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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイが誇る世界遺産スコータイの大仏と遊行仏【ロイクラトン旅行最終日】

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2021年11月18日~20日まで3日間開催されていたスコータイ歴史公園でのロイクラトン祭り(灯籠流し)。
私は19日と20日にフェスティバルに参加してきました。

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今回は、そのロイクラトン旅行の最終日に訪れたワット・シーチュムの大仏様と、タイ特有の歩く仏様(遊行仏)が残る穴場遺跡ワット・チェトゥポンをメインに紹介したいと思います。
いずれも歴史公園の城壁外に位置する遺跡ですが、ぜひ訪れていただきたいお勧めのスポットです。

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ワット・シーチュムの巨大仏像

私がスコータイを訪れるときに必ず訪れる遺跡が、ワット・シーチュム(Wat Sri Chum / วัดศรีชุม)です。
ここには、スコータイ遺跡のシンボル的存在ともいえる大仏が安置されています。

日曜日の朝7時。
スコータイ歴史公園の外側、北西に位置するワット・シーチュムに到着。
先客はタイ人夫婦1組だけでした。

 

私は基本的に朝一で遺跡を巡るのが好きです。
人が少なくて静かだし、なにより涼しいからです。
タイに来た当初は、何度か昼間の遺跡巡りをしたのですが、自転車で周った時は暑くて死ぬかと思いました。
それ以来、できるだけ朝早い時間、または日が沈む頃に散策することにしています。

この日も、朝の清々しい空気の中、小鳥のさえずりが響く境内を気持ちよく歩くことができました。

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この大仏様はアチャナ仏(พระอจนะ)と呼ばれ、高さ約15メートルほどあるそうです。
大仏様は、見る位置によってずいぶんお顔の雰囲気が変わるような気がします。


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私は大仏様の真下から見上げた時のお顔が好きです。
威厳があって慈悲深い感じがします。


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お顔の上に抜ける青空も好きです。

 
 
 
 
 
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あと、スコータイの仏像と言えば、手の造形も印象的で美しいなと感じます。
降魔印を結んだしなやかな指には、いつも魅了されます。

 

巨大座像(大仏)の隣にある遺構に安置された仏像にもお参り。

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そうこうしているうちに、タイ人の団体客が観光バスでやってきました。

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駐車場には、なんとも味のあるローカルバスが停車していました。

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スコータイ新市街と旧市街を結ぶバスのようです。




<寺院情報>
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ワット・シーチュム
วัดศรีชุม
Wat Sri Chum
所在地:ตำบล เมืองเก่า อำเภอเมืองสุโขทัย สุโขทัย 64210
    Mueang Kao, Mueang Sukhothai District, Sukhothai 64210
時間:06:00-17:00
拝観料:30バーツ
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いにしえの貯水池「サリートポン・ダム」

ワット・シーチュムを後にして、城壁南西方面にある巨大な貯水池「サリートポン・ダム」(เขื่อนสรีดภงส์)へと向かいました。
特に貯水池が目的だったわけではなかったのですが、通り道なので立ち寄ってみることにしました。

ここは、昔、タイ人の教え子にスコータイ遺跡を案内してもらった時、すごく暑い中、ヘロヘロになって連れていかれた記憶があるんです。
当時は貯水池なんて特に興味があったわけでもなく、内心『なんでわざわざこんな遠くまで池を見せに行くんだろう』と思っていました。

今になって知ったんですが、この貯水池、スコータイ時代の灌漑(かんがい)施設だったんですね。
地元では「ルアン王の堰」と呼ばれているそうです。


インドのニューデリーに本部を置く国際かんがい排水委員会(ICID)によって、「世界かんがい施設遺産」に登録されているそうです。


由緒ある貯水池だったんですね。。。

にしても、世界かんがい施設遺産って初めて聞きました。

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緩やかな稜線の山々が背後に控え、ススキっぽい草が揺れている風景に癒されました。


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歩く姿を留める大仏の遺跡(ワット・チェトゥポン)

スコータイ時代に造られた灌漑用貯水池を後にして、歴史公園城壁の南側に位置するワット・チェトゥポン(Wat Chetuphon / วัดเชตุพน)にやってきました。

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この遺跡も、昔、学生に案内してもらって訪れたのが最初で、印象的だった遺跡です。
ここは城壁外ということもあり、あまり観光客が訪れることもなく、特に入場料(拝観料)を取られるわけでもないマイナーな遺跡のひとつですが、私のお気に入りのスポットでもあります。

言葉は変ですが、ちゃんと遺跡という感じがします

 

スコータイ時代の仏像の特徴のひとつに遊行仏(ゆうぎょうぶつ)というのがあります。
座像や直立の立像とも違う、この歩く姿の仏様というのは、世界的に見ても珍しく、スコータイ仏特有のスタイルだそうです。


このワット・チェトゥポン遺跡にある四面仏の正面には、大きな遊行仏の姿が残っています。

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長い歳月によりお顔部分は崩壊してしまっていますが、わずかに傾いたしなやかな腰つきや曲げた右足から、ゆっくりと歩いておられる様子が見て取れます。

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遠くインドから教えを説いてまわられた姿を表しているのでしょうか。

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ここを訪れるたびに、崩れた伽藍の柱とほんの少しの壁が残るだけの遺跡の片隅で、木陰に座りながら、悠久の時に思いを馳せてしまいます。

 

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それから、この遺跡で面白いなと思うのは、大きな岩盤が使われていることです。
タイの遺跡のほとんどがレンガラテライト(紅土)と呼ばれる気泡のような穴が入った赤褐色の石で造られていることが多いのですが、ワット・チェトゥポンの門や格子窓には黒っぽい粘板岩が使用されています。

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あんなに大きな岩盤にも、ちゃんと四角いほぞ(枘)とほぞ穴が加工してあるのがすごいなと思いました。

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遺跡前にある池の睡蓮もきれいだし、のんびり過ごすことができました。

スコータイ旅行で少し時間に余裕がある方は、ぜひお立ち寄りいただきたい、まなおお勧めの場所です。

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<寺院情報>
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ワット・チェトゥポン
วัดเชตุพน
Wat Chetuphon
所在地:56/2 ซอย สุโขทัยนคร 1 ซอย 4 ตำบล เมืองเก่า อำเภอเมืองสุโขทัย สุโขทัย 64210
    56/2 Soi Sukhothainakhorn 1, Soi 4, Mueang Kao, Mueang Sukhothai District, Sukhothai 64210
料金:拝観無料
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ホテルで朝食

9時前。
ホテルに戻って朝食です。

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天井が高くていいですね。
ビュッフェスタイルでしたが、標準的な欧米風朝食メニューもタイ風料理やデザートもありました。
どれも美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまうんですよね。

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12時のチェックアウトまでは、ホテル内でゆっくりくつろぎます。

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団体客に会うこともなく、静かにのんびり過ごせたのがなによりよかったです。

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スコータイに来るときには、また利用したいホテルです。




agodaで料金を検索する



12時。
名残り惜しみつつ、チェックアウト。

チェックアウト時にホテルからもらったドライフルーツをかじりながら、また6時間かけてバンコクに戻ったのでした。


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以上で、スコータイ・ロイクラトン旅行記は終わりです。

長々とお読みいただきありがとうございました。


最後に最終日の動画を貼っておきます。よかったらご覧ください。


www.youtube.com




ではまた。