毎年恒例となった感のあるチャオプラヤー川沿いのイベント「Vijit Chao Phraya วิจิตร เจ้าพระยา」へ今年も行ってきました。
古い商店街であるソンワート通り(ソンワット通りと記載されることも)を散策しつつ、華やかなイルミネーションやライティングショー、ドローンショー、花火なんかを堪能しました。
開催は2024年11月16日から12月15日まで。
ぜひこの機会にお出かけになってはいかがでしょうか。
過去のウィジットチャオプラヤーについては、こちらもご覧ください。
ソンワート通り
ソンワート通り(ถนนทรงวาด / Song Wat Road)は、ラーマ5世の時代に整備された古い通りで、主に輸出入商店が軒を並べていました。
今でも当時の名残りである古い建物や昔ながらの商店(会社)が残る一方、歴史的な建物内部をリノベーションしたお洒落なカフェやバー、レストランなどといった飲食店や雑貨店などが連なっており、バンコクの新名所として若者や観光客から注目を集めるスポットでもあります。
ソンワート?ソンワット?
ちなみに、この「ソンワート通り」は「ソンワット通り」と記載されることも多く、というかむしろ「ソンワート」と書かれることがほとんどないのですが、ここではあえて「ソンワート通り」で統一させていだたきます。
というのも、そもそもタイ語のカタカナ表記に正解も不正解もなく、(現在「バンコク」を「バーンコーク」「バーンコック」と書く人がほとんどいないように)定着したものが全てなわけですが、このソンワート通りが日本人の間で知名度が上がってきたのはここ数年のことでもあるので、できれば完全に「ソンワット」が定着してしまう前に「ソンワート」となればいいなという個人的な思いがあるからです。(いやもうほとんど定着しつつあり、正直手遅れ感はあるのですが…)
タイ語の音的には、/sonŋ waat/ の /waat/ の部分は /a/ を長く発音する長母音であり、少なくとも日本語の「ワット」という促音とはかけ離れています。
では、なんで「ソンワット」と書かれるようになったのかと言えば、これは私の推測ですが、もともとタイ語に不慣れな日本人の方が英語表記の「Song Wat Road」を見て、『あ、これは(お寺を意味する)ワットなんだな』と思ってカタカナにしてしまったのではないでしょうか。
実際、タイのあちこちで見かける英語表記の「Wat」は、お寺のワット(วัด)のことがほとんどですから、仮にそう勘違いしたとしても不思議はありません。
ま、そんなことはこれくらいにして、以下、ソンワート通りのようすを紹介していきたいと思います。
ソンワート通りの雰囲気
ソンワート通りはチャオプラヤー川沿いの1キロちょっとの比較的短い通りで、中華街のヤワラート通りと並行しているようなイメージです。
道路沿いにある大本頭公廟。
古い建築が続く一角。
ソンワート通りの駐車場情報
ソンワート通りへ行く場合、ヤワラートやタラートノーイあたりから徒歩で行く方が多いかも知れませんが、自家用車で向かう場合の駐車場情報もお知らせしておきます。
【路上駐車】
奇数日と偶数日で、道のどちらかが駐車禁止となっています。
タイ語がわからなくても、他の車が停めてある側に駐車すれば大丈夫です。
ただし、昼間は地元の方や商用の車でいっぱいになっていることが多く、空いているスペースがあればラッキーという感じ。
夕方以降は、比較的空いている印象です。
また、日をまたいで駐車する場合、厳密にいえば、0時に反対側に車を移動しなければなりません。
(実際には、0時を待たず、暗くなったら次の日に駐車可能な側へ先に移動している人がほとんどでした)
【駐車場】
ソンワート通り沿いにはいくつかの私営駐車場もあります。
昼間の観光で路上駐車ができない場合に利用するといいでしょう。
象さんの駐車場
一番大きいのは、通りの中ほどにある屋外駐車場で、2頭の象さんの壁画が目印です。
1時間40バーツ。(ただし20時以降は駐車不可。翌朝まで停めることもできません)
広くて駐車しやすいと思います。
反対側には、女性の壁画も。
元善街駐車場
建物の合間の路地をチャオプラヤー川沿いに少し入った場所にも時間貸しの駐車場があります。
(入口の看板に従って、便宜上「元善街駐車場」と呼ばせていただきます)
同じく1時間40バーツ。
ここは、基本的に22時以降閉まります。
(私はソンワート通りで宿泊したので、駐車場オーナーと交渉して翌朝まで停めさせてもらいましたが、後から思えば、夜間には空く路上に移動して駐車すればよかったです)
お寺の駐車場
ソンワート通りの東側、タラートノーイ近くにある、ワット・パトゥムコンカー(วัดปทุมคงคาราชวรวิหาร)の駐車場に停めることも可能です。
こちらは、1時間20バーツと安く、夜間含めて24時間駐車可能なのですが、サイドブレーキはかけず、車の鍵を預けなければならないので注意です。
(手押し移動時の接触事故や盗難などの可能性も無きにしも非ずですので、自己責任でご判断ください)
牛面王(ローンクランヌア)
ソンワート通りの中ほどに位置する古い建物群の一角。
ローンクランヌア(โรงกลั่นเนื้อ)は、牛肉麺やカルビごはんなど、牛肉をメインとした料理を提供するお店です。
私はタイ語で焼き焼きカルビごはん(ข้าวหน้าเนื้อคารูบิย่างซอส)と書かれたメニューを注文しました。
ごはんの上に肉の塊と辛味ペーストが乗っかっており、その辛みそを肉とご飯に付けたり混ぜたりして食べるもので、私が勝手に想像していた日本風カルビ丼とは異なるものでした。
次回機会があれば、麺類に挑戦してみます。
店内は清潔でお洒落な感じで、外国人観光客らしい人が数組いました。
Arteasia Desserts
このカフェも同じく古い建物群の一角、上記ローンクランヌアの並びにあり、入口の細い通路から階段を上がった2階が店舗になっています。
お洒落な感じですね。
先にカウンターで注文して支払いを済ませるシステム。
スタッフがメニューを見せながら商品説明やおすすめをしてくれます。
映えるお菓子やドリンクがたくさん。
価格は若干高めです。
HUGS songwat
日本人オーナーさんのお店。
外観もインテリアも可愛らしくておしゃれです。
店内の壁や窓に飾られているたくさんのアート作品も見ていて楽しいです。
ハンバーグとおにぎりのプレート、美味しかったです。
Woodbrook / BARBON (Hostel Urby)
Hostel Urbyというホステルに泊ってみました。
入り口でスリッパに履き替えるスタイルで、共用のバストイレも清潔な印象でした。
このホステルはドミトリーがメインですが、私は個室を利用。
ベッドとサイドテーブルと椅子、小さな窓がふたつといったミニマルかつシンプルなスペースながら、天井が高いので圧迫感はそれほど感じませんでした。
そもそも、町歩きとイベント巡りが目的なので、寝れれば十分でしたし。
久しぶりにホステル泊というバックパッカー的雰囲気にも触れることができて、楽しかったです。
このホステルには、Woodbrookというカフェと、BARBONというバーが併設されています。
今回カフェは利用しませんでしたが、夜にバーでビールを飲みました。
(閉店ギリギリだったのでビールくらいしか注文できなかったのは残念!)
カフェやバー利用、そしてホステル利用者の共有スペースであるテラスからの眺めものんびりとしてよかったです。
クルアナーンアイ・ムーカタ
夕方、ソンワート通りにあるムーカタ屋(タイ風焼肉&鍋)で、チムチュム(イサーン鍋)を食べました。
わりとリーズナブルで、外国人の多いソンワート通りながら、ここはほとんどタイ人のお客さんだけでした。
道路に面した(というか路上の)テーブルだったので、何を食べているのだろうと興味津々で見てくる外国人観光客もけっこういました。笑
The National Bar(バー・ヘンチャート)
ウィジットチャオプラヤーの花火イベントが終わった後、立ち寄ったバー。
その日、店内はタイ人と外国人が半々くらいでしたかね。
気軽に入って飲める雰囲気でした。
オーナーのタイ人男性と少し話しましたが、「今ソンワート通りが熱い!と思って出店したんだけど、夜は本当に人通りが少なくて困っちゃうよー」と嘆いていました。
確かに、カオサンや中華街、シーロム、スクンビットなどの繁華街とは違い、ソンワートの夜はひっそりとした雰囲気ではあります。
(私はそれはそれで好きでしたが)
ウィジットチャオプラヤーのイベントあれこれ
冒頭にも書きましたが、今年2024年ウィジットチャオプラヤーは、11月16日〜12月15日。
チャオプラヤー川一帯のあちこちが華やかなイベント会場となっています。
以下、Vijit Chao Phrayaのようすを紹介します。
スケジュール
まずは、観光庁から発表されているスケジュールも添付しておきます。
ワット・カンラヤーナミット寺院
チャオプラヤー川に面したお寺の境内で、花火を伴った歴史ショーやダンス、ドラゴンショーなどの上演が行われます。
ワット・アルン(暁の寺)
ワット・アルンではライトアップやドローンショーが行われています。
ワット・ポー側の対岸で眺めると迫力があると思います。
(下の画像は、ラーマ1世橋側から眺めたものです)
ラーマ1世橋の電飾と花火
ラーマ1世橋(メモリアルブリッジ)は、華やかにライトアップされ、ライトやレーザーを使ったショーが1日に数回行われます。
また、開催期間中の金曜日と土曜日の夜20時45分から約5分間盛大な花火が打ち上げられます。
昨年行った時は、政府のお偉いさんが鑑賞(視察?)に来られた日は通常より長めに豪華に打ち上げられていましたので、今年も日によってはラッキーな花火が見られるかもしれません。
ちなみに、花火のタイミングに合わせて、チャオプラヤー川ディナークルーズや観光船が水上でたくさん停船します。
華やかなクルーズ船が水上に集まる姿は美しいものです。
もちろん、船上から見上げる花火も素敵ですので、機会があったら利用してみてください。
下は、私が2年前にディナークルーズ船から鑑賞した時のようすです。
その他ライトアップなど
その他にも、チャオプラヤー川沿ではあちこちでライトアップや撮影スポットなどが点在しています。
また、アイコンサイアムやアジアティーク付近でも不定期に花火が上がったりすることもあるようです。
12月15日まで開催していますので、機会があればぜひお出かけください。
ではまた。