こんにちは、まなおです。
前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいました。
タイ国内の新型コロナ感染者数が増加しつつあるなか、ソンクラーン(タイ正月)休みも終わり、気づけば4月もあとわずか。
おかげさまで私は元気に過ごしておりましたが、休暇前後から仕事でバタバタと忙しかったのと、なんとなく気分が乗らないこともあり、ブログの更新をちょっとサボってしまいました。
ここ数日、ようやく少し落ち着いてきたので、ぼちぼち再開しようと思います。
(この記事も、休み前にちょっと下書きしていたものです)
さて。
先日、かねがね興味があった苔テラリウムなるものに挑戦してみました。
ガラス瓶や水槽のような容器の中に苔(コケ)をメインとした世界を作って、鑑賞するというものです。
はい、山とか庭とかに生えているあの緑の苔です。
種類の異なるいくつかの苔や植物を組み合わせたり、小石や砂利、置物などを配置したりして、自分だけのミニチュア箱庭のようなものを作っていくのは、思ったより楽しくてハマりました。
場所もとらず手入れも簡単な苔テラリウム。
まだまだ未熟ながらも、この楽しさをぜひ皆さんにもお伝えしたいと思います。
苔テラリウムの魅力
まずはじめに、今回私が苔テラリウムに挑戦してみて、いいなと思ったことを挙げておきます。
場所を取らない
苔テラリウムはガラス瓶やアクリルケース、小型水槽などといった比較的小さな空間を利用します。
だから、庭がなくてもベランダがない部屋でも食卓やサイドテーブルの上なんかで気軽にグリーンを楽しめるのです。
手のひらサイズの瓶の中に小さな世界を作り出すことだって可能です。
清潔
部屋の中で植物やグリーンを楽しむ場合に、気になるのが虫の発生。
コバエのようなものが部屋を飛び交ったり、アリやミミズのようなものが発生する可能性を考えると、あまり部屋の中に土や植物を持ち込みたくないとお考えの人も少なくないと思います。
その点、苔テラリウムは、基本的にたい肥などの有機質たっぷりの土を使うことはなく、小石や砂利、高熱殺菌処理したソイルと呼ばれる土を利用することがほとんどなので、害虫の発生しにくいクリーンな栽培環境です。
手入れが簡単
植物の成長には欠かせない日光や水やり。
苔はそれほど日当たりを気にしなくてもいいので(むしろ直射日光は苦手)、室内で十分育てられます。
まったく日光が入らない部屋でもLEDライトがあれば発育可能です。
また、蓋つきのガラス瓶やケースなどある程度気密性のある環境で育てる場合は、水やりも霧吹きで1週間に1回程度で大丈夫です。
出張や旅行で数日間留守にする場合でも、あまり水やりの心配をすることはありません。
さらに、苔自体の成長もそれほど早いわけではないので、世話する上でも、徒長したり茶色く変色した葉先部分を時々ハサミでトリミングする程度でいいのが助かります。
かわいい
なにより、かわいい。
とにかく見ていて癒されるんです。
小さな箱庭のような自分だけの世界を作り出して、見るたびにその世界につかの間没頭することができます。
あの時間ってすごく脳にも精神的にもいいような気がするんですよね、何の根拠もないながら。(まなお調べ)
準備したもの
苔テラリウムを作るにあたって用意したものを書いておきます。
苔
これがないとはじまりません。
さっそく、その辺の道路脇にある苔を・・・
というわけには、残念ながらいきません。
前述したように、テラリウムの苔はクリーンな環境で育てるのが基本なので、道端の雑菌をたっぷり吸ったような苔はなかなか大変です。
カビや病気の発生の原因にもなりかねませんし。
そもそも、バンコクの路上でいい苔を見つけること自体困難です。
そこで利用したのが、いつものLAZADAです。
ほんと、タイにおけるネットショッピングの普及は凄まじいですね。
苔だって普通に買えてしまうんですから。
おかげですごく助かってます。
数店のショップで苔をいくつか注文してみました。
送られてきたものの中には、ショップによって生の苔(มอสสด:モスソット)と、乾燥した苔(มอสแห้ง:モスヘーン)がありました。
当然、生の青々とした苔の方から利用します。
軽く水洗いしてそのままテラリウムに植え付けることができますからね。
4種類の苔がたくさん入っていました。(たしか130バーツ程度)
小さな容器でのテラリウムだとかなり余ってしまい、余った分はとりあえずスーパーのお持ち帰り用プラスチックケースに入れ、ラップをかけて冷蔵庫に保管。
そんな状況だったので、乾燥苔の出る幕がなかったというのが実情です。
(まだビニール袋の中に入ったままです)
というか、素朴な疑問なんですが、乾燥している苔って、休眠とか仮死状態ってことなんでしょうか?
乾燥したものを水でもどせば、生き返る(再生・復活する?)のでしょうか?
もし問題なく青々とした苔となるなら、乾燥苔は必要な分だけを取って残りは常温のまま保管できるので、そこはメリットだと思います。
乾燥苔については、いずれ試してみたいと思います。
石や用土
苔テラリウムで使用する土(ソイル)や飾り用の砂利や石は、通販(LAZADA)や植木市場、スーパー、デパートなどで調達しました。
苔テラリウム用ソイル
別に苔テラリウム専用の土でなくてもいいのですが、ちょうどサイアムディスカバリーで使用できるクーポン券があったので、3階エコトピア(ECOTOPIA)の一角にあるグリーンゾーンで買いました。
<余談>
上記、サイアムディスカバリーのエコトピア以外にも苔テラリウムを扱っているショップはバンコク都内にいくつかあります。
例えば、サムヤーンミットタウン(Samyan Mitrtown)の3階に入っている「Medium and More」というお洒落雑貨&文房具屋さんの一角にも苔テラリウムを販売しているコーナーがあります。
こちらでは材料だけでなく完成した苔テラリウムセットも売っています。
なお、以前の記事でも書きましたが、サイアムミットタウンは、「ミッドタウン」ではなくて「ミットタウン」が正解ですからねということをしつこく申し上げておきます。笑
砂利
以前、チャトゥチャック市場の植木市でサボテン用に買った砂利を利用しました。
軽石(火山岩 : หินภูเขาไฟ)
瓶の底に敷くための小粒の軽石・火山岩や苔を活着させるための鑑賞用の火山岩も通販(LAZADA)で買いました。
飾り用の石
水墨画に出てくる中国の岩山のようなイメージの石もLAZADAで買ったのですが、思ったより大きいのが5つくらい届き、これはちょっと失敗した感がありました。
なんとかその中で一番小さいものを使用。
ちなみに、必要ないかもしれませんが、今回私は使用する石や砂利などは一度熱湯で煮沸消毒してみました。
燻炭(くんたん : ถ่าน)
絶対に必要というわけではありませんが、湿度の高い環境でカビの発生や腐食を防ぐために炭が有効らしいので、これもLAZADAで買いました。
ソイルの下の軽石に混ぜて使っています。
ゼオライト(zeolite : ซีโอไลต์)
こちらも必須というわけではありませんが、カビの発生や腐食の防止に有効とのことで、同じくLAZADAで購入。
瓶底に敷き詰めました。
※苔テラリウムで使う土の種類や配分は、人によって、テキストやサイトによってさまざまです。
これでなきゃダメというきまりもありません。苔の種類や環境によっても違ってくると思います。
なにより、私自身これでうまくいくのかどうかもまだわかりませんので、なにとぞ参考程度にお読みください。m(_ _)m
ガラス瓶
苔テラリウムの要ともいえるケース。
ガラス瓶やアクリルケースなど、好みのものでいいと思いますが、蓋ができるタイプのものの方が乾燥しにくく、水やりの頻度も少なくて済むので楽です。
また、上部の口が狭いものは作業がしづらいため、初めのうちは幅広の形状のものを選ぶ方がいいと思います。
バンコクのIKEAやダイソーやHomeProで適当にいくつか買いました。
わざわざ購入しなくても、ジャムの空きビンなどでも活用できると思います。
ピンセット・ハサミ
ピンセットは苔を土に植え付けたりガラス面のくもりや水滴をふき取る時に使います。
また、伸びた苔の葉先をカットしたりトリミングしたりするためのハサミもあったほうがいいです。
いずれもLAZADAで購入。
絵筆
土をならしたり、はみ出た土を整えたり、砂を払い落としたりするために筆があると便利です。
デパートの文房具コーナーで買いました。
霧吹き・水差し
霧吹きは、植え付け後の水やりで使います。
水差しは、植えつけ前に土を湿らせたり地形の成形をしたり水やりをしたりするのに便利です。
霧吹きだけでもできなくはありませんが、ピンポイントで給水したり、ガラス面に飛び散った砂などを簡単に洗い流したりできるので、作業効率が上がります。
ダイソーで買いました。
こんなんできました
苔テラリウムの作り方についても書こうかなと思ったんですが、よく考えたらド素人で初心者の私が書くまでもなく、ネット上には詳しくわかりやすい手順を説明したサイトや情報がたくさんあるので、ぜひそちらをご覧ください。
ということで、恥ずかしながら私の初めての苔テラリウム作品を最後に載っけておきます。
IKEAで買ったコルクの蓋つきジャグ(ピッチャー)に植えてみました。
一応、森にそびえる岩山のイメージ。
下のは、HomeProで買った蓋つきガラス容器に苔を敷き詰めつつ、軽石(溶岩石?)への苔の活着(着生)を試みているものです。
本当はモビロンバンドで固定するのがいいらしいのですが、手元になかったので、普通の輪ゴムを使ってみました。
うまくいけばいいんですけど。
石に着生するまで数ヶ月かかるようなので、気長に待ちたいと思います。
(苔の~む~す~ま~ああで♪)
いずれも、土の割合が多過ぎた感はありますが、はじめてにしてはそれなりに仕上がってませんか?(自画自賛w)
もっとも、植え付けるだけなら誰でもある程度は見栄え良くできるんですよね、きっと。
1ヶ月後、3ヶ月後、半年後にどれだけ維持できているか、成長・充実させられているかが肝心なのでしょう。
というわけで、ぼちぼちがんばります。
コロナ禍により外出や旅行も控えめに、自宅で過ごす時間も増えるなか、室内で楽しめてお部屋のインテリともなる苔栽培なんていかがですか。
新鮮な緑を見ているだけでも落ち着きますよ。
以上、苔テラリウムを作ってみた話でした。
ではまた。