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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

そうだ ナコンナーヨック、行こう。(でもサラブリーの独特なお寺から編)

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前回までの「そうだ ピサヌローク、行こう。」シリーズが気に入ってしまい。
またまた同じパターンのタイトルですみません。

そうだ ピサヌローク、行こう。(思い立ったらワット・ヤイ詣で編) - siam manao-life

そうだ ピサヌローク、行こう。(ナーン川のほとり編) - siam manao-life

そうだ ピサヌローク、行こう。(にょっきり仏と水上ランチとバンコク戻り編) - siam manao-life



今回は、ナコンナーヨックシリーズです。

ところで、ナコンナーヨック県(นครนายก)ってご存知でしょうか?
ナコンナヨックとか、ナコーンナーヨックとか、カタカナ表記もいろいろですが、マイナーな県であることは間違いないと思います。

先日、タイ人の友人と週末どこかへ出かけようという話になって地図を眺めてたら、タイ友が「ナコンナーヨックに行ったことない」と言い出したんです。
おおー、タイ人の中でもマイナー県なのか・・・。

私は今までに職場の旅行などで2回ほど行ったことがあるのですが、バンコクからそう遠くはない場所なので、車で行ってみる事にしました。
思いつき旅行です。

実は、私のGoogleマップの行きたい場所リストに入っている場所もいくつかあったのです。

振り返ってみると、すごく見どころ満載の旅行になりましたので、よかったら最後までご覧ください。



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四天王と500の仏塔と巨大涅槃仏

バンコクを出発してまず最初に向かったのは、ワット・パー・サワーン・ブン(วัดป่าสว่างบุญ)というお寺です。

そうだ ナコンナーヨック、行こう。

なんて言っておきながら、実は、このワット・パー・サワーン・ブン寺院、ぎりぎりサラブリー県なんです。
しょっぱなからすみません。(汗)

まあ、せっかくあちら方面行くので、一緒に訪問しておきたくて。




なだらかな山間部に差し掛かる道を進んだ先に、目的のお寺ワット・パー・サワーン・ブンはありました。

否応なしに目に入ってくる黄金の仏塔群を横目に、まずは小高い山の上にある仏塔へ向かいます。


黄金の仏塔と四天王

細いカーブ道を数分進むと少し開けた場所に駐車場がありました。
そこから仏塔に続くナーガの階段を歩きます。
180段あるとか。

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プラ・マハー・チェ―ディー・テープ・ニターコーン(พระมหาเจดีย์เทพนิธากร)という名前のこの仏塔は、1990年代に建てられた比較的新しいものです。

というか、このお寺自体、1985年に建てられた新しい寺院なんですけどね。


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階段を登り切ると、金色に輝く仏塔が現れました。
その前には同じく金色のヤック(鬼)の像がありました。
みなさん、熱心にお参りされています。

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「ああ、鬼か」って、その時はそれほど気にしていなかったんですけど、後で調べたらあのヤックはどうやら四天王のひとりだったらしいのです。

そういえば、仏塔の四方にヤックの像が置かれていたのですが、それぞれの方角を守護する四天王(四神)だったんですね。

もっとよく観察しておけばよかったと少し後悔。
いわゆる日本の四天王(持国天増長天広目天多聞天)とは雰囲気が全く違うので、わかりませんでした。

というか、そもそもお寺にお祀りされているヤック(鬼)って、もしかしてこの四天王が多かったりするのかなと今更ながらに思い至ったりしました。


ちなみに、階段を上がってすぐ正面にある下の写真のヤックは、東方を守護する持国天(ท้าวธตรฐ)でした。

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500の塔

山の上の仏塔をお参りしたら、先ほど通り過ぎたキラキラと眩しい黄金の仏塔群の場所まで戻ってきました。

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ちょうどロータリーのようになっており、真ん中の仏塔の周りにおびただしい数の小さな仏塔が並んでいます。

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大小合わせて500基以上あるそうです。

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頂上のメインの仏塔の中には、黄金の仏舎利塔が安置され、屋根はキラキラしたガラスのモザイクタイルで装飾が施されています。

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また、壁の上部にはタイ各地の有名な仏塔の姿が描かれていました。



とにかく圧倒される仏塔群であることは間違いありません。

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巨大涅槃仏とカオスな仏像たち

500の仏塔があるロータリーから右手奥の坂道を進むと、アーチ型の屋根の付いた施設があります。
そこの駐車場に車を停めて山手の方を見ると、巨大な涅槃仏が横たわっています。

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といっても、まだ建設途中で足側にはクレーンが立ったままだし、塗装も一部しか施されていません。

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今はコロナ禍だからなのか、建設作業が進んでいるようにも思えない感じです。
なんとなく放置されているような雰囲気も漂っています。
(でも以前インスタで見た時はたしかお顔だけ金色だった気がするので、進んではいるのかな)

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ともかく、その巨大さはなかなかのインパクトです。
完成すればタイで(いや世界で?)最も大きな涅槃仏になるのだとか。

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雨がぽつぽつ降ってきたので、さっきのアーチ型の屋根の建物に戻ります。
御守りやお土産を売るブースなどがあったり、いろんな仏像がごちゃごちゃと安置されていたりと、ちょっとカオスです。

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様々な仏陀像や神像をはじめ、ヤック(鬼)や高僧の像、アショカ王の像なんかまで。

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なんだか、屋根付きの集会所みたいなごちゃごちゃとした感じがもう少し何とかならないのかなあと思いつつ、床に映ったアーチと涅槃像のお顔がわりと良かったので、まあこういうのもありかなってなりました。(意味不明)

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見られてる…?


<寺院情報>
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ワット パーサワーンブン
วัดป่าสว่างบุญ
Wat Pa Sawang Bun
所在地:บ้าน ซอย คลองไผ่ ตำบล ชะอม อำเภอแก่งคอย สระบุรี 18110
    Baan Khlong Phai Alley, Cha Om, Kaeng Khoi District, Saraburi 18110
TEL:080-076-4488
時間:06:00-18:00
URL:https://www.facebook.com/watpasawangboon99/
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ガイヤーンランチ

ワット・パー・サワーン・ブンを後にして、いよいよナコンナーヨックへ向かいます。
ナコンナーヨックの道路沿いには、とにかくガイヤーンの店がたくさん立ち並んでいます。
有名なんですね。

適当にその中のひとつの店に入ってみました。

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メインのガイヤーン

なのに、まともな写真撮ってませんでした…。
食欲をそそらない写真ですみません。(汗)

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美味しかったけど、個人的にはもう少し味がしみている方が好きです。


あとは、ラープとソムタム。

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このソムタムの上に乗っている乾燥エビの色がすごくオレンジで気になりました。




ホテルチェックイン

実は、この日、直前までホテルを決めていませんでした。
現地についてから適当に探せばなんとかなるだろうと思っていたのですが、3連休とあって、良さげなホテルにいくつか電話で尋ねるも、満室ばかりでした。

3連休をなめていました。
それでいくつか目のホテルでやっと空室があるということで、直接部屋を見せてもらいにやって来ました。


ターリダー・グランドビュー・リゾート
(ธาริดา แกรนด์วิว รีสอร์ท)

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少し古いタイプのリゾートっぽい感じでしたが、リノベーションされた部屋はある程度きれいだったのでここに決めました。
(正直、他のホテルをこれ以上探すのが時間の無駄&面倒だったのもあります)

ちなみに、この日は1泊1,300バーツで朝食込みでした。
まあ、そんなものかなと。

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とりあえず宿は確保したので一安心。
荷物は車に積んだまま、その足でまた別のお寺へ行くことにしました。


<ホテル情報>
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ターリダー グランド ビュー リゾート
ธาริดา แกรนด์วิว รีสอร์ท
Tharida Grandview Hotel & Resort
所在地:124 หมู่ 2 สาริกา-นางรอง ตำบล สาริกา อำเภอเมืองนครนายก นครนายก 26000
    124 Moo 2, Sarika-Nangrong Rd., Sarika, Mueang Nakhon Nayok District, Nakhon Nayok 26000
TEL:037-385-241
URL:https://www.taridagrandview.com/
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1250人の比丘像が圧巻の万仏節記念公園

向かったのは、サーリカー滝へ続く道の途中にある「万仏節記念仏教公園」みたいなところです。

พุทธอุทยานมาฆบูชาอนุสรณ์ สวนพุทธชยันตี
Phuttha Utthayan Makha Bucha Anusorn (Buddhism Memorial Park)

正式には寺院と言っていいのかどうか微妙ですが、僧侶が常駐する仏教施設であることは確かです。




<施設情報>
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プッタ・ウッタヤーン・マーカブーチャー・アヌソーン(万仏節記念仏教公園)
พุทธอุทยานมาฆบูชาอนุสรณ์ สวนพุทธชยันตี
Phuttha Utthayan Makha Bucha Anusorn (Buddhism Memorial Park)
所在地:380 ตำบล สาริกา อำเภอเมืองนครนายก นครนายก 26000
    380 Sarika, Mueang Nakhon Nayok District, Nakhon Nayok 26000
TEL:080-033-4488
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圧巻の阿羅漢像

ここのメインは、なんと言っても、お釈迦さまの元になんの前触れもなく1,250人の阿羅漢(比丘)が集結したという奇跡を記念した「万仏節」(マーカブーチャー)を表した仏像群です。

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奥に鎮座する釈迦仏像を取り囲むように配置された無数の僧侶たちの像は、まさに圧巻です。

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多聞天と浮かび上がる数字

万仏節の仏像群の手前、駐車場脇にお堂があったので入ってみました。

すると、タイ友が20バーツでお参りセットをもらいながら、私もお参りしなよと呼んでいます。

それで私も20バーツを寄付箱に入れてお参りセットをもらうと、なにやら他のお寺では見慣れない四角いお香のようなものを選ぶように言われました。
言われるままにひとつ選んで祭壇に向かうと、そこにお祀りされているのはヤック(鬼)でした。

またしてもヤック。
この時も何の鬼だか知らずにお参りしたんですが、実はこのヤックも四天王のうちのひとりでした。

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タイ語ではターオ・ウェートスワンまたはターオ・ウェートサワン(ท้าวเวสสุวรรณ / ท้าวเวสวัณ)と呼ばれますが、日本でいうところの多聞天(毘沙門天)のことだったんです。
(ということを後で調べて知りました)


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手を合わせて先ほど選んだ四角いお香に火をつけ、灰を敷いたお香立てに挿した時にわかりました。

『ははーん、そういうことかあ。どうりで隣のタイ人(友人)長いことお祈りしていたわけだ。。。』

これ、灰になると文字が浮かび上がるやつなんです。
正確には数字が浮かび上がるのですが。


もうおわかりですね。
タイのお寺で数字と言えば。。。

そう、宝くじです。

浮かび上がった数字に関連する宝くじを買うのです。


ていうか、それならそうと言ってくれればいいのに。
知っていれば、私もそれなりにお願いしましたよ。(笑)


ジリジリ。。。


数分後、3つの数字が浮かび上がりました。

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結局、翌日私も宝くじを買うことに。(笑)
さてさて、どうなりますやら。



多聞天・毘沙門天というと日本では戦の神様「武神」のイメージがあるので、「なぜに宝くじ?」と思ったのですが、インドではむしろ財宝に縁のある神様なんだそうですね。

毘沙門天 - Wikipedia




建物内にいた子猫がかわいすぎ。。。

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ピンクのガネーシャとラーマ9世のお堂

多聞天様(後で知った)のお参りを済ませた後、一旦車に乗って次の目的地へ向かおうとしたんですが、敷地内に素通りはできない感じの建物が目に入ったので立ち寄ってみました。

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最初、モスクとか教会っぽいなと思ったら、どうやら前国王ラーマ9世を偲んで造られた建築物(ローハ・プラサート)のようです。

正面入口の外側には、正装のラーマ9世の銅像が立っています。
頭上の9「」の文字は、よく見たらナーガ(蛇神/龍神)のデザインですね。


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館内正面には僧衣のラーマ9世像が、その対面(入口内側)には、金箔を施した正装のラーマ9世像が安置されていました。

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柱や壁、ドーム型天井の彩色が鮮やかで、とても美しかったです。

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そして、このラーマ9世記念館の隣にもうひとつ目立った建築物があります。
巨大なピンクのガネーシャ神の像です。

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この近くの別の場所にガネーシャパークがあり、そこにも確かピンクのガネーシャ様があったはず。

そちらはまた後ほど訪れてみましょう。


とにかく、初日はかなり独特な雰囲気のお寺を2ヶ所訪れて、だいぶお腹いっぱいになりました。(罰当たり)


この後、雨のサーリカー滝やタイ最大級のダム「クンダーンプラーカーンチョン・ダム」などにも行くのですが、続きは次回に。


ではまた。