先週末、バンコク最南端にある海へ日帰りで出かけてきました。
そもそも「バンコクに海があるの?」と思われる方がいらっしゃるかも知れません。
実際、そこはバンコクとは思えない緑豊かで平和な場所でした。
マングローブの生い茂るサイクリングロードをレンタル自転車で巡った様子を、近隣情報も含めてシェアしたいと思います。
バーンクンティアン区
バンコクに海はあるか?
この問いに「イエス」と答える人と「ノー」と答える人は、半々くらいではないかと私は考えます。
ざっくりとした地図でバンコクの位置を見ると、わりと海岸線に近く、バンコクを流れるチャオプラヤー川がタイ湾に注ぎこんでいることもあり、なんとなくその河口付近もバンコクだと捉えている方も多いと思います。
一方、地理に詳しい方やタイ在住の方なんかだと、その河口両岸はバンコクでなくサムットプラーカーンという県であることをご存知のため、バンコクは海には面していないと認識されている方も多いと思います。(私もそうでした)
ところが、実はバンコクがチャオプラヤー川の河口ではない部分で海に面しているということを知っている方は、案外少ないのではないでしょうか。
その、バンコクで唯一海と接しているのが、バーンクンティアン区なんです。
そして、バーンクンティアン区でも、海に面しているのは、幅にしてほんの5キロ程度の狭いエリアとなっています。
なんだかおもしろいですね。
バンコク最南端の海に興味を思った私は、その場所へ行ってみることにしました。
ほぼバンコク最南端の海でシーフードランチ
こうして、バンコク唯一の海岸へと向かった私たちですが、まずはその近くでシーフードでも食べることにしました。
バーンクンティアン区は、海が近くなってくると道路沿いにたくさんのシーフードレストランが現れます。
特にあらかじめ決めていた店があったわけではなかったものの、せっかくだから海が見える場所にしようとGoogleマップを頼りに向かったのが、「ラックタレーシーフード」(รักทะเลซีฟู้ด)というレストランでした。
ただ、このお店、残念なことにほんの150mほどバンコクから外れており、ギリギリお隣りのサムットサーコーン県に位置していました。
バンコク最南端の海が見えるレストランということで、まあ良しとしましょう。笑
この日、私たちがレストランに到着したのがランチタイムを過ぎていたこともあり、お客さんはまばらでした。

せっかくなので、一番海側の大きなテーンブルでいただくことに。

メニューは一般的なシーフードレストランの品揃えという感じで、価格も平均的だと思います。












なんとなくこの日はソフトシェルが食べたかったので胡椒炒めをメインに、あとは適当に注文してみました。
■ソフトシェルの胡椒炒め(ปูนิ่มผัดพริกไทยดำ 350THB)
調理方法を迷った時は、胡椒炒めとかガーリック炒めなんかを選べば基本的に失敗は少ないのですが、たまに香辛料や調味料が強すぎることがあります。この胡椒炒めも味が濃い目で、ビールやごはんは進みましたが、素材の風味があまり感じられなかったのが少し残念でした。(次は他の調理法も試してみます)
■ハママツナの玉子炒め(ชะครามผัดไข่ 120THB)
チャクラームという海辺で採れる野菜がシャキシャキしていて美味しかったです。日本語ではハママツナと呼ばれるそうです。
■ハタのゲーンチャックソム(แกงชักส้มเนื้อปลาเก๋า 250THB)
ゲーンチャックソムというゲーン(スープ)を食べたことがなかったので注文してみました。味的にはゲーンソムと大して変わりはないように感じましたが、多少酸味が強い気もしました。シンプルに美味しかったです。ただ、ハタ(プラー・ガオ)の生臭さがほんの少しだけ気になったので、無難にスズキ(プラー・ガポン)にすればよかったかも。
■シーフードのココナツ蒸し(ห่อหมกทะเลมะพร้าวอ่อน 280THB)
ココナッツの果肉やエビ、イカ、魚などのシーフードがたっぷり入ったホーモック(包み蒸し)。優しい味で食べやすかったです。
休日の午後のひと時、海を見ながらまったりごはんが最高でした。
夕方から夜にかけてもまた違った雰囲気でいいでしょうね。
ここは車がないとなかなか訪れにくい場所ではありますが、周りに何もなく、のんびりできるのでおすすめです。
マングローブの森でサイクリング
海沿いのシーフードレストランでまったりしすぎて、気が付けば夕方近くになっていました。
慌てて今日の目的地であるバンコク最南端の海へと向かいます。
(結果的には灼熱のサイクリングにならなくてよかったんですが)
バンコクが海に面している場所へは、直接車で行くことはできません。
まずは、ラックタレー・バーンクンティアン橋(สะพานรักษ์ทะเลบางขุนเทียน)という場所まで行って、そこから自転車や電動バイクなどで海岸まで向かうのが一般的です。
片道約4キロ、往復8キロ弱の平坦なコースなので、休憩や写真撮影など入れて1時間から1時間半もあれば回れると思います。
(もちろん、歩くのが好きな方はウォーキングも可能)
今回、私たちはレンタル自転車を利用することにしました。
橋の入口で借りることもできるのですが、そこには駐車場がないので、50メートルほど離れた場所の、駐車場があるレンタルサイクルのお店で借りました。
ママチャリにしました。笑
1台につき40バーツでした。(橋の入口でも同金額)
電動自転車(電動バイク)は、200~250バーツのようです。
スタートは、このラックタレー・バーンクンティアン橋からです。
ちなみに、このラック(รักษ์)は、「愛する」という意味のラック(รัก)と発音は同じながら別の言葉で、「保護する・看護する」という意味があります。
ラックタレー(รักษ์ทะเล)で、「海を保全しましょう」というようなメッセージが込めてられているんでしょうかね。
一方、ランチを食べたレストランのラックタレー(รักทะเท)は、「海を愛する」という方の意味です。

ここのサイクリングコースは基本的にずっと平坦で、スタート地点と途中2~3か所に、運河や用水路を渡る橋のアップダウンがある程度です。
ですから、全体を通じて自転車を漕ぐのがきついということはほとんどありませんでした。
ただし、クッション性の悪いサドルの自転車を選ぶとお尻が痛くなりました。(単に私の運転姿勢が悪かったからかも知れません)
なお、サイクリングロードの半分くらいは木陰やマングローブのトンネルになっていたりするのでそこそこ快適ですが、それでも炎天下ではつらい区間もあるため、早朝か日が傾いてきた夕方がおすすめです。
(いずれにしても水分補給や日焼け対策はお忘れなく)
途中に無料のトイレもありました。
河口・干潟付近のサイクリングロード。

ゆっくりこいで約25分くらいで、終点のビューポイントに到着。(Bang Khun Thian Viewpoint)
ここがバンコク唯一の海岸です。

タレークルンテープ(バンコク海)と書いてあります。
もちろん地理上の正式名ではないのでしょうが、バンコク唯一の海という意味で、観光上の名前をつけたようですね。
アイスクリーム売りのおじさんからオレンジシャーベットを買ってひと休み。
日没前の海がキラキラ輝いています。
15分ほど写真を撮ったりしながら過ごし、再び自転車で折り返しました。
その日は、それほど暑くもなく、自転車をこぎながら受ける風も心地よくて、いい運動ができました。
キュートでゴージャスな大仏さま(迦旃延)
シーフードも食べて健康的に運動もできたし、お目当てのバンコクの海も眺められたので、この日の目的は十分達成したんですが、帰る前にあともう一ヶ所寄ってみることにしたんです。
それは、ある巨大な仏像があるお寺で、バーンクンティアン区から程近い場所ではあるもののバンコクではなく、お隣のサムットプラーカーン県に位置します。
ちなみに、ランチを食べたシーフードレストランの場所は、サムットサーコーン県でバンコクの西隣り、一方、バンコク海の後に訪れたお寺は、東隣りのサムットプラーカーン県です。
(バンコク近郊には「サムット〇〇」という似た名前の県がいくつかあるのでややこしいですよね)
それはともかく、訪問したお寺は、ワット・サークラー(วัดสาขลา)といいます。
何度も参拝したことがあるんですが、時々そのお気に入り大仏に無性に会いたくなるんですよね。
こちらの大仏さまは、タイで一般的によく見かける仏陀像や高僧の像ではなく、「迦旃延(かせんねん)」という、お釈迦さまの十大弟子のおひとりの仏像なんですが、すごくキュートでインパクトのある仏像なんです。
この日の黄昏時。淡いグラデーションが美しいマジックアワーの空を背景に、「宵の明星」(金星)を頭上に配した迦旃延さまのお姿は、それはそれは神々しくゴージャスでした。
この感動、皆さんにもお分かりいただけるでしょうか。(伝われ!)
ワット・サークラーと大仏様に関しては、過去の記事もご覧ください。
アクセス方法なども書いています。
以上、バンコク最南端の海を見に行った話でした。
ではまた。