いよいよ乾期に入って朝が清々しくなってきたバンコクです。タイ人は乾期のことを寒季("หน้าหนาว" ナー・ナーオとか、"ฤดูหนาว" ルドゥー・ナーオ)と呼びますよね。まなおです。
体調も回復して食欲の秋っぽくなった(いや、乾期になった)からなのか、ふとあの火山エビ焼きを食べに行きたくなって、ナコンパトムまで運転して行きました。
火山エビとは
今回紹介するエビの火山焼きは、タイではたいぶ有名になったので、すでにご存知の方や行った方もあるかと思いますが、簡単に説明すると、バンコクの西側ナコンパトム県の幹線通り沿いにある「กุ้งอบภูเขาไฟクン・オップ・プーカオ・ファイ」という店の名物エビ料理のことです。
กุ้ง [kûŋ] クン:エビ
อบ [òp] オップ:蒸す
ภูเขา [phuukhǎo] プーカオ:山 + ไฟ [fai] ファイ:火 = 火山
ですので、正確には「エビの火山蒸し焼き」とか「火山蒸し焼きエビ」という感じでしょうか。
なぜ火山かというと、テーブルにサーブされる時に火山の形をした鋳物がエビの皿の上にかぶせてあり、そこにアルコールを垂らして火をつけるというデモンストレーションを行ってくれるからなんです。
この「ファイヤー」をするかどうかは、提供される時に従業員が聞いてくるので、特に必要なければカットすることが可能なんですが、ビジュアル的に楽しいのと熱々感が増すので私は毎回やってもらいます。
そうなんです。最初に私がこのお店で火山のエビ焼きを食べようと思ったのも、このファイヤーのデモンストレーションが面白そうだったからなんです。
正直、集客のためのビジュアル重視の店なんだろうと思い、味はそれほど期待してませんでした。
というのも、今までタイでいろいろエビ焼きを食べてきましたが、どうも大味というかどこでもそれほど「美味しい~!!」と感じたことがなかったからなんです。
でも、ここ
本当に美味しいです!
エビ自体もぷりぷりだし、今まで味わったことがないくらい醤油ベースのいい味付けで、かぶりつきながら幸せな気持ちになります。タイでおなじみの緑の辛いシーフードタレも一応ついてくるのですが、私はこのタレなしで食べます。十分に美味しいです。
エビの蒸し焼きはエビのサイズ(大と小)によって価格が違うのですが、私はいつも見た目と一回の食べ応え重視でついつい大の方を頼んでしまいます。今回は1キロで780バーツでした。本当に大きいエビが11~12匹くらい乗っていたと思います。
小さいほうは小さいほうで、もしかしたらタレがさらになじんでいるとか繊細な味が楽しめるとかもあるかも知れませんので、次行ったときは一度小さい方のエビも試してみたいと思います。
お店の行き方と諸情報
ナコンパトム県、バンコクからは正直言って気軽にさくっと行ける距離ではありません。
車を運転しても小一時間かかりますし、電車ではもっと時間がかかるし、さらに駅から店へのトゥクトゥク手配などが必要です。
(電車&トゥクトゥクの行き方は、『サクのバンコク生活日記』というこちらのブログが詳しかったです)
もし、タイ生活に慣れていてタイ語や英語での交渉も苦にならない人なら、ラーチャブリーやナコンパトム行きのロットトゥー(乗合バン)やバスの運転手にあらかじめ相談してこの店の前で降ろしてもらうことも可能だとは思います(そのバンやバスがこの幹線道路を通るルートであればですが)。
数人で行くならレンタカーを借りたり運転手付きのバンを借り切ったりして、ナコンパトム方面の観光を絡めて行くのがいいと思います。
<場所>
バンコクからラーチャブリー方面に向かうペッチャカセーム通り(ถนน เพชรเกษม AH2)沿い、バンコクから向かうと左手にあります。大きなこの看板が目印です。
お店の住所と地図はこちらになります。
885 Phet Kasem Rd., Tambon Sanam Chan, Amphoe Mueang Nakhon Pathom, Nakhon Pathom 73000
Tel: 034-255-041, 034-241-109
タイ語ではこちらを見せればわかってもらえます。
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กุ้งอบภูเขาไฟ นครปฐม
885 ถ.เพชรเกษม ต.สนามจันทร์ นครปฐม 73000 (อยู่ตรงข้ามโรงพยาบาลสนามจันทร์)
โทร: 034-255-041, 034-241-109
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<時間帯>
10:00~21:00まで営業です。
このお店、人気店だけあって、昼時や夕飯時は非常に混雑しています。少し待つことがあるかも知れませんので、時間にはある程度余裕をもっていかれるのをお勧めします。
11時過ぎとか夕方早めに行くとか食事時を少し外すと比較的空いています。
また、来店時間が決まっている場合は、あらかじめ電話予約も可能とのことでした。
<テイクアウト>
店で熱々を食べるのが一番おいしいのですが、お持ち帰りも可能です。この日、私たちはラーチャブリーに住む友人へのお土産としてエビの蒸し焼きを1キロテイクアウトして帰りました。車の中は香ばしいエビの匂いが充満しましたが、友人にはとても喜んでもらえました。
まとめ
私自身、何度もリピートしてしまうくらい美味しいエビ焼きです。
ビーチで食べる少しぱさぱさした焼きエビも、それはそれでリゾート気分を味わえていいんですが、ここのエビは味が絶品で本当におススメです。
日本からの来客や家族も、時間の都合がつけばナコンパトム方面の観光も兼ねて連れて行っています。
バンコクからは多少時間がかかりますが、まだ行ったことがない方はぜひお試しください。
ではまた。