こんにちは、まなおです。
南イサーン地方旅行の続きでございます。
今回は、ウボンラーチャターニー県を後にして、アムナートチャルーン県とヤソートーン県へと向かいます。
両県は初めての訪問でしたが、森の中で穏やかに佇む大仏様と巨大なヒキガエルの王子様に出会いました。
金モザイクタイルの大仏様
ウボンラーチャターニーのホテルをチェックアウトした私たちは、212号線を北上してアムナートチャルーン県へと向かいました。
ウボン市内から約80キロ、約1時間半ほどでアムナートチャルーンの中心部に到着。
車窓から時計台を眺めます。
そのまま、アムナートチャルーンの中心部にほど近い場所にある、大きな仏像を参拝に行きました。
整備された参道の先にどっしりと佇む大仏様。
この巨大な仏像は、「プラモンコン・ミンムアン(พระมงคลมิ่งเมือง)」といい、地元の人々には通称「プラヤイ(พระใหญ่)=大仏」と呼ばれています。
1965年に建立された比較的新しい大仏です。
ちなみに、当時、まだこの地区はウボンラーチャターニー県の一部でした。(1993年にアムナートチャルーン県として独立)
現在、アムナートチャルーン県の県章の中にこの大仏様が描かれています。
仏像は、ピサヌローク県のチンナラート仏(チナラート仏)をモデルに造られ、鉄筋コンクリートに表面を金色のモザイクタイルで仕上げてあります。
チンナラート仏については、こちらの記事も参考にしてください。
お顔はだいぶ違うような気がしますが、スタイルは確かにチンナラート仏を模しているように見えます。
大仏の周りは大きな木々が茂り、一帯が森林公園のようでした。
緑豊かで穏やかな時間を過ごせました。
<寺院情報>
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プラモンコン・ミンムアン(プラヤイ)
พระมงคลมิ่งเมือง(พระใหญ่)
Phra Mongkhon Ming Mueang
所在地:126 ถนนชยางกูร ตำบล บุ่ง อำเภอเมืองอำนาจเจริญ อำนาจเจริญ 37000
126 ถนนชยางกูร Bung, Mueang Amnat Charoen District, Amnat Charoen 37000
TEL:094-421-1161
時間:08:00-17:00
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大ガマ仙人!?ヒキガエルの王子様
アムナートチャルーンの大仏様を参拝した後、私たちはお隣のヤソートーン県へ。
ヤソートーン県も、1972年にウボンラーチャターニー県から独立した県です。
正直、あまり知名度の高くない県ではありますが、ヤソートーンの市街地におもしろいランドマークがあるということで行ってきました。
いよいよ初ヤソートーン県に突入。
駐車場に車を停めてまず目に入ってくるのが、この巨大な張りぼて(失礼)のようなナーガ像。
なかなかインパクトはありますが、これが今回のお目当てではありません。
ナーガを横目に先に進むと・・・。
ん?
なんだか巨大なものが見えてきました。
おーーーー。
巨大なヒキガエル!
いわゆるガマガエルですね。
口寄せの術!(笑)
これ、実は巨大ヒキガエルの形をした博物館なんだそうです。
その名も「パヤーカンカーク博物館」(พิพิธภัณฑ์พญาคันคาก)
「パヤー」というのは「王」という意味で、「カンカーク」といのはイサーン語で「ヒキガエル(ガマガエル)」です。(標準タイ語では「カーンコックคางคก」)
つまり、ヒキガエル王の博物館という意味の名前なんですが、
なんでカエル?という疑問がわき起こります。
その答えは、この土地に伝わる民話にありました。
昔、ある国の王妃が嵐の日にヒキガエルのような肌をした王子を生みました。
王子は乳母の元で育てられます。
立派に成長した王子は伴侶を持ちたいと考えますが、その醜い容姿のために結婚は叶わないと父王から告げられ、王子は悲しみに暮れてしまいます。
ある夜、王子は「もし今まで善行を積み重ね自分に功徳があるのなら、私の願いを叶えてほしい」と強く祈ります。
その祈りはインドラ神の元に届き、インドラ神が王子の前に降臨します。
ナーンケーウという名の女性を伴侶として与え、王子を美しい容姿に変えました。
それを見た父王は、息子の功徳を認め、息子に国を譲って統治させたのです。
王子が即位すると、大陸中の領主や人々、聖獣、動物の長(おさ)たちが新しい王の仁徳と庇護を求めて集まりました。
これを知った天の神「パヤーテーン」は面白くありません。
ナーガ(蛇神)に雨を降らせないよう仕向けました。
何年も雨が降らず干ばつが続き、植物も農作物も枯れ、人や動物たちは困り果ててしまします。
雨が降らない訳を知ったヒキガエル王は、人間と動物の連合軍を従えてパヤーテーンと戦いを挑みました。
壮絶な戦いの末、ヒキガエル王が勝利。
パヤーテーンは負けを認め、今まで通り雨を降らせることを約束したのでした。
以来、田植えの時期になると毎年雨が降るようになりましたが、空の神がナーガに雨を降らせるのを忘れないように、人々は毎年6月にバンファイという花火を打ち上げるようになりました。
これが、現在もこの土地で行われている「ブンバンファイ(บุญบั้งไฟ)」というロケット祭りのはじまりだそうです。
※ヒキガエルの王子様(王様)に関する伝承はいくつかのバージョンがあります。(それぞれ少しずつ設定やストーリーが違ったりします)
なーるほど。
ヒキガエルはこの土地の英雄なんですね。
言い伝えがわかったところで、いざチケットを買って博物館へ!
と思ったら、閉館・・・・(´・ω・)
コロナのバカー!
仕方ないので、外観だけぐるっと鑑賞。
あそこの口の部分が展望台になっているんですね。
なかなか迫力のあるお姿です。
右側からのお顔も。
後ろ側には何やら阿波踊りみたいなパレードの像が・・・。
ピンクのタイ衣装に身を包んだ女性たちと
太鼓を持つ白い服の男性たち。
そして、その後ろにある金色の山車が、バンファイというロケットを積んだ荷台なんですね。
そうです、これはロケット祭りのパレードの様子を表していたんです。
再び、前方へ移動して貯水池側に沿って駐車場に向かいます。
こちらが空の神様パヤーテーンです。
最初に見たナーガへと戻ってきました。
こうして見ると、なかなか迫力のある立派な姿です。
張りぼてっぽく見えたのは、きっと前後にある雲(あるいは波?)のせいなんでしょう。
中にも入れるようですが、やはり今は閉鎖されていました。
そして、誰やねん。
※有名なコメディアンのマム(หม่ำ จ๊กมก)さんとのことです!インスタのフォロワーさんから情報いただきました。ありがとうございました🙏
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<施設情報>
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パヤーカンカーク博物館
พิพิธภัณฑ์พญาคันคาก
Phayakunkak Museum
所在地:ตำบลในเมือง อำเภอเมืองยโสธร ยโสธร 35000
Nai Mueang, Mueang Yasothon District, Yasothon 35000
休館日:火曜日
※新型コロナ対策で閉館している場合があります。(外観見学は可)
時間:(平日)10:00-16:00、(土日)09:00-17:00
入場料:外国人観光客(大人120THB, 子供60THB, 幼児40THB)
タイ人観光客(大人80THB, 子供40THB)
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タイ全県制覇計画(アムナートチャルーン県・ヤソートーン県追加)
ただいま「タイ全土1都76県制覇を成し遂げよう!計画」進行中です。
今回、めでたくアムナートチャルーン県とヤソートーン県が追加となりました。
パチパチパチ〜!
今回はスケジュールの関係でどちらも急ぎ足で周りましたが、アムナートチャルーン県にある木造の教会にはいつか行ってみたいし、ヤソートーンのロケット祭り(ブンバンファイ)も機会があったらこの目で見てみたいと思っています。
これで1都76県中、1都61県制覇。
残るは15県です。
ではまた。