に礼拝堂もしくは本堂があったのでしょうね。

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ワット・プラシーイリヤボット

次に、森の中心部にあるワット・プラシーイリヤーボット(วัดพระสี่อิริยาบท)という寺院遺跡に立ち寄りました。

※別名ワット・プラユーン(立像寺)

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ここは、四方を向いた壁があり、それぞれに立像(直立仏)座像(座禅仏)涅槃仏、遊行仏が安置されていましたが、現在までその姿を留めるのは立像のみです。

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ただ、残る3方向も、その台座や遺構から、それぞれ座像、涅槃仏、遊行仏であったことは想像に難くありませんでした。

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この直立仏のお顔は額が大きく顎がほっそりしており、カンペーンペット独自のスタイル(カンペーンペット様式のスコータイ仏)だそうです。

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城壁内の遺跡

城壁外の歴史公園にはまだまだたくさんの遺跡が点在しているのですが、時間の関係で一旦公園ゲートを出て城壁内(中心部)の歴史公園へと向かいました。
車だとほんの2〜3分です。




ラックムアン(市の柱)

城壁内の遺跡に入る前に、ラックムアン(ศาลหลักเมือง)という町の守護神を祀る柱にお参りをしました。

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基本的に、タイの主要都市にはそれぞれこのラックムアンという祠があり、土地の方をはじめとするタイ人が熱心にお参りする姿が見られます。


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ワット・プラケーオ

ワット・プラケーオ(วัดพระแก้ว)というと、バンコクのワット・プラケーオ(エメラルド寺院)を連想しがちですが、あのエメラルド仏(翡翠仏)を安置したといういわれのある寺院にはこの名前が付けられていることが多いです。

真偽のほどはよくわかりませんが、ここ、カンペーンペットにもかつてエメラルド仏が安置されていたという話があるそうで、その寺院跡がこの歴史公園の中に残っていました。

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そして、この涅槃仏と後ろに控える座像2体を目にした瞬間、22年前の記憶が蘇りました。
私がタイに住み始めて間もない頃、カンペーンペットに住む知り合いに会うために、友人と遊びにきたのです。
その時にこの遺跡を案内してもらったのでした。


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この眉と目元がシュッとした四角いお顔の仏さまがとても印象的だったので、記憶に残っていたんですね。

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いやー、懐かしい。
あの時は若かったなあ。。。

しばらく物思いに耽ってしまいました。




ワット・プラタート

ワット・プラケーオのすぐ隣にはワット・プラタートという寺院遺跡があります。
プラタートという名前から、仏舎利を安置した重要寺院だったのでしょう。

なぜかここでは一枚も写真を撮っていませんでした。(汗)



黄金の仏塔【ワット・プラボロムタート】

カンペーンペット歴史公園を後にして、次はピン川を渡ったところにあるワット・プラボロムタート(วัดพระบรมธาตุ)へ行ってみました。

ここには眩いばかりの黄金の大仏塔があるのです。

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どうでしょう。
かなりのインパクトでした。

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写真を撮るとき、近くだと画角にうまく収まらないくらい大きかったです。

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油を奉納しておきました。(奉納って言うほどの量でもないんですが)

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スコータイでも似たようなのを見ましたが、この辺りのソンテオ(乗り合いミニバス)って、レトロで色も形もキュート!

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<寺院情報>
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ワット・プラボロマタート(カンペーンペット)
วัดพระบรมธาตุ กำแพงเพชร
Wat Phra Borommathat (Kamphaeng Phet)
所在地:ตำบล นครชุม อำเภอเมืองกำแพงเพชร กำแพงเพชร 62000
    Nakhon Chum, Mueang Kamphaeng Phet District, Kamphaeng Phet 62000
TEL:081-785-3826
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以上、カンペーンペットの世界遺産・寺院紹介でした。

ではまた。