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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

バンコクから台湾へ行く時にやっておくべき事前準備(タイ人と同行する場合)

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12月のはじめに台湾の第三の都市、台中へ週末旅行をしてきました。
ここでは、ビザ情報や宿泊場所の選定、インターネット環境、オンライン入国申請など、タイから週末旅行で台湾(台中)へ行き、時間を有効に使いながら台湾旅行を楽しむための事前準備を、タイ人と同行する場合の注意点なども絡めて紹介したいと思います。

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パスポート

台湾に限らず海外へ行く場合に不可欠なパスポート。
必ず事前に準備しておきましょう。
もっとも、パスポートの取得を忘れる人はまずいないと思いますが。

タイ国籍パスポートの残存期間を確認!

ただし、ここで一つ注意点があります。
それは、パスポートの残存期限です。
日本人は残存有効期間が台湾での滞在予定日数以上あればいいのですが、タイ国籍の旅券を持っているタイ人は入国時にパスポートの残存期限が6ヵ月以上でなければなりません

今回同行のタイ人がこの残存期間が足りないことが直前に発覚し、慌ててパスポートを取り直すという経緯がありましたので、みなさんもくれぐれもご注意ください。

去年(2017年)からの改定で日本人は台湾入国に際してパスポートの残存期間を気にしなくてよくなったため、私も同行者への心配りができなかったのですが、この残存有効期間の規定を撤廃し「滞在予定日数以上」でよいことになっているのは、どうやら日本とアメリカだけのようでした。

タイ人のパスポート申請について

タイ人がパスポートを作る(有効期限が迫っているので作り直す)場合、通常は必要書類を持って最寄りのパスポート申請窓口へ行き、写真撮影や手数料を支払ったあと、後日申請窓口へ受け取りに行くか郵送かとなります。
この場合の手数料は1,000バーツ(郵送の場合はプラス郵送料)で、所要日数はおよそ3日程度です。

ただ、タイ人同行者がパスポートを新たに取得しなければならないと気付いたのが本当に直前だったため、特急申請することになりました。
これは手数料3,000バーツで即日発行してもらえるというものです。
朝10時までに申請すると、その日の14時半~16時半までの間に受け取りが可能なんです。
ただし、受け取りはチェーンワッタナーにある政府総合庁舎(ศูนย์ราชการฯ)内のタイ外務省領事局(กรมการกงสุล)のみとなります。(申請場所は他のパスポートセンターでも構いません)

このように、直前に気付くと費用もかさむしほぼ一日無駄にすることになるので、タイ人や他の国籍の方と一緒に台湾に行く時は、必ずパスポートの残存期限を確認して、早めに準備するように促してあげてくださいね。

ビザ

現在、日本人は90日までの滞在はビザなしで大丈夫です。
タイ人は、14日までの滞在はビザ免除となっています。
タイ人のビザ免除は、2019年7月31日までの臨時措置となっており、それ以降の適用については未定です


タイ人も今は2週間までの短期滞在ならビザが免除されるので気軽に台湾へ行けるようになりましたが、上記のパスポートの残存期限には気をつけてください。
以下、台北駐日経済文化代表処のウェブサイトからの引用です。(2018年12月現在)

一、査証免除措置

1、査証免除措置国

(1)滞在日数14日

(アジア地区):フィリピン(2019年7月31日まで)、タイ(2018年8月1日から2019年7月31日まで)、ブルネイ(2018年8月1日から2019年7月31日まで)、ロシア(2018年9月6日から2019年7月31日まで)

(2)滞在日数30日

(アジア地区):オ一ストラリア(2018年12月31日まで滞在日数90日)、マレーシア、シンガポール、ナウル

(南米地区):ベリーズ、ドミニカ共和国、グアテマラ、セントクリストファー.ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン

(3) 滞在日数90日

(アジア地区):日本、ニユージーランド、韓国、ツバル、オ一ストラリア(2018年12月31日まで滞在日数90日)、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国

(北米地区):カナダ、アメリカ

(南米地区):チリ、エルサルバドル、ハイチ、ホンジュラス、ニカラグア、パラグアイ、グアテマラ(2018年8月1日から)

(中東地区):イスラエル

(ヨーロッパ地区):イギリス、アイルランド、オーストリア、ベル ギー、クロアチア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイスランド、イタリア、リヒテンシュタィン、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、リトアニア共和国、エストニア、ラトビア、スロベニア、バチカン、ブルガリア、ルーマニア、キプロス、アンドラ、サンマリノ共和国、マケドニア(2019年3月31日まで)

2、必要条件と書類

(1)旅券の残存期限が6ケ月以上

(日本旅券、アメリカ旅券は予定滞在日数以上)。

正式な旅券に限ります。緊急、臨時旅券或いはその他の非正式な旅券等は適用されません。

中国大陸出身と記載されたホンジュラス旅券は適用されません。また、中国大陸、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリア、リビア、イラク、イラン、シリア、イエメン出身と記載されたベリーズ旅券、セントクリストファー.ネイビス旅券、セントルシア旅券は適用されません。

(2)台湾から帰国するための予約済み航空(乗船)券、或いは次の目的地への航空(乗船)券及びその有効査証を提示すること

(3)入国審査上に特に問題がない方。

(4)入国審査時に、フィリピン、タイ、ブルネイ、ロシア等の国籍の方は、上記の条件に加えて、宿泊先の予約票及び財力証明、台湾での関係者の連絡先などの提示が必要な場合があります

3、査証免除の制限

査証免除の適用は短期滞在(観光、商用、親戚訪問等)の場合に限ります。それ以外の目的または長期滞在(居留、就労等)の場合には適用されません。なお査証免除で入国してからの滞在期限の延長はできません。

4、出入国適用港

桃園国際空港、台北松山空港、台中清泉崗空港、嘉義空港、台南空港、高雄小港国際空港、澎湖馬公空港、台東空港、花蓮空港、金門尚義空港、台北港、基隆港、台中港、高雄港、花蓮港、金門港水頭港區、馬祖港福澳港區。

(台北駐日経済文化代表処 https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/446.html より)

 ※上記、必要条件と書類(2)項の台湾からの出国(帰国)の予約済航空券の提示については、今回私たちは誰も提示を求められませんでしたが、あらかじめプリントアウトまたはスマホで見せられるようにしておいたほうがいいでしょう

※同じく(4)項の宿泊先の予約票及び財力証明、台湾での関係者の連絡先などについても、今回、同行のタイ人が提示を求められることはありませんでした。財力証明(クレジットカードを提示とか?)や台湾での関係者の証明は難しいし、よっぽどでないと聞かれることもないとは思いますが、ホテルの予約書くらいは念のためプリントアウトまたはスマホに保存していおいたほうが安心です

 

 事前の入国審査オンライン申請

台湾へ入国するには入国カードの提出が必要で、通常は機内で配られる入国カードに記入するのですが、この入国審査用の入国カードは事前にオンライン申請ができます。

今回も事前に下記サイトからオンライン申請をしておきました。

 

網路填寫入國登記表(Online Arrival Card)

 

今まで台北の入国時にしかオンライン申請をしたことがなかったので、台中空港からの入国でも大丈夫かなと一瞬考えたのですが、結論から言うと、問題ありませんでした。

台湾のオンライン入国カードの申請については、詳しく書かれているサイトがたくさんありますのでここでは省略しますが、あっけないほど簡単なので、事前に申請しておくことをお勧めします。

揺れる飛行機の中でホテル名などのメモを見ながら書く必要もありませんしね。
というか、今回のフライトでは機内で入国カードの用紙を配布してくれなかったので、そういうとこも考えれば、事前にオンライン申請しておいたほうがいいです。
(ただし、税関に申告する物品がある人は、別途税関申告書を書く必要はあります)

あとは、台中空港に到着したら入国審査の係官にパスポートを渡すだけです。入国カードがなくても「オンライン」と言えば、すぐに理解してもらえます。

 

ホテル

ホテルは事前予約を

長期のバックパッカー的な旅行なら現地に着いてから宿を探して歩くのも楽しいかもしれませんが、短期の週末旅行で行く場合は時間の節約の観点から事前に予約しておくことをお勧めします。
特にタイ人と同行の場合は上記のように宿泊先の予約書の提示を求められることもあるし、オンライン入国カード申請でもホテル名を記載する必要があるので、むしろホテルの事前予約はマストと言ってもいいでしょう。

ホテルの場所

台中には夜市やショッピングセンターやデパート、各地に見どころもたくさんありますが、やはり一番のオススメは台中駅周辺です
理由は、現在市内はタクシーかバス移動がメインとなるのですが、台中駅が起点となっているバス路線も多くどこへ行くにも便利だからです。

グーグルマップで台中駅から希望の行き先を指定すれば、該当するバスの路線番号と乗り場が一目でわかるし、その逆もまたしかりで、タクシーでもバスでもいざとなれば「台中駅(Taichung train station / 台中火車站)」で通じるわけですから楽です。

また、駅前から続く台湾大道という目抜き通り周辺にはショッピングセンターやコンビニ、食堂やレストラン、お土産売り場なども豊富にあるうえ、有名な宮原眼科にも近く徒歩で行けます。
もちろん、地方へ行く電車や長距離バス利用にも便利ですし、なにより空港とのアクセスも良好です。

台中リピーターの方や中国語が堪能な方ならもっと選択肢が広がるんでしょうが、私のような台中初心者かつ週末旅行者の視点からすれば台中駅周辺でホテルをおさえるのが無難だなと思うわけです。

 

SIM(携帯・スマホ利用)

SIMフリーのスマートフォンを持っている人は、台湾についてから台湾の携帯会社のプリペイドタイプのSIMを買って使ってもいいですが、お勧めはタイのAISで販売している「SIM2Fly」というSIMカードです
なぜなら、このSIM2Flyは台湾だけでなく日本を含むアジア諸国で使用できるので、これさえ持っていれば日本へ一時帰国時にも使えるし、マレーシア、ミャンマー、中国、インドなどの近隣諸国へ行ったり、経由便での乗り継ぎ国でもスマホが使えるので非常に便利なんです。

公式サイトはこちら

www.ais.co.th


新規購入の場合はアジア・オーストラリア用399バーツ(1,350円程度)で8日間4GBの利用が可能です。出発前にタイのAISショップや空港窓口で購入しておくといいです。
購入方法や使い方は、サクさんの「サクのバンコク生活日記」で非常に詳しく書かれているのでよかったら参考にしてみてください。

www.saku-bangkok.net

 
私は、日本の一時帰国用で数年前に買ったSIM2Flyを、気が付いた時に50バーツずつトップアップ(チャージ)して有効期限を常に1年先くらいまで延長しながら、近隣諸国へ行く時や日本への一時帰国用に使っています。(1回のトップアップで1か月有効期限が延長されます)

今回も台湾へ行く直前に「*111*354#」で8日間(4GB)のパッケージを購入(アクティブに)しておきました。あとは、スマホのローミングの設定をONにして現地で電源を入れれば自動的にネットが使えるようになります。便利ですね。
ちなみに、2日間(1GB)でいい場合は「*111*356#」で申し込みます。

 

両替

タイバーツもしくは日本円からの台湾ドル(元)への換金は、あらかじめタイでしておく必要は特にありません。
台中空港や街中の銀行、郵便局で両替ができます。ただし、バンコクの両替状況に慣れていると、台湾は両替窓口が極端に少ないので、少し歩けば両替屋が見つかるという感覚は持たないほうがいいです。

ちなみに、私はいつも両替屋ではなく現地銀行のATMでタイのATMカードを利用して現金を引き下ろしています。もちろん、多少の手数料(100バーツ程度)は引かれるのですが、ある程度まとめて引き下ろす場合は便利だし両替を探すのに歩きまわる必要もないからいいかなと思ってます。

 

服装

12月初旬の台中は、最低気温が18度、最高気温が29度程度でした。
日中は半袖でも汗ばむくらい、夜は薄い長袖で少し肌寒いくらいの気候で、タイより少し涼しいなという印象でした。
12月末や1月あたりは多少厚めの服装が必要になるかも知れませんが、街中では防寒具までは必要ないかと思います。

 

空港へのバス予約

私たちは、帰りの空港までのバスだけ事前に予約しておきました。
というのも、何かのサイトを見ていたときに、台中バスターミナルからの國光バスのA2番(空港行き)は事前予約が必要という情報を見かけたからです。
結論から言うと、特に予約する必要はなかったです。

私たちは、Jobusという予約サイトからこのA2番の空港行きバスのチケットをあらかじめとっていたのですが、実際に当日の11時にバス乗り場に行ったときに予約チケットを使って乗車したのは私たちだけで、台湾人の方たちは普通に現金100元を払ったり、悠々カード(日本でいうSuicaのような交通系ICカード)をかざしたりして乗車していました。
しかも、特に席は指定でもなく乗車した人も10人にも満たなかったので、あの予約はなんだったのかと疑問を覚えましたが、特に予約サイトで上乗せ価格を取られたわけでもないし、旧正月や長期休暇の時などは予約しておいたほうが安心なのかも知れませんね。
でも指定席ではないので、満席になった時にも予約者(時間指定)は優先的に乗せてくれるのでしょうか?わかりません。

ちなみに、空港と台中駅間のバスは、302番とA2番があります。A2番バスは片道100元と少し割高なんですが、その分乗車する人も少なくゆっくり座って空港へ行けるのでお勧めです。座席にはUSB充電プラグも付いています


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まとめ

現在、台湾への観光や商用などの短期滞在は日本人タイ人共にビザ免除なので、安いチケットさえ入手できれば週末旅行も気軽に行けるようになりました。
ただし、タイ人のパスポート残存期間には気を付けてください。6ヵ月以上が必要です。

あと、台中の街中の移動はバスが便利なので、現地でスマホは使える環境にしておいたほうがいいなと思います。ホテルの無料wifiだけでなく屋外でも自由に使えるようSIMを購入しておくと便利さが格段とUPします。

それ以外の細かいことは忘れてもたいしたことはないと思います。
漢字圏の国なのでなんとか意思疎通もできるし、なにより台中の人々は、概ねおおらかで優しい印象を受けました。

台中は、台湾第三の都市にもかかわらず、日本人にとってあまりなじみのない町かも知れませんが、この機会にぜひ訪れてみてください。

 

台中旅行記へ続きます。

 

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