siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ピマーイフェスティバルで遺跡堪能の2日間。コラート・ピマーイひとり旅

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

こんにちは。
昨夜はローイクラトン(灯篭流し)でしたね、特に予定のなかったまなおです。

さて。ピマーイ旅行の続編です。

2019年11月6日(水)~10(日)まで、ピマーイ遺跡でピマーイ・フェスティバルが開催されていました。
屋台が立ち並び、夜はクメール遺跡のステージで本格的なライト&サウンド・タイ舞踊ショーが無料上演され、また土日は伝統的なロングボートレースが開催されるなど、非常に充実した楽しいイベントでした。
これは来年も行きたいなと思ってしまうほど。

それでは、ピマーイ到着時点からの続きをはじめたいと思います。

f:id:manao-life:20191112015017j:image

 

 

朝からピマーイ遺跡をほぼ独占

朝6時55分。
バスを降りた通りを見渡すと、北側にピマーイ遺跡の尖塔が見えたのでそのまま300メートルほどまっすぐ歩いて行くと、ピマーイ遺跡歴史公園の正面にたどり着きました。
遺跡入り口のゲートは開いていましたが、朝の7時に誰もいません。
このイベント期間中は入場料無料で開放されいるようです。
中に入っていきました。

f:id:manao-life:20191112011718j:image

夜に開催される光と音楽のショーの舞台と観覧席が準備されていますね。
たくさんの席がありますが、これ全部埋まるのでしょうか。(大きなお世話)


f:id:manao-life:20191112101250j:image

f:id:manao-life:20191112101246j:image

 
誰もいない城壁内を自由に見学していると、まるで自分がこの遺跡を独り占めしているような贅沢な気分になりました。
静かな遺跡を散策するのは、荘厳な感じがして好きです。

f:id:manao-life:20191112012055j:image
f:id:manao-life:20191112012048j:image

ピマーイ遺跡に来るのは3回目ですが、いつ来てもアンコール・ワットに似ているなと感じます。
実際、アンコール・ワットより少し前の時代の建築で、アンコール・ワットのモデルになったと考えられているそうです。

f:id:manao-life:20191112011547j:image
f:id:manao-life:20191112012051j:image
f:id:manao-life:20191112012335j:image
f:id:manao-life:20191112012329j:image
f:id:manao-life:20191112012331j:image


f:id:manao-life:20191112101019j:image

f:id:manao-life:20191112101023j:image


私はアンコール・ワットも大好きで何度か行ったことがありますが、アンコール・ワットの大きさは本当に圧倒的です。
このピマーイ遺跡は、規模的にはそこまで至らないものの、造形の美しさや繊細なレリーフは十分に見応えがあって素晴らしいと感じます。

f:id:manao-life:20191112012458j:image
f:id:manao-life:20191112101408j:image
f:id:manao-life:20191112012455j:image


ちなみに、ピマーイ遺跡がある公園のことをピマーイ歴史公園(อุทยานประวัติศาสตร์พิมาย)と呼びますが、遺跡建物自体はタイ語で「プラーサート・ヒン・ピマーイ(ปราสาทหินพิมาย)」です
「ピマーイの石城」みたいな感じですね。クメール遺跡はたいていこの石の城(神殿)という呼び方をされます。

その名前の通り、外壁から城門、参道、テラス、中央祀堂、仏塔、経蔵に至るまで、ほとんどが砂岩やラテライトなどの石でできています。

f:id:manao-life:20191112012344j:image
f:id:manao-life:20191112012339j:image
f:id:manao-life:20191112012451j:image

建物入口の上のまぐさ石やプラーン(仏塔)の装飾に施された彫刻の数々も見事です。
発掘された本物はピマーイ国立博物館に展示されていますので、ぜひ博物館にも足を運ぶことをお勧めします。

朝のピマーイ遺跡は本当にお勧めです

遺跡を独り占めできるかもしれません!
ピマーイは日帰りで行かれることが多いのですが、遺跡好きの方は1泊するなり、私のようにバンコクを深夜に出発して朝一でピマーイに移動するなどするといいです。(後者は若干疲れますが)

<ピマーイ遺跡情報>
-----------------------------
ピマーイ歴史公園
อุทยานประวัติศาสตร์พิมาย
Phimai Historical Park

所在地:Ananthachinda Rd, Nai Mueang, Phimai District, Nakhon Ratchasima 30110
  ถนนอนันทจินดา ต.ในเมือง อ.พิมาย จ.นครราชสีมา 30110
TEL:044 471 535
時間:07:00 - 18:00
料金:100バーツ(タイ人20バーツ)

 

朝食はオシャレなぶっかけご飯

朝のピマーイ遺跡を堪能したら少しお腹が空いてきたので、歴史公園の前の通りにある小綺麗なお店に入ってみました。

f:id:manao-life:20191112013002j:image

ピマーイ・パラダイス・ハウス(Phimai Paradise House)というゲストハウスが運営しているレストラン「The Old Phimai(ジ・オールド・ピマーイ)」です。

f:id:manao-life:20191112013047j:image

スタイルとしては、半屋台食堂みたいな店やフードコートや社員食堂などでもおなじみの、並んだオカズを数品選んでごはんに添えてもらう、いわゆるぶっかけごはん「ข้าวราดแกง(カーオラートゲーン)」です。
それの清潔でオシャレな感じ。
オカズ2品で40バーツ、3品で50バーツとそれほど高くない料金設定でした。

f:id:manao-life:20191112013130j:image
f:id:manao-life:20191112013127j:image

私は玄米(ข้าวกล้อง:カーオクローン)にオカズ3品選びました。
私はセルフサービスの水を選びましたが、カフェも併設されているので、カフェメニューから注文することも可能です。

f:id:manao-life:20191112013216j:image

皿を持って席に着くと、番号札を持って来てくれたので、食べ終わったらこの番号札をレジに出して清算します。

f:id:manao-life:20191112013221j:image

チキンのパネンカレーと魚のラープ、もやし炒めをチョイスしましたが、どれも割と美味しかったです。
食後に追加で頼んだブラウニーは普通でした。
食べ終わった食器類は、指定の返却場所へ各自で戻します。

f:id:manao-life:20191112013319j:image

このお店のいいところは、ピマーイ遺跡のすぐ前で、雰囲気も良くて店内も食器なども清潔で、エアコンが効いていて清潔なトイレがあることですね。
タイの田舎町ではトイレも重要ポイントかと。
休憩スポットとしてもいいと思います。
ただ、午後2時までの営業なのでお気を付けください。

<お店情報>
-------------------------------------
ジ・オールド・ピマーイ
The Old Phimai
ดิ โอลด์ พิมาย

住所:Nai Mueang, Phimai District, Nakhon Ratchasima 30110
  214 ม.หมู่ 14 ถ.จอมสุดาเสด็จ ต.ในเมือง อ.พิมาย จ.นครราชสีมา 30110
電話番号:062 449 7924
営業時間:06:00 - 14:00

 

 

ロングボートレース観戦へ

オシャレなぶっかけごはん屋で英気を養った私は、9時から始まるというロングボートレース観戦へ向かいました。
会場のムーン川までは500メートルほどだったのでゆっくり歩いて行きました。
屋台もたくさん出てお祭り気分が高まります。

f:id:manao-life:20191112134705j:image
f:id:manao-life:20191112013755j:image
f:id:manao-life:20191112013751j:image

9時。堤防の日影になっている適当な場所に腰を下ろすと、開会セレモニーが始まりました。
参加チームの全ボートが集合し、どこぞのお偉いさんの長い長い挨拶が続きます。
実際にボートレースが始まったのは10時過ぎでした。
600メートルの距離をロングボートに乗った漕ぎ手が息を合わせて競うのを観るのはなかなか楽しかったです。

f:id:manao-life:20191112013854j:image
f:id:manao-life:20191112013851j:image
f:id:manao-life:20191112013847j:image

とはいうものの、1時間も観戦していると、特にお目当てのチームや応援しているチームもないので、「そろそろいいかな?」という気になったりもして、屋台を冷かしながら会場を後にしました。

ピマーイ国立博物館

そして向かったのが、ピマーイ国立博物館(Phimai National Museum:พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ พิมาย)です。

f:id:manao-life:20191112013909j:image

先にも述べましたが、ここは時間があれば、ぜひ訪れたほうがいいです。
こじんまりとした博物館ながら、きれいにまとまった展示がされていて、クメール文化やタイ文化についての知識が深まります。
難しいことはわからなくても、クメール様式の仏像や、ヒンドゥー教の神々が生き生きと描かれたレリーフを見ているだけでも楽しいです。

f:id:manao-life:20191112014048j:image
f:id:manao-life:20191112014045j:image
f:id:manao-life:20191112014532j:image
f:id:manao-life:20191112014540j:image
f:id:manao-life:20191112014536j:image

(館内は撮影禁止のため、上記は屋外展示場のレプリカレリーフ)



遺跡コレクションの数々もさることながら、私が気に入ったのは、前庭の池越しに眺める国立博物館の景色でした。
赤い睡蓮を浮かべた池の水に、赤い屋根の博物館がリフレクション。
木でできた東屋に座っていると風が心地よくて、そのまま眠ってしまいそうでした。

f:id:manao-life:20191112014201j:image

<博物館情報>
-----------------------------
ピマーイ国立博物館
Phimai National Museum
พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ พิมาย

所在地:Tha Songkran Rd, Nai Mueang, Phimai District, Nakhon Ratchasima 30110
  หมู่ 2 ถนนท่าสงกรานต์ ตำบลในเมือง อำเภอพิมาย จังหวัดนครราชสีมา 30110
TEL:044-471 168
時間:09:00 - 16:00
料金:100バーツ
ウェブサイト:http://www.virtualmuseum.finearts.go.th/phimai/index.php/th/




 

ホテルの自転車を借りて

朝からこの時点まで、バックパックを背負っての徒歩移動だったのですが、寝不足も手伝ってかなり疲れてきたので、一旦ホテルにチェックインすることにしました。

予約したホテルはムーン川沿いにある家族経営のような小規模リゾートで、宿のご主人が部屋まで案内しながら、
「今夜のショーの予約はしましたか?まだなら今のうちに公園前のブースで予約しておいた方がいいですよ。宿の自転車を乗っていけばいいから」
と言ってくれました。

実は、チェックインしたら少し仮眠をとろうかと考えていたんですが、今寝たら果てしなく寝てしまいそうな気もしたので、腰に根が張ってしまわないうちに、ショーの席を確保しに自転車でまたピマーイ中心部に向かうことにしました。

f:id:manao-life:20191112014342j:image
古いママチャリでしたが、自転車って楽ですね。
ピマーイは坂のない平たんな土地なので、自転車でも全然疲れません。
こんなことなら、もっと早くチェックインして自転車を借りればよかったです。

今朝ピマーイ遺跡の見学を終えた時に、公園入口にいた職員の方から座席予約ブースの場所は聞いていました。

f:id:manao-life:20191112014302j:image

予約ブースに自転車で乗り付けると、まだ誰もいません。
そして、受付テーブルの上には貼り紙が。

「今夜のチケットに関しては、18時30分以降に配布予定です。それまでお待ちください」

昨日まではもっと早い時間から予約受付をしていたようですが、どうやら今日は土曜日ということもあってオペレーションを変えたもよう。

ちーん。

まあ仕方ないですね。
このままホテルに帰ろうかとも思ったんですが、せっかく自転車で出てきたのだからと、ピマーイのもうひとつの名所まで足をのばしてみることにしました。

どんだけ元気なんだと自分でも思うんですが、この時はおそらく疲れのピークを通り越して少しだけハイになっていた気もします。(笑)

 

ガジュマルのジャングル「サイガーム」

自転車を漕いで向かったのが、「サイガーム(ไทรงาม)」という場所です。
ここは、根を縦横無尽に走らせた巨大なガジュマルの木があり、その下を散策できるようになっています。
ここの母体となるガジュマルの樹齢は350年を下らないそうです。
母体の巨木の枝から延びた気根が地面に着いて幹のようになり、そこからまた気根を延ばして幹となり・・・を繰り返して、幹や枝や根が複雑に絡み合う小さなジャングルを形成してました。

f:id:manao-life:20191112014442j:image
f:id:manao-life:20191112014439j:image

木の精霊が祀ってあったり、タイ人が熱心に宝くじの番号を占ったりしているのをみると、いわゆるパワースポット的な場所なのでしょうね。
「ピマーイに来て遺跡だけ見てサイガームを見ずに帰るのは、1本の箸で麺を食べるようなもの」とか言われているようです。

f:id:manao-life:20191112014637j:image
f:id:manao-life:20191112014634j:image
f:id:manao-life:20191112014641j:image

<サイガーム公園情報>
---------------------------
サイガーム
ไทรงาม

所在地:345 ถนนวนปรางค์ ตำบล ในเมือง อำเภอพิมาย นครราชสีมา 30110
時間:08:00 - 18:00

 

 光とサウンドのスペクタクル遺跡ショー

ホテルの部屋に戻ってシャワーを浴び、スマホの充電をしながら少し休憩し、18時前にはホテルを出発して遺跡公園まで向かいました。
今回の旅行の最大の目的であるピマーイ遺跡ショーを観に行きます

f:id:manao-life:20191112014722j:image

18時すぎに遺跡公園に到着すると、既に観覧希望者たちの長蛇の列ができていました。
全席無料だとこういうことになるんですね。(私的には多少の有料観覧席も設けてほしかった)

18時半になると少しづつ列は先に進むのですが、あまりにも遅々とした動きに耐えられず、結局、席なしで入場することにしました
ステージの袖や後ろ側の空いているスペースで立ち見でもよければ、列に並ばずに入場させてくれました。

f:id:manao-life:20191112014805j:image

朝、会場の席を見たときには全部埋まるのかと余計な心配をしていましたが、埋まるどころか、席がなくてあふれるくらいの来場者数でした。(失礼しました)

この日のショーは、20時からの開始。
ショーの内容はピマーイ遺跡にまつわる歴史物語で、光と音楽を駆使したオペラのようなミュージカルのようなテイストを散りばめながら豪華に繰り広げられました。

総勢100人以上の演者たちによる舞台ショーは、想像していた以上に本格的かつゴージャスで、すっかり魅せられました
一地方のイベントだと侮っていたら大間違い。
演者の多くは地元の学生や若者たちだと思うんですが、ずいぶん練習したんだろうなと感心しました。

以下、雰囲気をお伝えするために画像をいくつか貼っておきます。

f:id:manao-life:20191112014844j:image
f:id:manao-life:20191112014841j:image
f:id:manao-life:20191112015040j:image
f:id:manao-life:20191112015013j:image
f:id:manao-life:20191112015020j:image
f:id:manao-life:20191112141203j:image
f:id:manao-life:20191112015037j:image
f:id:manao-life:20191112015031j:image
f:id:manao-life:20191112015026j:image
f:id:manao-life:20191112015024j:image
f:id:manao-life:20191112015034j:image
f:id:manao-life:20191112015017j:image
f:id:manao-life:20191112015044j:image

いやー、約2時間の堂々たる豪華絢爛ショーでした!
楽しかったです。

あ、そうそう。
最初は立見席で観ていたんですが、途中で席が空いたらしく、スタッフの方に声をかけていただき、観覧席に座ってゆっくり観ることができました。ラッキーでしたね。

 

つづく

今回の週末バス旅行の目的は、ピマーイ・フェスティバルというお祭り期間に、ピマーイ遺跡で上演される歴史スペクタクル舞踊ショーと、伝統のボートレースを鑑賞することでした。
いずれも堪能できたし、ほぼ目的達成なんですが、あと少しエピソード的なことも紹介したいので、とりあえず次回につづく。

 

ではまた。