こんにちは、まなおです。
今日は、アユタヤ郊外にあるミシュランガイド掲載のレストランを紹介します。
2023年度版で新たにビブグルマンに選ばれた「キン・ルーク・ディアオ」(Kin Lookdeaw)は、古民家風の気取らないタイ料理レストランで、その選出基準通り、リーズナブルな価格で「価格以上の満足感が得られる料理」を提供する良いお店でした。
誰が見つけたんだろう?「ミシュラン・ビブグルマン」
少し前に、2023年度のタイ国ミシュランガイド掲載店が発表されましたが、その中のビブグルマンに選ばれた店がアユタヤ郊外にあるということで、アユタヤの寺院巡りついでに行ってきました。
ビブグルマンというのは、ざっくり言うと、ミシュランガイドの中で紹介される「安くてうまい店」というカテゴリーです。(ざっくり言いすぎ?)
詳細は、下記のページでご確認ください。
また、2023年度のタイのミシュランガイド掲載店については、こちらもどうぞ。
さて。
ビブグルマンの前置きはこれくらいにして。
先週末、アユタヤ県郊外にあるワット・サトゥー(วัดสะตือ)とワット・クラーン(วัดกลาง)という2つの寺院へ参拝に行った途中で立ち寄ったのが、今回紹介する「キン・ルーク・ディアオ」(Kin Lookdeaw)という店です。
2つのお寺については、こちらの記事もご覧ください。
地図も載せておきますが、アユタヤ県の郊外も郊外、タールア郡というほとんどサラブリー県に近い田舎道にぽつんとあるレストランなんです。
アユタヤの中心部から行くと、パーサック川を北東へ30数キロ遡って行ったところにあります。
私は、ミシュランガイドの選出方法については全く無知ですが、アユタヤの中心部ならいざ知らず、一体だれがこんな辺鄙な場所のレストランを見つけ出したんだろうって感心しました。
キン・ルーク・ディアオの紹介ページ
Kin Lookdeaw – Phra Nakhon Si Ayutthaya - a MICHELIN Guide Restaurant
キン ルーク ディアオ レストランの雰囲気
変哲もない田舎道のカーブを曲がったところに、そのレストランはありました。
一応、看板はあるのですが、うっかりしていると通り過ぎてしまうような場所です。
池の上に建つ平屋建て家屋と、車が十数台停められる砂利の駐車場。
駐車場の奥には最近できたばかりと思われる、新しくとても清潔なトイレもありました。(ミシュラン効果?)
池にかかる小さな橋を渡って、レストランとなっている家屋へ入ります。
アンティークな家具なども並び、タイの伝統菓子も販売されていました。
いたって普通の田舎のレストランという雰囲気です。
私たちが到着したのは日曜日の11時過ぎでしたが、9割方の席が埋まっていました。
奥の席に案内されると、そこからはオープンキッチン風になっている厨房の様子が少し見えました。
年配の女性が数人で手際よく調理されています。
このお店では、作り置きの材料やナムチム(タレやソース)は使わず、注文を受けてから一皿ごとに材料や調味料を合わせていくそうです。
そのため、常に新鮮で風味の良い料理が提供されるわけですね。
メニュー&実食
席に着いてメニューを眺めてみましたが、どれもリーズナブルな設定でした。
ヤムとかスープ、サイドディッシュ的なものは80バーツから150バーツ程度、メインの魚料理で一番高いものでも350バーツ程度です。
以下、私たちが注文した料理です。
価格的に一皿が小さめなのかと思って頼んだらそんなことはなくて、2人では多すぎるくらいの量になりました。
(これで3〜4人くらいがちょうどいいのではないかと思います)
ヤム・ムー・タオフー・オーン(ยำหมูเต้าหู้อ่อน / 80THB)
豚ひき肉と玉子豆腐のヤム(ピリ辛和え物)です。
メニュー名的には豚肉だけかと思ったのに、プリプリのエビも入っていました。
玉子豆腐が入っているヤムって、私はあまり食べたことがなかったのですが、辛さの箸休め的な存在にもなり美味しかったです。
パッタイ・ライ・セン(ผัดไทยไร้เส้น / 100THB)
「麺なしのパッタイ」というネーミングに魅かれて、一体どういうものなんだろう?と注文した一品。
一般的なパッタイは、センレックと呼ばれる米麺が入っていることが多いと思うのですが、こちらは、その名前の通り麺は入っていませんでした。
その代わりに、緑色の丸まったゼラチン状のもの(セン・シャンハイと言うらしい)が入っていました。
これがもっちもちでなかなか良い食感でした。
肝心の具の方も、エビやイカや玉子が丁寧に調理されていてすごく美味しかったです。
※セン・シャンハイ(เส้นเซี่ยงไฮ้)…緑豆粉から作った板状の透明なゼリー
ドーク・サノー・パット・ナンマン・ホイ(ดอกโสนผัดน้ำมันหอย / 80THB)
最初に注文したドーク・カジョーンというトンキンカズラの花がなかった(季節ではない)ため、代わりにドーク・サノーというマメ科の黄色い花を使って、オイスター炒めにしてもらいました。
これがまた優しい味で美味しかったんです。
ご飯にも合いました。
このドーク・サノーはタイ風玉子焼き(カイチアオ)にも使われることが多いようです。
プラ―・マー・トート・グラティアム(ปลาม้าทอดกระเทียม / 350THB)
メインは魚にしようと考えていたので、最近ちょっとお気に入りのプラー・マー(直訳すると馬魚)というニベ科の魚を選びました。
このプラ―・マーは、先日行ったピサヌローク県とウタイタニー県で食べて、身にクセがなく柔らかくてすごく美味しかったんです。
キン・ルーク・ディアオでは、おそらく半干しにしたものを揚げているので、肉の柔らかさはそれほど感じませんでしたが、ニンニク揚げという鉄板の味付けだったのもあり安定的な美味しさでした。
(この魚料理に関しては、感動的というほどではなかったものの、次回は別の魚と味付けを試してみたいと思わせてくれました)
ゲーン・パー・ヌア(แกงป่าเนื้อ / 150THB)
牛肉の辛いスープ(ゲーン)。
ゲーン・パーはもともとかなり辛めのスープなので、辛さ控えめ「ペットノーイ」(เผ็ดน้อย)で注文して正解でした。(笑)
それでも辛かったんですが、すごくコクがあって美味しかったです。
野菜も肉もたくさん入っていて、これで150バーツは安いと思いました。
店舗情報
お店の名前「キン・ルーク・ディアオ」(กินลูกเดียว)というのは、タイ語で「食べてばかり」とか「食べるだけ」とか「食べるのに専念」みたいな意味があります。
実際、そのネーミングの通り、どれも本当に美味しくて、夢中で全部食べつくしてしまいました。
<レストラン情報>
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キン・ルーク・ディアオ
กินลูกเดียว
Kin Lookdeaw
所在地:35 หมู่ 9 ตำบล ท่าเจ้าสนุก อำเภอ ท่าเรือ จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13130
35 หมู่ 9 Tha Chao Sanuk, Tha Ruea District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13130
TEL:035-760-480
時間:10:30-17:00
定休日:金曜日
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器も素敵でした。
おわりに
今回紹介したアユタヤ郊外のレストラン「キン・ルーク・ディアオ」
私の乏しい感性と語彙力での食レポで恐縮ですが、本当に注文したものはどれも美味しかったです。
さすがにビブグルマンに選ばれたお店だけあるなと感心…(なんて偉そうに。汗)
伝統的な田舎のタイ家屋という雰囲気でゆったりと食事ができたし、リーズナブルなのに一品一品丁寧に調理されているのが感じ取れました。
厨房はご年配の女性ばかりでしたが、これからもこの品質が末永く継承されるといいなと思いました。
アユタヤー中心部からはかなり離れていますが、こちら方面へ行かれる際はぜひどうぞ。
ではまた。