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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

バンコクヤイ・トンブリー歩き【仏教寺院からモスク、教会、中国廟まで】

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バンコクは曇り空が続くすっきりしない毎日です。まなおです。

以前の記事で、トンブリー王朝ゆかりの寺「ワット・ホンラッタナーラーム」の記事を書きました。

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実は、その日、ワット・ホンラッタナーラーム寺院を参拝した後に、近くのモスクや他の王室仏教寺院、キリスト教教会、中国廟にも立ち寄るという、かなり濃い散策を行っていたんです。
結果的に、さまざまな宗教施設を巡る散策コースとなりましたが、思いがけず、非常に楽しいバンコク下町歩きでしたので、まとめて紹介したいと思います。

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トンソン・モスク(มัสยิดต้นสน)

ワット・ホンラッタナーラーム寺院からチャオプラヤー川方面に続く細い路地を進むと、アルンアマリン通りの手前左手に緑のドーム屋根のモスクが見えます。敷地の中をのぞいていると、女性の方が声をかけてくれました。

その女性の話によると、このトンソンモスクの歴史は古く、バンコクに建てられた最初のモスクだとのことです。
当時は全て木造建築で、屋根のドームを造る技術もなかったので、一般の家屋や寺院と似たような外観だったといいます。
現在の建物は、近年に建て替えられたもので、当時の姿を残してはいないとのことでした。


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また、モスクはイスラム教徒の礼拝のための建物なので、残念ながら、礼拝以外の目的でモスクの館内を見学してもらうことはできないとのことでした。(当然と言えば当然なので、もちろん尊重します)
中には、勝手に礼拝堂内に入ってしまう外国人や観光客もいるらしいですが、やはり最低限のマナーは守りたいものです。

彼女は、建物の前で、ここのモスクの歴史について詳しく説明をしてくれ、私からの稚拙な質問(礼拝の手順とか礼拝前の身の清め方とか)にも丁寧に答えてくれました。

お礼を言ってモスクを後にします。

 

ワット・モーリーローカヤーラーム(วัดโมลีโลกยารามราชวรวิหาร)

モスクを出て、アルンアマリン通りの高架下をまっすぐ歩くと2分ほどでワット・モーリーローカヤーラームという寺院に到着しました。
18世紀アユタヤー時代に建てられた第二級王室仏教寺院です。

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かつては、トンブリー市場の隣に位置したことから「ワット・ターイタラート(วัดท้ายตลาด)」と呼ばれていたとのことです。
トンブリー王朝のタークシン王がトンブリー宮殿の一部としてとりこみ、後のラタナコーシン朝(現チャックリー王朝)ラーマ2世及びラーマ3世による改修工事を経て、名前を「ワット・モーリーローカヤーラーム」と改められました。
それでも、地元の人の間では今でも「ワット・ターイタラート」の旧称で呼ばれることが多いそうです。

また、この寺院は、パーリー語で仏教の教えを学ぶ、タイ屈指の教育施設でもあるそうです。
境内にいた少年僧に尋ねてみたところ、このお寺には約300人くらいの少年僧が修行しており、僧侶は100人くらいいるとのことでした。

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あいにく、その日、法要が行われていたため本堂内には入れませんでした。
敷地奥にある白亜の目を引く建物が気になって行ってみると、そこは少年僧たちの宿舎(僧房)でした。

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ワット・カンラヤーナミット(วัดกัลยาณมิตรวรมหาวิหาร)

続いてやってきたのは、ワット・カンラヤーナミット・ウォーラマハーウィハーン(วัดกัลยาณมิตรวรมหาวิหาร)です。
ワット・モーリーロカヤーラームを出てバンコクヤイ運河を渡った対岸にあります。

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この寺院は、もともとチャオプラヤー・二コーンボーディンという貴族(中国人富豪、カンラヤーナミット一族の始祖)が建てた寺院で、ラーマ3世に寄進されました。
ここも第二級王室仏教寺院に格付けされています。

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ラーマ3世により建立された礼拝堂とその本尊「プラプッタ・トライラッタナ・ナーヨック」という名の大仏(ルアンポートー)は、非常に崇拝されています。
この日も、礼拝堂にはたくさんの参拝者が熱心にお参りしていました。

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この辺りは、もともと中国人たちが多く住んでいた地区でもあり、特に中国系の人々からの信仰が厚いお寺です。
中国風の装飾や中国式の線香や蝋燭が使用されているのも特徴的です。

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一方、この寺院の本堂には、まったく参拝者の姿はなく、非常に対照的だったのですが、この本堂に安置されている本尊は、象と猿に対面している坐像(椅子に座ったような倚坐像)で、『パーリライ(パーレーライ)像』と呼ばれます。


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このパーリライ像については、スパンブリーの旅行記事でも書いています。

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ラーマ3世が建てたパーリライ像を本尊とするお寺はバンコクに2か所あるとのことです。
(ちなみに、もうひとつは『ワット・バーンクンティアンナイ(วัดบางขุนเทียนใน)』というお寺らしいです)
にぎやかな礼拝堂とはうって変わって、本堂ではゆっくり静かに参拝しました。

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あと、このお寺で目を引くのは、礼拝堂の隣にある大きな鐘楼です。
この釣鐘は近年に造られたものだそうですが、タイで最も大きな鐘だと言われているようです。
実際に鐘をつかせていただきましたが、なかなか良い音が響きました。


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サンタクルス教会(Santa Cruz Church:โบสถ์ซางตาครู้ส)

ワット・カンラヤーナミットから「ムーバーン・クディーチーン(หมู่บ้านกุฎีจีน)」という集落を抜けていくと、サンタクルス教会(サンタクルーズ教会)にたどり着きました。
チャオプラヤー川に面したローマカトリック教会です。

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トンブリー時代にタークシン王がポルトガル人にこのあたりの土地を与え、ポルトガル人が1770年に木造の教会を建てたのが始まりです。その後、火事による焼失を経て、1916年に現在のコンクリート造りの建物になりました。

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建安宮(ศาลเจ้าเกียนอันเกง)

サンタクルス教会を出てチャオプラヤー川沿いの遊歩道を少し川上に歩くと、左手に中国廟(道教寺院)の建安宮があります。

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はっきりとした創建時期はわかっていませんが、タークシン王についてやってきた福建省などの閩南民系(びんなんみんけい)の中国人によって建てられたと伝えられています。

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この建安宮はこじんまりとした廟ではありますが、中に入ると台湾や香港で訪れたような中国寺院の雰囲気そのままで、一瞬ここがタイであることを忘れてしまい、異国に迷い込んだような錯覚に陥りました。
観音菩薩と道教の神々が祀られていました。


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建安宮を後にして、遊歩道を再び少し川上へ行くと、先ほど参拝したワット・カンラヤーナミット前の桟橋に出ます。

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ここからは、その日の出発地点であるMRTイサラパープ駅へ戻るよりも、対岸のMRTサナームチャイ駅のほうがずっと近いので、渡し船(6バーツ)でチャオプラヤ―の対岸へ向かいました。

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まとめ

今回、MRTイサラパープ駅を起点にしてバンコクヤイ地区及びトンブリー地区の一部を散策しました。


(上記の地図は、川沿いの遊歩道などが反映されないため、実際に歩いた道とは一部異なります)

直径1キロにも満たない範囲の中に、仏教寺院(ワット・ホンラッタナーラーム、ワット・モーリーローカヤーラーム、ワット・カンラヤーナミット)、トンソンモスク、サンタクルス教会、建安宮という様々な宗教施設が点在していました。
いずれもトンブリー王朝時代のタークシン王ゆかりの場所です。

また、この一角はアユタヤー時代からトンブリー時代にかけて形成された多民族集落の特徴を色濃く残す地域でもあります。
バンコクでありながらどこか異国情緒を感じる場所。
異文化が隣り合いながらも、お互いに干渉せずにうまく同居しているような地域だと思います。

なかなか面白いバンコク散歩となりました。
ただ、曇り空に油断していたら日焼けが大変なことになって、今頃、泣いています。


では、また。

 

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