ここ数日、タイの入国管理局の警官(タイの入管は警察管轄なので職員は警察官)が、お金をもらって嘘の入出国スタンプを外国人のパスポートに押していたというニュースが出ていますね。
実際には行っていない出入国を、したことにして、滞在期間を延長する便宜を図ったということですが。
まあ、タイではよくあることがたまたま明るみに出た感はありますが、捜査も結局は身内案件なのでどこまで進展することやら・・・。
さて。
今日は、タイムリーな上のニュースにも絡んで、私が一年で最も憂鬱になる日のことについて書きたいと思います。
タイ生活で憂鬱になる日
おかげさまで毎日それほど大きな悩みもなくタイ生活を送らさせていただいていますが、こんな私でも年に何回かは本当に憂鬱な日があるんです。
昔はその中のひとつに社員旅行というのがあったんですが、ここ数年で自分のキャラと立ち位置を確立してからはそれほど嫌ではなくなりました。
まあ、面倒なことは面倒ですが、憂鬱というほどのことはなくなりました。
これはタイのいいところだと思いますが、基本は「みんなで仲良く」ながらも、日本みたいに全部強制参加させられたり団体行動を求められたりすることはないんですよね。
カラオケも歌いたい人は歌う、歌いたくない人は歌わない。みんなで食事した後は残って飲みたい人は飲む、早々に部屋に引き上げたい人は引き上げる。みたいな。
要所要所の団体行動さえ押さえておけば、後は個々の自由みたいなところが許されているので気が楽です。
なので、現在残っている憂鬱な日としては、1年で2日くらいです。(能天気でしょ?笑)
その2日というのが、ビザの更新手続きの日なんです。
ビザ更新の申請をしてとりあえず1か月の滞在延長をしてもらう日と、その1か月後に結果を聞いて残りの11か月の延長スタンプをもらう日の2日ですね。
嫌がらせのような手続き
私の勤め先は大企業でもBOI企業でもないので、ワンストップサービスも使えないし業者を通しての申請も行っておらず、自らタイの政府総合庁舎にあるイミグレーションまで行って手続きをしなければならないんです。
政府総合庁舎というのは、バンコクの北、ドンムアン空港近くのチェーンワッタナ通りにある政府機関が集まったの巨大コンプレックスのことで、一般にはスーンラーチャカーン(ศูนย์ราชการ)と呼ばれます。
もちろん、必要書類は会社が用意してくれるんですが、毎回何かしらの不備(実際には不備ではなく単なる言いがかりに近いもの)を指摘され、書類を作り直したり出直したりすることが多々あります。
他の日本人の更新時には必要なかった経営者とのツーショット写真を持ってこいとか、税務局で出してもらった書類の会社の住所の一部が省略されている(当社ではなく税務局側の都合)から取り直せとか。
他にも理不尽であきれるような指摘がたくさんあるんですが、割愛します。
要は、「ほら、面倒くさいでしょ?袖の下を払いなさいよ」ってことなんでしょうけど、そこはうちの会社、意地でも賄賂的なものは渡さないという方針なので(そこんところの意気込みは、私大好きです)、毎年、会社のビザ用の書類を担当してくれている人のスキルがパワーアップしています。(笑)
今まで指摘されてきたものを残らず準備するのは当然として、もしかしたら言われるかもしれないというものまですべて事前に準備してあります。
さらに、何か不測の指摘を受けた時にその場で書類を作成できるようにと、PCまで持ってイミグレに同行してくれるという徹底ぶり。
おかげでこの2年くらいは言いがかりをつけられることもなくパスしてきています。
待ち時間が非常に長い
それでも毎回ビザ更新の時には憂鬱になりますね。
嫌がらせを受けるかもしれないということもそうですが、もう、彼らの働きっぷりを見ていると本当にイライラしちゃうんですよ。
タイのお役所とか公務員は基本的に偉そうで仕事が遅くて(日本でも今だにそういうところもありますが)、楽にやり過ごすことと業者からの差し入れやプレゼントをもらうことが優先されちゃうので、いっこうに処理が進まないのです。
私のビザ更新のタイミングが毎年年末年始だから余計にそうなのかも知れませんが。
ちょっと書類に目を通したと思ったら、業者が挨拶に来てお土産を渡しては立ち話、それが終わったらまた別の業者が割り込んできて作業が中断、その後続きをやるのかと思ったらトイレにいっちゃって・・・とか。(涙)
もう、どれだけ順番待ちの人たちがいるかとか、みんな忙しい中イミグレまで足を運んでいるんだとか、彼らの知ったこっちゃないんでしょうからね。
そもそも、朝一でイミグレーションオフィスに入るまでが長蛇の列なわけですから、待たされる時間を考えるとそれだけでうんざりしちゃいます・・・
つづく。。。
と、ここまで書いてきて、年明け早々になんだかネガティブなことばかり愚痴ってしまったなと反省…。
ただ、自分にとっては本当に年に数回のストレスが溜まりまくる憂鬱な日なんだと改めて実感しました。すみません、許してください。
今回、この記事を書こうと思ったのは、ビザ更新の愚痴を言うためではなく、この憂鬱な日をいかに楽しく過ごしたかということをお伝えしたかったからなんですが、長くなってしまったので、記事を分けることにしました。
その内容は次回に書くことにします。
今年も私の中の一大イベント(?)が無事終了してホッとしたのか、睡魔が襲ってきたのでこのへんで。
ではまた。