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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ロイクラトン発祥の地、スコータイ遺跡で灯篭流し【ロイクラトン・フェスティバル】

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タイの伝統行事のひとつ、ロイクラトン祭り(เทศกาลลอยกระทง)の灯篭流しは、旧暦12月の満月の夜に行われます。

川の女神「プラ・メー・コンカー」への感謝を表し、罪を謝罪して、バナナの幹や葉で作った灯篭(灯籠)を川岸から流したのが始まりとされています。

毎年ロイクラトンの夜は、花や紙などで装飾された色とりどりの美しい灯篭(クラトン)に火を灯して川や池に流す幻想的な様子が、タイ各地で見られます。

今年は、そのロイクラトンの発祥の地とも言われるスコータイでロイクラトンフェスティバルを堪能してきたのですが、本当に厳かで華やかな、いい夜を過ごせたので、紹介したいと思います。

ちなみに、プラ・メー・コンカーというのは、ヒンドゥー教の神で、あのガンジス川(カンガー)を神格化した女神のことです。
私は最近になって、コンカーカンガーの一致に気づきました。(汗)


※毎度のことながら、Loy Krathong(ลอยกระทง)の日本語表記に統一されたものがなく、どの表記で書くか迷います。ロイクラトン、ローイクラトーン、ローイクラトン、ロイカトン、ローイカトン、ローイカトーンなどが見られますが、ここではタイ国政府観光庁の表記にならい「ロイクラトン」で統一することにします。


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スコータイのロイクラトンに行きたい

今年、スコータイでロイクラトン祭りに参加したいと思った理由は、かれこれ20年近く前に、たまたまロイクラトンの翌日にスコータイを訪れたことがあって、その時のライトアップされた遺跡がとても幻想的で美しかったのと、今年はコロナ禍ということもあり、ある程度人混みを避けた場所で静かにロイクラトンを楽しみたかったからです。


新型コロナ対策として、今年のスコータイ歴史公園でのロイクラトン祭りに参加するには、事前に入場登録(予約)を行わなければなりません。

2021年のスコータイ・ロイクラトン祭りは、11月18日、11月19日、11月20日の3日間開催。
真ん中の19日(金)が満月でロイクラトン本番の夜ということになります。

私は、19日と20日の2日間、予約登録を行いました。
登録自体は無料なのに加えて、普段は徴収される歴史公園(遺跡)の入場料もフェスティバル開催期間中は無料となっていました。(タイ人も外国人も同様)

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また、感染防止対策の一環として、今年は遺跡公園内での食べ物屋台や派手なイベントは禁止という措置が取られるということでした。

特に、恒例となっているスコータイ王朝の歴史にまつわる光と音のミュージカル・ショーの中止については多少残念な気もしましたが、その分、厳かな気分でロイクラトンを体験できるいい機会だと捉えて、当日を楽しみにしていました。


炎揺れる幻想的なスコータイ遺跡

11月19日。
朝からバンコクを出発して北上したのですが、他県に寄ったりしたので少し予定が押してしまいました。
スコータイのホテルにチェックインしたのが、ちょうど日没時間。
急いで支度して、会場のスコータイ歴史公園へと向かいます。


無料駐車場と書かれた案内看板に従って車を進めると、遺跡公園の南側、ワット・シーサワーイ寺院付近に車を停めることができました。
ここから、中心的な遺跡であるワット・マハータート寺院までは歩いて3~4分程度です。

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入口で係員に事前予約したチケットのバーコードをスマホで提示し、温度を測って手のアルコール消毒をしたら、入場券代わりのリストバンドを受け取ります。

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このリストバンドを着けていれば、一旦外に出て再入場も可能です。


道沿いに設置されたランプには火が灯り、大木につるされたランタンもぼんやり輝いて揺れています。

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ワット・マハータート寺院(Wat Mahathat/วัดมหาธาตุ)の遺跡も見えてきました。

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池に灯る炎も、池に反射する寺院も、すごくきれいです。



しばらく進むとユネスコ世界遺産登録30年記念のモニュメントが。

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ライトアップされた遺跡の美しさったら。。。
神々しさが増すような気がします。


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レンガの城壁の内側では、池の前の芝生でくつろぐ人々や、池に灯篭を浮かべる人たち、ショーを鑑賞している人たち、記念撮影に興じる人たちなど、みんな思い思いに満月の夜を楽しんでいます。

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ワット・マハータート寺院遺跡に向かって歩いてみました。

ロイクラトンフェスティバルの開催中、通常、このワット・マハータート寺院のエリアはミュージカル・ショーの会場にあたり、一般客は立ち入り禁止となるのですが、今年はミュージカル・ショーが中止となったので自由に立ち入ることができました
これもコロナ禍ならではのちょっとしたメリット。

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民族衣装を着た女性もちらほら。
(一部は、スコータイ時代の人々の暮らしをテーマにしたショーの出演者かと)

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私の腕とスマホのせいもあってあまりきれいに撮れませんでしたが、遺跡と満月との組み合わせは最強でした。

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巨大な立像もライトアップされて荘厳です。

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本格的な花火にびっくり!

遺跡の周りをウロウロしていたら、バーンバーンと音がし始めました。
そうです。ロイクラトン祭りの3日間は、毎日2回花火が打ち上げられるのです。(20時と22時)

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遺跡越しに見る花火もまた、破壊力抜群の美しさでした。


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打ち上げ花火があることは知っていたのですが、正直言うと、それほど期待していなかったんです。
そこそこの花火が、数十発程度打ちあがるだけだろうと侮っていました。


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でも、期待を裏切るゴージャスな花火が、次から次へと打ち上げられる様子を目の当たりにして、腰を抜かしそうになりました。(笑)

見くびってしまって本当にごめんなさい。


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ものすっごくきれいで感動しました。

スコータイの本気を見たような気がしました。


歴史公園内を散策と灯籠流し

ワット・マハータート周辺を離れて、他の会場にも行ってみました。

タイ舞踊コーナーや、クモの巣をモチーフとした飾りが立ち並んでいるコーナーがあったり。

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コンテスト用の豪華なクラトン(灯篭)が展示してあったり。

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手作りのOTOP商品が販売されていたり。

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様々なクラトン(灯篭)が販売されいたり。

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私たちもロイクラトン(灯篭流し)してみることにしました。

トウモロコシの葉でできたシックなの(40バーツ)と、人形付きの派手なの(80バーツ)をチョイス。


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ロウソクと線香に火をつけて、静かに池に放ちました。

いつもありがとうございます。

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夜空を飾る花火2回目

厳かな気持ちで灯篭を流した後、遺跡東側の池の中にある仏塔寺院、ワット・サ・シー(Wat Sra Sri/วัดสระศรี)へ。

橋を渡った先の小島の一角に、チェディー(仏塔)と仏像が安置されています。


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この辺りもいい雰囲気です。
揺れる炎って心を落ち着かせるものがありますね。


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そうこうしているうちに、22時が近づいてきました。
2回目の花火は、このあたりから鑑賞することにしました。

時間通りに、花火が打ち上げられました。

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打ち上げ場所に近いこともあって、すごく迫力がありました。

もう圧巻の一言に尽きます。

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あー、タイでこんなに本格的な花火が見られるなんて、本当に幸せです。

日本の、夏の花火大会を思い出してしまいましたね。
(一時帰国したい・・・)


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花火が終わると、全てのイベントが終了です。

クラフト屋台や灯篭屋台は撤収をはじめ、来場者もぞろぞろと帰り支度を始めます。
(閉園は23時)


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私たちも、花火の余韻に浸りながら、公園内を歩いて駐車場に向かいました。


途中、すごい満月を発見しましたよ。笑


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人で大渋滞になるような混雑もなく、かといって寂しすぎるわけでもなく、ちょうどいい具合の賑わいで盛り上がったスコータイ歴史公園内のロイクラトンイベントでした。

しつこいようですが、花火は本当にゴージャスで見応えありました。

ロイクラトンの夜の様子を動画にまとめてみましたので、良かったらご覧ください。
少しでも雰囲気と感動を共有できれば嬉しいです。

(自己満ですが、スマホで頑張って撮ったので見てください…😝)


www.youtube.com




 


会場を出た駐車場のところにいくつか店が並んでいたのですが、食べ物の看板を見たら急にお腹が空いてきました。
よく考えたら、遅いランチ以降、何も食べていなかったのでした。

こんな時間に。。。と思いつつも、軽く食べて帰ることにします。

クイッティアオ・スコータイ(スコータイ風麺)を注文。
スコータイに来てますしね。

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お腹を満たしてホテルに戻り、シャワーを浴びたら、その日はバッタリと寝てしまいました。(クイッティアオ消化してない・・・)



スコータイ2日目に続きます。

 

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ではまた。