ナコンパノム2日目は、第一級王室仏教寺院の「ワット・プラタート・パノム」をはじめ、ピンクの仏塔が美しい「ワット・プラタート・レーヌー」、この木なんの木のお寺、川沿いのおしゃれカフェ、そしてあの「ベトナム建国の父」ホーチミン氏が一時期避難生活をしていたというホーチミンの家などを観光してきました。
「生八つ橋」ならぬ「生ガラメー」というタイの伝統菓子の名店にも出会えたので、あわせて紹介したいと思います。
※ナコンパノムは「ナコーンパノム」と表記されることも多いですが、本記事では「ナコンパノム」で統一します。
部屋から日の出鑑賞
午前6時。
部屋のベランダへ出てみるとひんやり肌寒く、空がうっすらと白んできています。
スマホをタイムラプス撮影にセットしておきつつ、部屋から日の出を鑑賞することに。
目の前はメコン川ですが、乾季で水量が減っているためか、流れ自体は河川敷のだいぶ先に見えました。
メコン川の先、ラオスの空から日が昇ります。
しばらくぼーっと朝日を眺めていました。
こういう時間はわりと好きです。
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ホテルの朝食
ザ・リバーホテルの朝食もまた素晴らしかったです。
特に、タイ料理が好きな方なら満足されるんじゃないかと思います。
ホテルの宿泊棟の前にあるレストラン「RIVER BAR & Restaurant」でのビュッフェスタイルでした。
新鮮なサラダやフルーツがあるのはもちろんですが、その場で作ってもらえるタイ料理(イサーン料理)が豊富でした。
熱々のムーピン(豚肉の串焼き)を焼いていたり、クイジャップユアン(タピオカ粉入りベトナム風麺)を目の前で茹でてくれたり、中華系タイ人の朝ご飯の定番パートンコー(揚げパン)は揚げても揚げても追いつかないくらい人気だったり…。
やっぱり、できたては美味しいものですね。
朝からついついたくさん食べてしまいました。
ちなみに、ムーピンについているこのチリペースト(ปลาแดกบอง)、すごく私の好みでした。
ムーピンはそのまま食べても美味しいのですが、これをつけるとさらにレベルアップするような感じでした。
辛いのが好きな方はぜひお試しください。
古刹「ワット・プラタート・パノム」
朝食を終えて向かったのは、このあたりでは一番のといっても過言ではない、由緒正しい古刹「ワット・プラタート・パノム」です。
この寺院は、数あるタイの寺院の中でも第1級王室仏教寺院に格付けされている格式高いお寺なんです。
ですから、正式名称はちょっと長くて「ワット・プラタート・パノム・ウォーラ・マハー・ウィハーン」(วัดพระธาตุพนมวรมหาวิหาร)と言います。
このワット・プラタート・パノムがなぜ王室寺院1級に指定されるほど重要かと言うと、この仏塔にはお釈迦様の胸部の骨(仏舎利)が納められていると言い伝えられているからで、ナコンパノムの住民のみならずタイの周辺地域およびラオスの人々からも絶大な信仰を集めているそうです。
ワット・プラタート・パノムは、ナコンパノムの中心部から南へ50キロほどメコン川沿いを下ったところにあり、車で小一時間ほどかかります。
(最初、私はてっきりナコンパノム市内にあるものだと勘違いしていました)
駐車場に車を停めて、寺院の正面入口へと向かいます。
入り口付近に飾られていたトゥンヤイ・メーンムン(ธุงใยแมงมุม)。
これは蜘蛛の巣をイメージしたもので、イサーン地方や北部、ラオスなどでよく見られる厄除・吉祥の飾りです。
悪霊や災いから守ってくれると信じられています。
とても鮮やかで美しいですね。
正面から見たワット・プラタート・パノム寺院。
門前には露店もたくさん並んでいます。
立派な正面門(三門)とプラタート・パノム(仏塔)。
中に入ってみましょう。
境内にも蜘蛛の巣飾りが掲げられています。
まずは、仏塔前の仏像を参拝。
コロナ禍のなか、そこそこの賑わいです。
ラオス様式のこの仏塔は、バンコクやアユタヤ、チェンマイなどで見かける仏塔とは雰囲気が異なり、四角いロウソクのような(?)フォルムをしています。
その白地に金色を施した仏塔が青空に映えてとても美しい眺めでした。
<寺院情報>
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ワット・プラタート・パノム・ウォーラ・マハー・ウィハーン
วัดพระธาตุพนมวรมหาวิหาร
Wat Phra That Phanom Wora Maha Vihan
所在地:183 13 ถนนชยางกูร ตำบล ธาตุพนม อำเภอ ธาตุพนม นครพนม 48110
183 13 Chayangkun Rd., That Phanom, That Phanom District, Nakhon Phanom 48110
TEL:094-543-5888
時間:06:00-20:00
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ガラメー・ソット(生ガラメー)の名店
ワット・プラタート・パノム寺院の門前に「ガラメー」というタイの伝統菓子を売っている名店がありました。
このお店で売っているのは「ガラメー・ソット」(กาละแมสด)と呼ばれ、この「ソット」は「新鮮」とか「生」というような意味があり、言葉通り作りたての柔らかいガラメーなんです。
保存料・防腐剤などは使用されていないため、購入から3日~5日以内が消費期限とのことです。
実は私、今までこのガラメーがあまり好きではなかったんです。
ただ、それは単に私がちゃんとしたガラメーを食べたことがなかったからなんだと、今回気づきました。
これまでに私が食べたことのあるガラメーは、職場のタイ人や友人が旅行先で買ってきてくれたもので、セロファンに包まれた三角形のガラメーでした。
色とりどりのそれらのガラメーは、歯にくっ付くような硬めのもので、甘さも相当なものだったんです。
食感的には、まさにキャラメル(ガラメーの由来になったと言われています)のような感じでした。
ところが、このお店のガラメーは(というより、ガラメーソットというものは)粘着力はほとんどなく、もちもちで「ういろう」のような食感に近いのです。
しかも、糖分も控えめで丁度よく、2、3個食べても口の中に嫌な甘さが残りません。
ちょっと上品な和菓子のようなこの食べ物に、私の中で今までのガラメーに対するイメージが、いい意味で崩れ去ってしまいました。
まさに目からウロコでした。
店の前には、バイトーン(ใบตอง)と呼ばれるバナナの葉が干してありました。
バナナの葉には天然の殺菌作用があり、このバイトーンで包まれたガラメーは良い香りがします。
いかがですか、この美しい艶のガラメー!
ひとつ、味見をさせていただいたのですが、その優しい美味しさにびっくり。
生菓子のため日持ちしないのが残念ですが、私も友人も思わず1袋づつ買っちゃいました。
ナコンパノムのワット・プラタート・パノムへお越しの際はぜひお土産にどうぞ!
(3~5日は大丈夫とのことです)
場所は、ナコンパノム中心部から行くと、ワット・プラタート・パノム寺院の門の400メートルくらい手前にあります。
<店舗情報>
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ポーン・プラサート
พรประเสริฐ
Phon Prasoet
所在地:62 ม.13 ถ.ชยางกรู ต.ธาตุพนม อ.ธาตุพนม จ.นครพนม 48110
62 Moo 13, That Phanom Rd., That Phanom District, Nakhon Phanom 48110
TEL:042-541-012
時間:08:00-20:00
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ナコンパノム観光はまだまだ続くのですが、今回はひとまずここまで。
ピンクの仏塔寺院とこの木なんの木寺院のは、また次回に。
ではまた。