ナコンナーヨック旅行の続き、第4回目です。
正直に言うと、ナコンナーヨックの記事がこれだけ続くとは思っていませんでしたが、ナコンナーヨックは思ったよりもインパクトのある寺院や観光スポットが多かったです。
今回は、まるで仏教のテーマパークかと思ってしまうくらいいろいろ盛りだくさんのお寺や、タイの嵯峨・嵐山とも呼ばれる美しい竹林のお寺、菩提樹の根に覆われた古い門が美しいお寺など、ドバーっとお届けします。
よかったら最後までご覧ください。
※ナコンナーヨックは、ナコンナヨック、ナコーンナーヨックなどとも表記されます。
- まるで仏教テーマパーク!?「ワット マニーウォン」
- タイの嵐山!?竹林トンネル「ワット チュラーポーン・ワナーラーム」
- 菩提樹のアーチ門が美しい「ワット・レーク・タンマキット」
- 蓮池を眺めながら「クイッティアオ・ルア・ブアナー」
- おわりに
まるで仏教テーマパーク!?「ワット マニーウォン」
宝くじ祈願で有名なお寺、ワット・プラームマニーでの参拝を終えて、適当に入ったら美味しかった麺のお店。
昼ご飯を食べたら、午後の観光スタートです。
Googleマップにリストアップしておいたスポットへ向けて出発。
最初に向かったのは、ワット・マニーウォン(วัดมณีวงศ์)というお寺です。
なんでも、人工洞窟があったりするそうです。
Googleマップのレビューを読んでも、かなり個性的なお寺っぽいです。
駐車場に入る前から、ただものではない雰囲気は察しました。
いろんなスタイルが折衷したようなゴテゴテ門とその後ろに鎮座する大仏さま。


中国系の仏像のようですが、独特なお顔立ちですね。
大地の女神様、プラ・メー・トーラニー(メートラニー)も瞳キラキラです。
森の中で猿と象に説法をして聞かせるお釈迦さまの姿を表した仏像(パーン・パレーライ)
なぜか、そのすぐ横には、ヒンドゥー教の神々と鬼たちの綱引きによる天地創造神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」の像も。
(この乳海攪拌は、スワンナプーム空港の中で目にされた方も多いかと思います)
境内の一角にはお牛さまも。
そして、何よりこのお寺のハイライトは、タム・パヤーナーク(ถ้ำพญานาค)という、人工のナーガ洞窟なのです。
パヤーナークというのはナーガの王のことで、蛇の神様(龍神と訳されることも)なのですが、仏教に取り入れられていることもあり、タイではこのナーガ信仰が広く根付いています。
そしてこの人工洞窟は、ナーガたちが住む地下の王国(ムアンバーダーン)を表しているそうです。
この寺院の僧侶であるピヤラッタナーヌクン師(ルアンピー・トー)が見た夢のお告げを再現しているのだとか。
洞窟の中には、1000体を超えるナーガの像があるそうです。
一体どんな世界なのでしょうか。
さっそく見てみましょう。
ここが建物の入口です。
ゴージャスですね。
ブレブレの写真・・・(汗)
中に進むと、バーミヤンの石像を思わせる仏像だとか、たくさんの神像(テワダー)だとかがあったり
ナレースアン大王やラーマ5世の像があったり。
そして、ここから先が、いよいよナーガの洞窟です。
なんだか本当にテーマパークみたいな造りです。
ここからはとにかくナーガのオンパレード。
お釈迦さまを守護している9つの頭を持つパヤーナーク(ナーガの王/蛇神)とか
人の姿になっているパヤーナークとか。




ナーガたちの奥に現れる大仏像。
その大仏さまの後ろには、金銀財宝がざっくざく(笑)
これ、なんだか冒険モノのアトラクションみたいな、既視感・・・。
というか、ここにレールを敷いてトロッコみたいなので回るとか、あるいは水を流してボートで巡るようにしたら、そのまんま素晴らしいアトラクションになるんではないかと思ったり。
(罰当たりですね、すみません)
この方が、このナーガ洞窟建設の発案者(?)であり、基金の理事長でもあるお坊さん(ピヤラッタナーヌクン師 / พระครูปิยรัตนานุกูล)です。
あちこちにこの方の写真が飾られていました。
洞窟の出口付近には、お守り販売や寄付受付のブースもたくさん。
こちらが出口です。
そして、ヤック(鬼)がお祀りされていたんですが、このヤックは「ターオ・ウェートスワン」といい、日本では多聞天(毘沙門天)で四天王のひとりでした。
この、ヤックが日本に伝わった仏教の中では天部であることが多いということは、最近知りました。
そのあたりのことは、前の記事でも書いています。
そして、出口から数メートル先には、カフェまでも。
NACA Coffee
(やっぱりテーマパークみたい。。。)
あくまで私の個人的な感想ですが、
この寺院は、タイの人々の心をくすぐる仕掛けがいっぱいで、ある意味うまく運営されているなあと思いました。
(私は、視界に押し寄せるいろんな情報に、ちょっとお腹いっぱいになってしまいましたけど)
1日の参拝者数は多い時で数万人にも及ぶそうですが、特に寺側として宣伝はしておらず、タイ人の方々のSNSの口コミで人気が広がっているようです。
時代ですね。
実際、3連休に訪れた時は人、人、人でごった返していました。
<寺院情報>
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ワット・マニーウォン
วัดมณีวงศ์
Wat Phram Mani
所在地:75 หมู่ที่ 2 บ้านหนองกระพ้อ ตำบล ดงละคร อำเภอเมืองนครนายก นครนายก 26000
75 Moo 2, Ban Nong Krapho, Dong Lakhon, Mueang Nakhon Nayok District, Nakhon Nayok 26000
TEL:088-942-5594
時間:07:00-17:00(平日)、07:00-18:00(土日)
URL:https://www.facebook.com/Maneewongtemple/
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タイの嵐山!?竹林トンネル「ワット チュラーポーン・ワナーラーム」
続いてやってきたのが、竹のトンネルで有名なお寺です。
竹林と言えば、京都の嵯峨・嵐山の竹林が有名ですが、ここは一部で「タイの嵐山」とも呼ばれているとか。
という噂を聞きつけて、行ってみました。
ワット・チュラーポーン・ワナーラーム(วัดจุฬาภรณ์วนาราม)
『竹林はこちら!』
みたいなことが書いてある駐車場に車を停めて参道っぽい道に入ると、食べ物屋台が連なっています。
え、もしかして、これが???
いやいやいや。。。。
と思ってたら、竹林はひと筋隣でした。
びっくりした。
こっちです、こっち。
おおおおー。
これはなかなかすごい。
きれいではないですか!!
これはタイ人好きそう。
(というか、日本人の私も好き)
実際、へんぴな場所にあるわりにけっこう人が多くて、人が少ないタイミングで写真を撮るのが大変でした。
朝イチとか夕暮れ時の方がいいのかも。
竹林目当てに来ましたけど、ちゃんとお参りもしておきましょう。
タイ友は「タワーイ・サンカターン」という僧侶への供物の献上もしていました。
供物の献上をしている時に、僧侶から「現在建設中の本堂(布薩堂)にもぜひ行ってみてください」と言われたので、竹林の奥へと進みました。
建設途中ですが、中には入れます。
本尊として安置されているのは、宝冠仏でした。
チュラーポーン王女の写真も飾ってありました。
お寺の名前も「チュラーポーン」だし、何か関係があるのでしょうかね。
本堂を拝観した後は、再び竹林を歩いて戻りました。
長さは、500〜600メートルはあるかと思います。
なかなか素敵なスポットでした。
きっとぅん京都。(笑)
<寺院情報>
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ワット・チュラーポーン・ワナーラーム
วัดจุฬาภรณ์วนาราม
Wat Chulaphon Wanaram
所在地:ตำบล บ้านพริก อำเภอบ้านนา นครนายก 26110
Ban Phrik, Ban Na District, Nakhon Nayok 26110
TEL:080-011-3791
URL:https://www.facebook.com/watchula
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菩提樹のアーチ門が美しい「ワット・レーク・タンマキット」
美しい竹林を堪能したら、こんどは菩提樹の根で覆われた美しい門を見に行きましょう。
以前、アユタヤーにある菩提樹で覆われたアーチ門、「時の門」(Portal of Time / ประตูแห่งกาลเวลา)を訪れました。
ナコンナーヨックにも同じように「時の門」と呼ばれる古い門が存在するらしいのです。
向かったのは、ワット・レーク・タンマキット(วัดเลขธรรมกิตติ์)というお寺。
一見何の変哲もない村のお寺という雰囲気です。
まずは、礼拝堂でお参りです。
それから、お目当ての古い門はどこかと辺りを見渡すと、看板がありました。
矢印と共に「菩提樹に覆われた本堂(พระอุโบสถปรกโพธิ์)入口」というようなことが書かれています。
これが時の門のことなんでしょう。
進んでいくと、なんだか新しい木の門が建っており
「時の門 ワット・レーク・タンマキット」
みないなことが書いてありますが、さすがにこれのことではないでしょう。
そのまま通過して行きます。
そうすると、古い感じのレンガ門が現れました。
少し、菩提樹の根っこもからまっています。
いや、でも、まさか・・・。
違いました。(笑)
どうやら、この先のようです。
ここは昔の本堂跡らしく、崩壊した壁や窓、入口の一部が残っているだけで、ほぼ遺跡化しています。
そして、その遺構には大きな菩提樹が生い茂っており、崩れた壁やレンガを覆っているのでした。
その場にいたお坊さんが、正面入口の前でお願い事をして、門の上部に手を当ててから、門をくぐってお参りするといいよとアドバイスしてくださいました。
旧本堂跡に安置された仏像にお参りしてから、少し写真撮影。
周りには比較的新しい建物や案内看板といった人工物が少しあるので、写真撮影の際には、できるだけ雰囲気のよい角度を探す必要があります。
まあ、映り込んでもいいのでしょうが、やっぱりちょっと古いイメージを強調したいですよね。
(と言いつつ、大した写真撮れませんでした…汗)
写真を撮り終えたら、新しい本堂(その日は開いておらず)の方をぐるっと回ってから再び駐車場に戻りました。
<寺院情報>
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ワット・レーク・タンマキット
วัดเลขธรรมกิตติ์
Wat Lek Thammakit
所在地:ตำบลบางอ้อ อำเภอบ้านนา นครนายก 26110
Bang O, Ban Na District, Nakhon Nayok 26110
TEL:080-201-0107
時間:08:00-18:00
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蓮池を眺めながら「クイッティアオ・ルア・ブアナー」
趣きのある菩提樹の門を見終わって車に乗り込んだ私たち。
思えば、今回のナコンナーヨック旅行では、1,250人の阿羅漢像が圧巻だった万仏節記念公園から始まり、いろいろ個性的な寺院や宗教施設をお参りしました。
あれこれ盛りだくさんだったので、今回のお寺巡りはもうこのくらいにして、そろそろバンコクへ戻りましょう。
バンコクに帰る道すがら、行きたい場所リストにマークしていたお店に、1ヶ所だけ立ち寄ります。
パトゥムタニー県ラムルークカー地区にある、蓮池を眺めながらクイッティアオが食べられるお店です。
クイッティアオ・ルア・ブアナー(ก๋วยเตี๋ยวเรือบัวนา)
と言っても、私たちはそれほどお腹は空いていなかったので、ココナッツアイスクリームを注文して一休みします。
あくまで町なかの蓮池なので、視界の先には住宅地の壁なんかが見えたりもしますが、雰囲気はほのぼのしてよかったです。
ココナッツアイスも美味しかったですよ。
<レストラン情報>
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クイッティアオ・ルア・ブアナー
ก๋วยเตี๋ยวเรือบัวนา at ลำลูกกา
所在地:18/5 หมู่ที่ 15 ตำบล บึงคำพร้อย อำเภอลำลูกกา ปทุมธานี 12150
18/5 Moo 15 Bueng Kham Phroi, Lam Luk Ka District, Pathum Thani 12150
TEL:081-582-3328
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おわりに
今回、ナコンナーヨックへ行ったことがないというタイ人の友人のために、ほぼ思いつきで向かった1泊2日旅行ですが、意外と観光スポットがたくさんで楽しかったです。
バンコクからは車で2時間ほどの距離なので、1泊でも日帰りでも気軽に出かけることが可能です。
今回紹介したスポットの中でもし気になる場所があったら、ぜひ足をお運びください。
以上、ナコンナーヨック旅行の紹介でした。
ではまた。