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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ゴールデントライアングルとチェンセーンは平和でしたの巻【チェンライ旅行 6】

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こんにちは。まなおです。
チェンライ旅行記事、まだ続いてます。

今回は、メコン川流域で世界最大の麻薬密造地帯としてその名を轟かせた、ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)と、古代遺跡の町チェンセーンに向かいます。

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ゴールデントライアングル=黄金の三角地帯

昔、地理だか世界史だかの授業でその名前を聞いて以来、東南アジアの秘境の奥に、それはそれはおっかない地域があるんだという印象を持ち続けていた場所。
私の脳内では、なぜか映画「地獄の黙示録」密林のイメージでした。

「悪の巣窟」

とんでもない悪党とそれを仕切る闇社会の大ボスが生息するジャングル

若干、私の勝手な妄想が入っていたのも確かだし、現代では政府の取締りや代替プロジェクトなどによりだいぶ様相は変わっていることは頭ではわかっていながらも、なんとなく恐ろし気なイメージを持ち続けていました。

そもそも、「黄金の三角地帯」という名前自体、中二病的妄想を助長させてしまうようなネーミングじゃありませんか?

ま、それはともかくとして。
いよいよそのゴールデントライアングルに向かう日がやってきました。

そして、実際のゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)はというと、



普通に観光地でした!(笑)


黄金の三角地帯には黄金の大仏や黄金の柱が空に向かってそびえていました。

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秘境の密林どころか、メコン川沿いの一角は遊歩道が整備されてひらけた展望公園となっていました。(少なくともタイ側は)  

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その日、中国語を話す観光客がたくさんいましたね。
周辺の土産物屋や食堂、ホテルなどにも中国語表記が目立ち、ここは中国人ツアー客に人気の観光地みたいです。

ツアーバスの到着とバッティングすると、にわかに喧騒が広がり、記念撮影会がはじまるので、合間をぬって写真を撮るのも一苦労でしたが、一行が立ち去った後は、メコン川の平和でのどかな風景が残っていました。

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遺跡の町チェンセーン

秘境の密林ではなくなっていたかつての麻薬密造地帯、ゴールデントライアングルを南下してチェンセーンの町に向かいます。

このチェンセーンは、タイ国政府観光庁の公式サイトによれば、1327年にチェンセーン王国の首都として建設され、その後、歴史の中で盛衰を繰り返してきた町とのことです。
よって町のあちこちには、遺跡となった寺院や古い仏塔などが点在しています。

 

ワット・プラタート・チェディルアン寺院

ワット・プラタート・チェディルアン(วัดพระธาตุเจดีย์หลวง)は、ランナー王朝三代目のセーンプー王により1332年に建てられました。
大きな仏塔が有名です。八角形の土台の上部に丸みを帯びた釣鐘形の尖塔が特徴だそうです。

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現在は、仏塔の手前に本堂が再建されていますが、壁はないため開放的で風が通って涼しかったです。

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本堂の一角で紐状の何かを天井の柱(梁)に向かって投げているおばちゃんがいたので何をしているのかと見に行ったら、投げていたのは、なんと、ゴムでできたヘビのオモチャでした。
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なんでも、鳩が巣を作りまくるから、鳩よけのためにヘビのオモチャを梁の部分に乗せておくのだとか。
何度も放り上げていますが、なかなか梁の部分に引っかかりません。
タイ友が代わりにチャレンジして、4投目にしてみごと成功し、おばさま方の拍手喝采を受けてました。(笑)

 

涅槃仏寺院跡とカオソーイランチ

ワット・プラタート・チェディルアンから裏路地を少し歩いていった民家の間の空き地にぽつんと現れた涅槃仏。
ワット・プラノーン寺院(วัดพระนอน)は、忘れ去られたかのような遺跡で、訪れる人もほとんどいないようでした。
このような小さな遺跡が町のその辺にありました。

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そのままメコン川沿いにある食堂でカオソーイを食べました。
そういえば、今回のチェンライ旅行で初のカオソーイです。
しかも「チキンがきれたから、ルークチン(練りもの)でもいい?」って、
「えええー!」となりつつ、これも初のカオソーイ・ルークチン体験!
まあいいや(笑)
メコン川と対岸のラオスを眺めながらのんびりランチです。

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 ワット・プラタート・ソーンピーノーン

 チェンセーンの中心部から少し川下のほうにあるワット・プラタート・ソーンピーノーン寺院(วัดพระธาตุสองพี่น้อง)も、本堂は新しく造られたものながら、敷地内の大半は遺跡然とした趣きです。

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タイには「プラタート(พระธาตุ)」という名前が付く寺院がたくさんあります。
この「プラタート」というのは、もともと仏陀の遺骨(仏舎利)であったり遺物のことを意味するのですが、通常、それらの尊い遺物は仏塔(仏舎利塔)に納められているので、「プラタート」と名の付くお寺には、たいてい仏塔があります。

こちらの寺院には、大小2つの仏塔(プラタート)があったので、ソーンピーノーン(『2人の兄弟』の意)という名前が付けられています。
ちなみに、下の画像は、弟(ノーン)の方の仏塔(พระธาตุองค์น้อง)です。
兄(ピー)の方の仏塔はだいぶ朽ちていました。

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こちらは、新しく建てられた本堂内部です。
左右の壁には、劇画タッチの地獄図が描かれていました。

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ワット・タート・キアオ

ワット・プラタート・ソーンピーノーンの近くにあるワット・タート・キアオ寺院(วัดธาตุเขียว)は、朽ちた仏塔だけが残り、完全に草むらの中の遺跡となっていました。
建築様式からして1500年代後半から1600年代前半あたりに建てられたと推定されています。

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ワット・プラタート・パーガオ

ワット・プラタート・パーガオ寺院(วัดพระธาตุผาเงา)は、チェンセーンの中心部から5キロほど南にあります。
小高い山の上にある仏塔付近から眺めるメコン川が絶景です。

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このビューポイントにある門の上に乗った3つの仏塔、タイ文字が書いてあるのがわかりますか?
左の仏塔は「ミャンマー(พม่า)」、右の仏塔は「ラオス(ลาว)」と書いてあります。
もちろん中央はタイ様式の仏塔です。

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本堂はランナー様式の木造建築です。
そう言えば、屋根の重なり方などが、ラオスのルアンパバーンあたりの寺院を彷彿とさせます。
なかなか美しいフォルムです。

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内部にはランナー様式の仏像が安置され、扉や壁の木彫の装飾が素晴らしかったです。

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麓に戻って来ると、新しいお堂が建設中でした。屋根も扉も階段脇の装飾も、非常に手が込んでいました。

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扉の両脇のコヤツはなんでしょう?愛嬌があって目を惹きつけられました。

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つづく

天気が良かったこともありますが、かつては悪の巣窟というイメージが世界的に知れ渡ったゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)も、遺跡の町チェンセーンも、明るく穏やかな雰囲気で、訪問した場所はどこも至極平和でした。

次回は、チェンライの中心方面へと向かいます。

ではまた。

 

ゴールデン・トライアングル秘史  ~アヘン王国50年の興亡

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一般人は入れない立入禁止地帯

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