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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

〜山田長政終焉の地〜 ナコーンシータマラートの見どころ

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タイ南部、ナコーンシータマラート県の旅行記の続きです。
古刹ワット・プラ・マハータート寺院を参拝したあと、アユタヤ時代にこの地の王となり、この地で没した日本人「山田長政」ゆかりの場所を訪れてみました。

これまでの話は以下の記事をどうぞ。

www.manao.life



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城壁跡・ラックムアン(町の守護柱)

ワット・プラ・マハータート寺院を後にして、市内の目抜き通り(ラーチャダムヌン通り)を北上します。

途中、昔の城壁の跡が残る場所に立ち寄りました。
一部しか残っていませんが、立派な城壁があったことが伺えます。
かつてはこの内側が町の中心部だったんですね。

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城壁跡からすぐのところに、町の守護柱「ラックムアン」(หลักเมือง)の祠がありました。

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この時は何かの儀式が行われていたため、外観だけの見学としました。






山田長政慰霊碑

ラックムアンからさらに北上して、ターラート・パークという緑地公園みたいになった場所へ向かいました。

ここは広大な敷地の中に、ナコーンシータマラート市立博物館や、動物園、孔雀園、遊歩道、遊技場などが点在し、市民憩いの公園といった雰囲気です。


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最初に向かったのは、山田長政の慰霊碑でした。
訪れる人もあまりいないような公園の奥の方に、ひっそりとその石碑はありました。

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「山田長政この地に眠る」


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比較的新しい石碑で、よく見ると森喜朗元首相の名前がありました。
2001年に建てられたんですね。

石川県タイ友好協会というボランティア団体が建立したようです。

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おそらくこの場所が山田長政が没した地点というわけではないでしょうし(そもそも実像が明らかではない)、歴史的な価値のある記念碑ということでもありませんが、山田長政関連スポットとして訪れてみました。


周りの湿地(池)の風景がのんびりとして綺麗でした。

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クジャク園

山田長政の石碑を見終わって、公園の入口方面に引き返す途中に動物園があるのですが、その一角にある孔雀(クジャク)の檻が気になって立ち寄ってみました。

日本ではわりと珍しい孔雀も、タイではこうして何十羽もまとめて檻に入っているのがすごいですね。

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あの羽根の不思議な造形と美しさは、何度見ても驚嘆してしまいます。

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市立博物館の山田長政像

クジャクの写真を何枚か撮って、先ほど通過した私立博物館まで戻ってきました。
この博物館は入場無料です。

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入口の受付で簡単に住所や名前を記帳して入館します。

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入口の建物は、受付とちょっとした絵とか地図とかが展示されているだけなのですが、メインの展示会場は2棟に分かれています。

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受付のある建物を出て、正面がトゥートタイラーチニー棟(อาคารเทิดไท้ราชินี / Thertthairachini Building)、左側がウィーラタイ棟(อาคารวีระไทย / Virathai Building)で、いずれも2階建ての建物です。


まずは、ウィーラタイ棟からの見学となります。

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古代の生活とか気候風土的な展示などではじまります。
こういうのはよくありがちなパターンですよね。

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私はジオラマの展示が好きで、つい見入っちゃうんですよね。

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14世紀から18世紀頃にかけての説明とか。


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この日の朝一に訪れた、ワット・プラ・マハータート寺院の仏舎利伝来の言い伝えなどもありました。

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続いて、トゥートタイラーチニー棟へ。

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こちらは塑像や彫刻による展示が多めな印象でした。

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この棟の一角には、私のお目当ての展示があるのです。

それは2階にある「ナコーンシータマラートと諸外国」みたいな、対外関係の歴史を展示したコーナー。



インド・スリランカ中国


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アラブヨーロッパ


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そして、日本!

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山田長政さんの塑像が!
江戸時代の初めにタイへ渡って活躍し、アユタヤ王朝の高官にまで上り詰めた人物です。

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ていうか、この像、誰かモデルがいるんでしょうかね。



説明パネルは
日出ずる国、日本とナコーンシータマラートとの関係は600年以上続いています・・・
という書き出しで始まっていました。

琉球王国の外交文書記録「歴代宝案(1425-1590年)」によると、
染料となる蘇芳(スオウ)の木、沈香、胡椒、酒、薔薇水、鹿革、鮫皮、角、象牙、錫(スズ)、鉛などがアユタヤーから琉球王国へ送られましたが、これらの多くはナコーンシータマラートの重要な輸出品であったそうです。


山田長政について
「アユタヤーのソントム王の治世に重用された日本人が、オークヤー・セーナーピムック(山田長政)で、後にナコーンシータマラートの国主(リゴール王)に任ぜられ、パタニー国征圧を行ったが、負傷しナコーンシータマラートで没した」

というようなことが書いてありました。
死因に関しては、実は山田長政のことをよく思わない者の企みにより、傷口に毒を塗られて殺害されたという説があるようです。

そもそも長政がナコーンシータマラートに派遣されたのも、アユタヤ王朝内で対立する勢力による計略(左遷)であったと言われています。


山田長政に関する情報はネット上でもいろいろあるので、ご興味があれば調べてみてください。

ja.m.wikipedia.org




太平洋戦争(大東亜戦争:สงครามมหาเอเชียบูรพา)下の1941年12月8日、ナコーンシータマラートは日本軍が上陸した地のひとつで、双方の兵士が犠牲となりました。

勇敢に立ち向かったタイの戦士をたたえ、記念碑が建てられています。


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(実際の記念碑は、市内北側の空港手前にあります)



<博物館情報>
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ナコーンシータマラート市立博物館
พิพิธภัณฑ์เมือง นครศรีธรรมราช
City Museum Nakhon Si Thammarat
所在地:ทุ่งท่าลาด อำเภอเมืองนครศรีธรรมราช 80000
    Thung Thalat, Mueang Nakhon Si Thammarat District, 80000
TEL:075-358-261
時間:08:30-16:30
休館日:月曜日
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バスターミナル下見

わりと心配性な私は、旅先でも下見みたいなことをします。
市立博物館を後にしてホテルに戻る前に、バスターミナルに寄りました。
目的は、今回の旅行の後半に訪れるパッタルン県までの移動手段の下調べと、最終日に空港へ向かうミニバス情報を入手するため。


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ナコーンシータマラートのバスターミナルは思ったより小ぢんまりしていました。


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バスターミナルの裏手にある6番乗り場で、空港行きのミニバス(バン)の時刻表を発見しました。

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基本的にフライトの発着に合わせた運行となっているようで、最終日のバンコク戻りのフライト(17:45発)に乗るには、16時発のバスに乗れば良さそうです。

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※ナコーンシータマラート空港=市内のアクセス情報は以下の記事もどうぞ。

www.manao.life





バスターミナル内をざっと見た限り、パッタルン行きのバスはなさそう(途中下車はできるかも知れませんが)なので、隣にあるロットゥー(乗合バン)の発着建物の方に行ってみました。


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ロットゥーチケット売り場の中ほど、8番乗り場にパッタルン経由ハジャイ(ハートヤイ)行きのチケットカウンターがありました。
どうやら今はコロナの関係で本数を減らしているようで、1日に6本程度しか運行がないようです。

ナコーンシータマラートからパッタルンまでは約100キロ、140バーツ
所要時間は1時間半程度とのこと。
利用するとしたら11時発のやつだなとメモしてホテルに戻ることにしました。



ところがですよ!

バイクに向かって歩いている時に目に入ったんです。
バスターミナル側の一番手前にパッタルン行きのロットゥーが停車しているではないですか
さっきはなぜか目に入ってなかったんですね。

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聞いてみると30分おきくらいに発車しているとのこと。
(正確にはある程度人数が揃ったらなのかも知れませんが)

しかも、パッタルンまで100バーツと、さっきのハジャイ行きのロットゥーより安いのです。
これくらい頻繁に運行しているなら、適当な時間にやってきても問題なさそうです。

一安心してホテルに戻りました。


※これは後日実際に乗ってみてわかったのですが、このナコーンシータマラートとパッタルン間のロットゥーは、安くて頻繁に出ているのは利点ですが、途中で人を拾ったり降ろしたりという停車が多く、2時間くらいかかることもあります。
時間には余裕を持って利用する方が無難です。

 

蟹肉たっぷりのカノムチーン

ホテルに着いたら荷物をまとめて12時にチェックアウト。
バックパックだけフロントに預けておいてもよかったんですが、取りに戻るのが面倒だったので、そのまま背負ってバイクに乗り、ランチを食べに行くことにしました。


向かったのは、
カノムチーン・メーヤーイ(ขนมจีนแม่ยาย)


カノムチーン(カノムジーン)の店です。
あの、コシのないそうめんみたいな麺に野菜や薬味、スープをかけて食べるやつです。

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ここは蟹肉のかけ汁(ย้ำยาปูม้า)が名物みたいなので、注文してみました。

あと、手羽先の唐揚げを2個。
そしてローゼルジュースを。



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付け合わせの野菜と薬味がやってきました。
これはなかなかかわいい!

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しばらくして、蟹肉入りカレーがかかったカノムチーンがきました。


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カノムチーン・ナムゲーン・プーマー(ขนมจีนน้ำแกงปูม้า:50THB)

いや、これ、本当に蟹肉の量が多くて驚きました。
ピリ辛の汁に蟹の甘さが引き立って、すごく美味しかったです。


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ピークガイ・トート(ปีกไก่ทอด:25THB×2)

後から遅れてやってきた手羽先揚げも、熱々で美味しかったです。


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ナム・グラチアップ(น้ำกระเจี๊ยบ:25THB)写真右

暑い中辛いものを食べている時は、甘いローゼルジュースが美味しいです。


全部で125バーツと良心的な価格でもありました。
(ショッピングモールのクーポン食堂並み?)


土曜日の昼時ともあって、店内はほぼ満席の大盛況でした。



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<レストラン情報>
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カノムチーン・メーヤーイ
ร้านขนมจีนแม่ยาย เส้นสดน้ำแกงปูม้า
所在地:82/70 คลัง เมือง นครศรีธรรมราช 80000
    82/70 Khlang, Mueang Nakhon Si Thammarat District, Nakhon Si Thammarat 80000
TEL:086-991-9321
時間:09:00-15:30
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午後もナコーンシータマラートの観光は続きます。
まなお的に「ナコーンシータマラートといえばこれを思い出す」といっても過言ではない、衝撃の出会いがあったのですが、その話はまた次回に。(ひっぱる…笑)



ではまた。