前回まで、モンサンミッシェルの観光、特に、日曜日だけに18人限定で開催される特別ガイドツアー「ミカエルの空へ」に関する情報を中心に書いてきました。
このツアー、モンサンミッシェルの修道院付属教会の最も高い場所に近づくことができ、誰よりも近くに大天使ミカエルの像を仰ぎ見て、屋根の上から眼下に広がる景色を眺めることのできる、本当にお勧めの絶景ツアーなんです。
これらの記事の中で、『できればモンサンミッシェルは1泊するのがいい』と書いてきましたので、今回は、モンサンミッシェルでの宿泊について、実際に現地に行って感じた私なりの見解を述べたいと思います。
モンサンミッシェル島内か対岸の陸地側か？
モンサンミッシェルのホテル選びで、みなさんがまず迷われるのが、「島の中のホテルにするか、対岸のホテルにするか？」ということだと思います。
それぞれにメリット・デメリットあるので、ざっとあげておきます。
島内宿泊
＜良い点＞
- 中世の町で泊まるような雰囲気が味わえる
- 修道院・教会まですぐ
- 朝夕の静かなモンサンミッシェル内を独り占め気分
＜残念な点＞
- 宿泊費が総じて高め
- 細い石畳の坂道や階段なので、大荷物での移動が大変
- モンサンミッシェル全体を見渡すには近すぎる
対岸（陸地側）宿泊
＜良い点＞
- 国鉄や近隣都市からのバスの発着所が近い
- スーパーマーケットがある
- レストランがそこそこある
- モンサンミッシェルの全体像（遠景）が見渡せる
＜残念な点＞
- モンサンミッシェル島へはシャトルバスか徒歩で移動する必要がある
けっきょく・・・
何に重点を置くかだと思います。
モンサンミッシェルの歴史的町並みの中、雰囲気のあるホテルで泊まりたければ、島内のホテルがいいでしょう。
朝晩は昼間の喧騒が嘘のような静かで清々しい町をほぼ独り占めできますし、中世にタイムスリップしたような気分にも浸れます。
朝の路地や城壁散歩も楽しいです。
ただ、大型スーツケースなど大荷物でモンサンミッシェルを訪れる場合、島の中は移動に苦労するので、体力に自信がない方は要注意です。コンパクトな荷物で行かれることをお勧めします。
一方、
早朝や夕暮れ時から夜のライトアップにかけての写真撮影や景色を楽しみたい方は、対岸の陸地側にあるホテルのほうがいいと思います。
これは好みにもよるかも知れませんが、例えるなら、5合目からみる富士山か、富士五湖周辺から見る富士山かどちらが写真映えするかというようなことかと思います。
日の出や日没前後に、遠く空に浮かぶような幻想的で美しいモンサンミッシェルが望めるのは、対岸のダムのあたりがベストだと思います。
また、スーパーがあって比較的レストランの選択肢が多いのも、対岸側の魅力でもあります。
もちろん、島に宿泊したとしても、連絡橋は24時間閉鎖されることはないので、シャトルバスが運行していない時間帯でも、歩いて対岸側へ来ることは可能ですが、暗い時間はくれぐれも足元に気を付けるようにしましょう。
島全体を望むには、少なくとも連絡橋の途中くらいまで渡ったほうがいいと思います。
島内のホテル情報
モンサンミッシェル島内のホテルがある場所は、グランド・リュという大通り沿いの、150メートルくらいの間にほぼ集中していますので、立地的にはどこもそれほど変わりません。
予算および部屋や外観の印象・好みで決めればいいかと思います。
【agoda】ホテル・テラスプラール／レ テラス プーラール（Les Terrasses Poulard）
【agoda】ホテル・メールプラール／ラ メールプラール (Mere Poulard)
【agoda】ムートンブランホテル (Mouton Blanc Hotel)
【agoda】ラ ヴィエイユ オーベルジュ (La Vieille Auberge)
【agoda】オーベルジュ サン ピエール (Auberge Saint Pierre)
【agoda】オテル ラ クロワ ブランシュ (Hotel la Croix Blanche)
対岸のホテル情報
対岸のホテルも、だいたいみんな直径200メートルくらいの範囲の中にあります。
島へ渡るにはシャトルバスか徒歩で移動する必要がありますが、シャトルバスは5分～10分おきにやってくるし、乗ってしまえば5分ほどで島まで到着します。
徒歩の場合は、20分～30分程度です。
以下のどのホテルからも、シャトルバス乗り場までは徒歩1～2分の距離で、近隣都市へのバス乗り場や観光案内所（ツーリストセンター）、遠景がきれいに望めるダムまでも徒歩2～5分程度なので、正直、立地的にはどこでもいいと思います。
予算および外観、部屋の好みで決めればいいでしょう。
ちなみに、私たちは当初、ホテルメルキュールに泊まろうと考えていたのですが、あいにく満室だったため、空室が残っていたホテル・ヴェールに泊まりました。
このホテルの客室は、日本でいうビジネスホテルのようでシンプルな部屋でしたが、一応バスタブもあり、コストパフォーマンスはよかったです。
9€の朝食も満足のいくものでした。（朝早くから開いている店やスーパーはないので、朝食はホテルで摂ったほうがいいと思います）
日本やタイの感覚で行くと驚くのですが、基本的に24時間空いているコンビニのようなものはありません。（これはフランス全体で言えることです）
夏場は21時頃まで日が明るいので、油断しがちですが、夜間や早朝にちょっとした買い物ができるところを見つけるのは至難の業です。
ホテルの部屋で飲むドリンクや軽食などが必要な場合は、昼間の内に開いている店で買っておきましょう。
【agoda】ホテル・ルレデュロワ／ホテル ル ルレ デュ ロイ (Hotel le Relais du Roy)
【agoda】ホテル・ルレサンミッシェル／レ レライス サン ミッチェル (Le Relais Saint Michel)
【agoda】ホテル メルキュール モンサンミシェル (Hotel Mercure Mont Saint Michel)
【agoda】ホテル ガブリエル (Hotel Gabriel)
【agoda】ホテル・ラディーグ／ラ ディグ (La Digue)
【agoda】ルサンオベール (Le Saint-Aubert Hotel)
ホテル付きの現地ツアー
パリからの移動手段とホテルを自分で手配するのが面倒な場合は、旅行会社のホテル付き現地ツアーに申し込むのも一つの方法です。
【VELTRA】ホテルが選べるモンサンミッシェル宿泊ツアー1泊2日を探す
以上、お勧めのホテルというよりは、ほぼホテルの立地選びのアドバイスでした。(^^;
ではまた。
