プレー県1日目は山間の秘境の村を訪れて田園風景に癒されたり、山頂にあるお寺からの景色を楽しんだりしました。
2日目は、プレー県で最も有名なお寺に参拝してから、山を越えて隣のローン郡まで足を伸ばして来ました。
あいにくの曇り空ではありましたが、可愛らしい駅や、名物料理「カノムセン・ナムヨーイ」を求めて散策です。
寅の寺「ワット・プラタート・チョーへー」
7時にホテルの朝食を食べてから、借りているバイクに乗ってワット・プラタート・チョーへー(พระธาตุช่อแฮพระธาตุช่อแฮ)へ向かいます。
プレー県の中心部(ムアン郡)の市街地から東側へ約9キロ、小高い丘の上に建つお寺です。
ここは、昨日の夕方に前まで行きつつも、正面の階段と門が閉まったいたためスルーしたのですが、やはりどうしても参拝しておきたくて訪ねました。
「プレー県へやって来て、プラタート・チョーへーを参拝しなければ、プレー県に来なかったのと同じようなものだ」
(ถ้ามาเที่ยวจังหวัดแพร่ แต่ไม่ได้มานมัสการพระธาตุช่อแฮเหมือนไม่ได้มาจังหวัดแพร่)
という言葉があるくらい、プレーでは有名なお寺のようですから。
そんなこと言われたら、行かないわけには行きませんよね?
「日光を見ずして結構と言うなかれ」みたいなものですからね。(違う?)
8時過ぎ、ワット・プラタート・チョーへーの正面にある階段の前までやってきましたが、階段と門は相変わらず閉まっています。
昨日は時間外だと思ってすぐに諦めたのですが、この時間にお寺が開いていないのは、さすがに変です。
そのままバイクでぐるっと裏の方へと回ってみると、本堂へと続く階段が開いているではないですか。
これは、おそらくコロナ対策で検温や入場登録をする関係上、入口を1箇所に制限してるのだと思われます。
(今思えば、昨日の夕方もこちらの門は開いていたのでしょう)
何はともあれ、バイクを停めて参拝をすることにします。
ワット・プラタート・チョーへーは、寅年のお寺としてもよく知られており、境内のそこここにトラの絵や置物などトラをモチーフとしたものが目につきました。
本堂には、プラチャオ・チョーヘー(พระเจ้าช่อแฮ)と呼ばれる本尊が安置されています。
本堂の後ろ側には、ランナー・チェンセーン様式の八角形の仏塔(チェディー)が建っています。
仏塔の高さは約33メートルだそうです。
また、境内の一角には、プラチャオ・タンチャイ(พระเจ้าทันใจ)という霊験あらたかな仏像が祀れれている祠(ほこら)があるんですが、望みを叶えてくれる仏様として、参拝者が絶えないようです。
その日も、熱心にお参りされている方がいらっしゃいました。
ドイツとタイのミックス駅舎「バーンピン駅」
ワット・プラタート・チョヘーも無事にお参りできたので、今度はプレーの町の反対側(西側)の山を越えて、隣のローン郡(อำเภอลอง)まで足を伸ばして見ることにしました。
ローン郡にはいくつか行ってみたい場所があったのですが、まずは国鉄のバーンピン駅(สถานีรถไฟบ้านปิน)を目指します。
プレーの県庁所在地でもあるムアン郡の中心部からローン郡のバーンピン駅までは、1023号線で山を越えて行くことになります。
片側1車線ではあるものの、それほど急勾配や急カーブが続くわけではなく、きちんと舗装された道路なので、スクーターでも大丈夫です。
ただし、40キロほど距離があるので、小一時間程度はかかります。
安全運転で行きましょう。
途中、ドイパークローン国立公園(อุทยานแห่งชาติดอยผากลอง)もあります。
私は、雨が降ってこないうちにと急いでいたので通過しましたが、天気が良くて時間に余裕があれば、立ち寄ってもいいと思います。
10時過ぎにバーンピンの駅に到着しました。
バーンピン駅は、ラーマ6世の治世、1914年にタイ国鉄北本線の駅として開業しました。
タイで唯一、バイエルン地方(ババリア州)のティンバーフレーミング(木骨造)工法で建てられた駅舎があり、ドイツとタイ様式が融合した建築となっています。
メルヘンチックで可愛らしいではないですか。
10時台には上下列車が1本ずつこの駅に停車するので、せっかくだからと、待って撮影してみることにしました。
私、別に鉄ちゃんでも撮り鉄なわけでもないんですが、なんとなく、この長閑な駅と、列車を待つ人や駅員さんのほのぼのした雰囲気が気に入って、少しゆっくり過ごしてみたくなったんです。
なかなか素敵な駅でした。
動画でまとめてみましたので、よかったらご覧ください!
名物麺料理「カノムセン・ナムヨーイ」
11時になり、お腹もすいてきました。
今回、このローン郡へやってきた理由の1つでもある、あるものを食べに行くことにします。
その食べ物というのは、ローン郡の代名詞とも呼べる名物の麺なんですが、いわゆるカノムチーンというタイのそうめんのような麺の一種で、この辺りでは「カノムセン・ナムヨーイ(ขนมเส้นน้ำย้อย)」あるいは「カノムチーン・ナムヨーイ(ขนมจีนน้ำย้อย)」と呼ばれています。
実は、私個人的には、普段それほどカノムチーンを好んで食べることはありません。
何となく、のびてしまったコシのないそうめんのような印象があるので、生野菜をたくさん摂りたい時や、誘われて食べる以外は、自ら注文することのない料理です。
そのあたりのことは、以前、チェンカーンを旅行した際の記事にも書いたんですが、そのチェンカーンで出会ったカノムチーンが、感動的に美味しかったこともあり、カノムチーンに対する偏見を少しずつ解消していかなきゃなという思いも湧きつつありました。
そんな中、今回の旅行をするにあたり、プレー県のグルメ情報を探していた時に、あるタイのYoutubeチャンネルでこのカノムセン・ナムヨーイの存在を知り、興味を覚えたわけなんです。
そもそも、カノムセン・ナムヨーイの「カノムセン」というのは、「カノムチーン」のタイ北部での呼び方であり、「ナムヨーイ」というのは、「ナム」が「水」、「ヨーイ」が「垂れる」という意味なんですが、なぜそんな名前がついているのかというと、由来は製法にあるそうです。
米粉を主成分として作ったどろどろの麺のタネ(?)を、缶の底に細かい穴を開けて口金にした絞り袋に入れ、沸騰したお湯の上で回しながら絞り出すと、穴から垂れ落ちた米粉の液体が熱湯の中で麺となって茹で上がるのです。
その茹で上がった麺を水にさらした後、皿に取り上げるときに水が滴るから「ナムヨーイ」というらしいです。
(なんだ、絞り袋から垂らして作るから…ではないんだ。笑)
まあ、それはいいとして、その茹でたて、出来立ての麺が、つやつやのもちもちで、とても美味しそうだったんですね。
レポーターもまた美味しそうに食べるじゃないですか。
私がYoutubeチャンネルで見たお店は、「カノムセン・ナムヨーイ・メー・ラーン(ขนมเส้นน้ำย้อยแม่ลาน)」といい、テレビ番組や旅行サイトでもしばしば取り上げられている有名店のようです。
プレー県の小さな町のご当地グルメ、早速行ってみましょう。
店は村の一軒家という感じで、木造家屋の一角が食堂になっています。
メニューを眺めますが、1人で何を頼めばいいのかわからず迷ってしまったので、店のおばさまに「カノムセン・ナムヨーイ」を食べたい旨を伝えて、お任せすることに。
「1人なら、小さいセットでいいわね。ナムサイ(クリアスープ)でいい?ソムタムいる?」
「あ、はい。ソムタム・タイを1つお願いします」
と注文した後で、せっかく北部に来たんだから、平凡すぎるソムタム・タイじゃないソムタムを頼めばよかったかなと思いつつも、あまりパンチの効いたものを頼んでお腹を壊しても困るので、まあ良しとします。
しばらくして、やって来ました。
茹でて水から上げられたばかりのカノムチーン(カノムセン)は、艶々で水々しかったです。
屋台や食堂でよくある、時間が経って麺同士がくっついているカノムチーンとは全然違いました。
ただ、1つ迂闊(うかつ)だったことがありました。
それは、よく分からずに言われるがまま注文したクリアスープの具が、ほぼ、血の塊ゼリー「ルアットムー(เลือดหมู)」だったんです。
正直、食べず嫌いなのですが、まなおは、中国料理やタイ料理でよく使われる豚の血をゼリー状に固めたこの食べ物が苦手なんです。
在タイ十数年、ずっと避けてきた食品の1つでもあります。
カオマンガイやイェンターフォーなど、これが付いてくると分かっている料理を注文する時は、最初から要らないと伝える派です。
ただ、知らずに付け合わせとして出てきた場合は、仕方なく避けた上で残してしまうんですが、あくまで付け合わせですから、ひとかけら程度なわけじゃないですか。
でも、今回のスープはこの血の塊ゼリーがメインなわけです。
メインのものをほぼ手を付けずに残すのは、まなお的にとても心苦しいのです。
困った・・・。
あれだけ拒み続けてきたものと無言で対峙したその時、
何がそうさせたのかは分かりませんが、私は意を決して食べてみることにしました。
血だと思うからダメなんだ。。。
これは、蒲鉾かはんぺんだと思って。。。
いや、さすがに色が違うから無理があるな。。。
ええい、ならば、これは赤こんにゃくだと思って食べてしまえ〜!
(滋賀県の近江八幡名物の赤こんにゃく、ご存知ですか?)
結果、食べられました。
思っていた臭みとか苦味とかは全くなく、塩で味付けされた淡白な味でした。
ちなみに、このスープは箸休め的に飲んでもいいし、麺にかけて食べてもいいようです。
結局、今回スープに入っていた血のゼリーは、全部食べ切ることができました。
ただ、今後もこのルアットムーを食べるかと聞かれれば、特に必要がなければ食べないかなというのが正直な感想です。
そんなルアットムーの話はさておき、肝心のカノムセン(麺)の話をしましょう。
先ほども書きましたが、できたての麺は水々しくて艶があり、つるっとした喉越しで美味しかったです。
特に「(ナム)プリック・ナムヨーイ」(น้ำพริกน้ำย้อย)と呼ばれる、乾燥唐辛子粉と揚げニンニクと揚げ赤玉ねぎを混ぜたふりかけ的なものが、ピリ辛で美味しかったです。
麺の上に野菜とこのプリック・ナムヨーイを乗せて食べると、箸が(スプーンが)進みました。
ソムタムはわりと辛めでしたが、シャキシャキした食感が残りつつもしっかり味も馴染んでおり、美味しかったです。
これだけ食べて、55バーツ(約185円)という良心的な価格設定。
メインのカノムセンのセットが25バーツですからね。
外国人観光客相手ではない地方の食堂は、これくらいが相場なんだということを改めて思い知ります。
厨房を少しだけ撮影させていただき、店を後にしました。
いやあ、水も滴るイケ麺でしたわ。(笑)
<店舗情報>
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カノムセン・ナムヨーイ・メー・ラーン
ขนมเส้นน้ำย้อย แม่ลาน
所在地:Ban Maelan, Huai O, Long District, Phrae 54150
บ้านแม่ลาน ต.ห้วยอ้อ อ.ลอง จ.แพร่ 54150
TEL:089-669-3932
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午後もローン郡の観光は続きますが、今日はこのへんで。
ではまた。