今回は最初に謝っておきます。
先日、世界遺産にして世界三大仏教遺跡のひとつ「ボロブドゥール旅行」のついでに訪れた、ジョグジャカルタ郊外にあるヒンドゥー教寺院が素晴らしすぎて、頭をガコーンと殴られたような衝撃を受けたのです。
訪問前は、正直言ってそれほど期待しておりませんでしたが、まことに申し訳ございません。
プランバナン寺院(Candi Prambanan)の巨大で荘厳な美しさに息をのみました。
- ボロブドゥールからジョグジャカルタへ
- メリアプロサニホテルにチェックイン
- 世界遺産プランバナン寺院へ
- 圧巻のプランバナン寺院
- メリアプロサニホテルのラウンジでカクテルタイム
- マリオボロ通り散策&ローカルご飯
- 朝の散歩と朝ごはん
- ジョグジャカルタ空港へ
ボロブドゥールからジョグジャカルタへ
世界遺産ボロブドゥール寺院を堪能した私たちは、ボロブドゥール遺跡公園の敷地内にある素敵なホテル「マノハラリゾート」(Manohara Resort)を後にして、ジョグジャカルタへと向かいました。
ボロブドゥール観光の話は、こちらをご覧ください。
今回、ボロブドゥールのホテルからジョグジャカルタ市内への移動手段は、Grabにしてみました。
マノハラホテルからバスターミナルまでは少し距離があるし、バスターミナルから何時のバス(あるいはミニバン)があるのかも定かではなかったので。
アプリで調べてみたところ、Grab料金もそれほど高くありませんでした。
235,000ルピア(約2,260円)で、ホテルからホテルまでドアtoドアで移動できるならOKです。
週末の弾丸旅行ですしね、時間の節約と快適さを選びました。
旅行前はボロブドゥールでGrabタクシーが簡単に呼べるのか心配でしたが、行ってみたらわりとたくさんあったので、すぐにつかまりました。
メリアプロサニホテルにチェックイン
ジョグジャカルタの目抜き通り「マリオボロ通り」で少し渋滞があったものの、ボロブドゥールからジョグジャカルタの中心部にあるホテルまで、約1時間半で到着しました。
予約してあったのは、メリア・プロサニ・ジョグジャカルタ(Melia Purosani Yogyakarta)ホテル。


まだ12時半過ぎだったので、荷物だけ預けようと思っていたら、幸運なことにそのまま部屋に案内してくれました。
老舗の5つ星ホテルという雰囲気でしたが、部屋はリフォームされているので清潔で快適でしたね。




今回、ちょっとだけ贅沢してレベルカテゴリー(THE LEVEL)の部屋を予約していたので、ラウンジでスナックを食べつつ少し休憩することに。
贅沢といっても、スイートとかじゃなかったので、アゴダで1泊朝食付きで3,000バーツ(約12,000円)という、とてもお得な料金でした。
ジョグジャカルタのメリアプロサニホテルに泊まるなら、断然レベルカテゴリーの部屋をお勧めします。
とても静かに過ごせました。
agodaでメリアプロサニホテルを検索する
世界遺産プランバナン寺院へ
14時。
ホテルのロビーでGrabタクシーを呼び、ジョグジャカルタ郊外にあるヒンドゥー教寺院遺跡「プランバナン寺院」(Prambanan Temple)へ向かいました。
料金は、235,000ルピア(約840円)でした。
プランバナン寺院の入場料金は、klookという旅行会社のサイトで買えば多少安いらしいので、あらかじめアプリで買っておきました。
バーツ決済で841バーツ(約3,500円)でした。
タイの王宮及びエメラルド寺院の外国人入場料金が500バーツ(約2,050円)なのを考えると、この時は『ずいぶん強気な値段を取るなあ』と思いましたが、結果的には、まあ納得できなくもないと思いました。
(それでも高いけど。修復・保全費用だと思えば。。。)
ちなみに、寺院入口での正規入場料金は外国人375,000ルピア(約3,600円)でした。
公式サイトには大人25米ドルとあるので、為替レートによるのかも知れません。
klookのプランバナン寺院入場チケットを見てみる
ホテルから約30分でプランバナン寺院に到着。
外国人入り口の窓口で、klookのバウチャー画面(QRコード)を見せると、チケットに交換してくれました。


ペラペラのレシートみたいな紙でした。
内心『こんなに高い料金払っているんだから、もうちょっと素敵なチケットくれたらいいのに』と思いつつ、ゲートを進みます。
(klookで買った引き換えチケットだからなのかも知れません)
Klook.com
圧巻のプランバナン寺院
チケットブースを出ると、プランバナン寺院の地図がありました。
メインとなるのは3基の主祠堂(トリムルティ祠堂)ですが、周辺にもたくさんの祠堂や遺跡があり、公園全体はけっこう広そうです。
プランバナン寺院は、インドネシア最大のヒンドゥー教寺院であり、9世紀ごろに建てられたとされています。
ボロブドゥール寺院(大乗仏教)と似た時期に建立されたんですね。
かつてマタラム王国の王室寺院としての役割を果たし、当時は非常に壮大で興隆を極めましたが、その後の王都移転による衰退や地震による崩壊で、いつしかジャングルの中に埋もれてしまったそうです。
早速、プランバナン寺院群のメインである3基の主祠堂へ行ってみましょう。
逆光の中、ピラミッド型の頭部を持つ塔が見えてきました。
周囲にもたくさんの祠堂が建っており、いくつかは今現在も修復中です。
3基並んだ巨大な主祠堂は、トリムルティ(三神一体)祠堂と呼ばれ、中央がシヴァ祠堂、北側がヴィシュヌ祠堂、南側がブラフマー祠堂となっています。
とにかく、その圧倒的な大きさ、特に高さに息をのみました。
中央にそびえる主祠堂(シヴァ祠堂)の高さは47メートル。
47メートルといったら、15階のマンションくらいの高さですよね。
手前にいる人と比較してもらうとその巨大さがおわかりいただけると思うんですが、真下で見上げた時は言葉を失ってしまいました。
ガツンときましたね。
タイ友も絶句していました。
高層ビルを見慣れている現代の私たちでも圧倒されるのに、当時(日本でいう平安時代)の人たちの驚きを想像したら、畏怖の念を覚えずにはいられませんでした。
外壁を飾る彫刻や装飾もすごいのです。


空に向かってそびえる塔を見上げながら、知らず知らずの間に口をぽかーんと開けてしまいます。
主祠堂(シヴァ祠堂)の中にも入ってみました。
四方向の祠には、それぞれにヒンドゥー教の神々が祀られていました。
最初は主神であるシヴァ神
次は、アガスティヤ聖仙
その次は、ガネーシャ神
そして、女神ドゥルガー
(シヴァ神の妃パールヴァティーと同一視されているそうです)
境内の隅でタイムラプスなんかを撮影しながら、この荘厳な遺跡をしばらく眺めていました。
日が傾きかけてきた頃。
未修復の瓦礫が散らばるこの角度から見たプランバナン寺院が、とても気に入りました。
瓦礫の先にそびえる祠堂たちが、まるで古代の摩天楼のようで、その世紀末的な風景が目に焼き付きました。
ああ、ここは本当に訪れてよかったです!
入場料は高いけど、この素晴らしい遺跡の保全と修復のために、どうか有効に使っていただきたいと願いました。
<寺院情報>
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プランバナン寺院
Prambanan Temple
所在地:Jalan Raya Jogya – Solo Km 16 Prambanan Sleman, Yogyakarta 55571, Indonesia
TEL:0274-496-402
時間:06:30-17:30(入場は17:00まで)
入場料金:大人IDR375,000/小人(10歳未満)IDR225,000
※ボロブドゥールとの共通券(2日間有効):大人IDR675,000/小人IDR405,000
URL:https://borobudurpark.com/en/temple/prambanan-2/
(2023年9月現在の情報です)
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メリアプロサニホテルのラウンジでカクテルタイム
プランバナン寺院からホテルへの帰りもGrabを利用しました。
帰りは渋滞もあったので少し値段はアップして、95,000ルピア(約915円)でした。時間も45分くらいかかりました。
メリアプロサニホテルのレベルラウンジは、17時から19時までカクテルタイムなので、せっかくだし行ってみることに。
(利用できるものは利用する庶民です、はい)
昼間はソフトドリンクとスナック程度でしたが、カクテルタイムは一応軽食やデザート的なものもありました。


もちろん、アルコールもあります。
イスラム教徒の多いインドネシアでは、こうしてアルコールを自由に(無料で)飲めることは非常にありがたいことなんです。
カクテル1杯とビールをいただきました。
ラウンジのテラスから見た夕焼けもきれいでした。
マリオボロ通り散策&ローカルご飯
19時。
ラウンジで軽く小腹は満たしましたが、ご飯は外へ食べに行くことにしました。
ぶらぶら歩きながらマリオボロ通りへ向かいます。
マリオボロ通りまで、ホテルからゆっくり歩いて5分でした。
ジョグジャカルタで一番の目抜通り&繁華街とあって、たくさんの人で賑わっていました。
観光客向けのお土産屋さんもいっぱい。
バティックを売る店が多いこと多いこと。
マリオボロ通りの北端。
鉄道の線路沿いに、屋台街みたいな食堂が並んでいるエリアがありました。
こういう雰囲気がわりと好きな2人なので、その日はここで食べることにしました。
本当は、マリオボロ通りから15分くらい先にあるレストラン(タイの友達おすすめ店)に行こうと思っていたのですが、マリオボロ通りでダラダラしてたら、2人とも面倒になってしまったのです。(汗)
とりあえず、デタラメなローマ字読みの発音と指差しで注文してみます。
タイでもこういう雰囲気の食堂はたくさんありますが、こうして言葉が通じない場所で注文すると新鮮でいいですね。
海外旅行している!っていう気分になります。(笑)
2人して食べたものは、非常にシンプルかつベーシックなものですけど、美味しかったですよ。
私がミーアヤムというチキンヌードル(20,000ルピア≒190円)で、友人はフライドチキンライス(30,000ルピア≒290円)


満腹になった後は、路上パフォーマンスをしている人たちを眺めたり、線路脇で列車を眺めてみたり。


お化け屋敷的なものでしょうか。
再びマリオボロ通りをぶらぶら歩きながらホテルに戻り、プールサイドでちょっと休憩してから部屋へ。
いい1日でした。
朝の散歩と朝ごはん
翌朝は少し早起きをして、ホテルの近くを散歩してみました。
下町的な雰囲気があってよかったです。




ホテルに戻ってそのまま朝食会場へ。
「一体どこからこれだけの人が!?」と思うくらい、テーブルはほぼ満席で賑わっていました。
昨日のチェックインの時点で、「グランドフロアの朝食会場は6時からですが、もし静かにお食事を希望される場合は、7時からになりますが、レベルラウンジでお召し上がりになることもできます」と言われた意味がわかりました。
ただ、私たちは7時半過ぎに空港への送迎車を予約してあるので、7時からの食事だと慌ただしすぎるのと、こうして賑わっている雰囲気も嫌いではないので、この会場で食事を楽しむことにします。
料理のバリエーションはわりとあったと思います。
ローカルフードコーナーもありました。
私は、いつもこの不思議な味の薬用ジュース的なものも飲んでみます。
美味しい!ってわけではないんですが、なんだか癖になるのです。(笑)
ジョグジャカルタ空港へ
7時半にチェックアウトして、事前にklookで予約してあったチャーターカーで空港へ向かいました。
というのも、旅行前はジョグジャカルタのGrabタクシーの普及率がよくわからなかったので、「空港への足は、念のため確実なものを」ということで予約しておいたんです。
結果的には、ジョグジャカルタでも普通にGrabは呼べたんですが、まあ、料金的にも数百円程度の差だったので、事前に手配して安心したいっていう方は、私たちみたいに車を予約しておくのもいいと思います。
(時間通り、7時45分ちょうどに待機してくれていました!)
ちなみに、その朝、ホテルからジョグジャカルタ空港(YIA)までのGrab料金を調べてみたら、211,000ルピア(約2,030円)でした。
※現在、ほとんどの国際線は、市内にある旧空港(アジスプチト空港JOG)ではなく、郊外のジョグジャカルタ国際空港(YIA)発着ですので、間違えないようにお気をつけください。
Klook.com
ホテルから1時間10分ほどで、無事にジョグジャカルタ空港へ到着。


できたばかりの空港で、どこも新しいですね。
こうして、無事ジョグジャカルタの滞在を終えてバンコクへの帰路についたのでした。
・・・って、
本当はこの後、機内持ち込みしようとしたトラベル三脚が保安検査場で引っかかってしまい、一旦チェックインカウンターに戻って預け入れ荷物にし直すというトラブルがあったのですが、その顛末については以下の記事をご覧いただくことにして、ジョグジャカルタの滞在記はこれにてお開きとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた。