土日を風邪でつぶしてなるものかと、せっせとお湯を飲んで治すつもりのまなおです。
みなさんはタイ中部の県、ウタイタニー県をご存知でしょうか。
日本人観光客にはあまり馴染みのない土地かもしれませんが、ユネスコの世界遺産に登録されている野生生物保護区(フアイ・カーケン)の森も有する自然豊かな県です。
今回、シンブリー県の影絵寺院からナコンサワン県のカオノー山へ行く途中、ウタイタニー県にある有名寺院「ワット・タースン(วัดท่าซุง Wat Tha Sung)」に寄って参拝してきました。
このお寺、ガラス(鏡)をはり巡らせたキラキラの本堂(ウィハーン)が圧巻でした。
ワット・タースンを目指して
シンブリーのワット・サワーンアーロム寺院で影絵芝居を鑑賞し終わったのが10時前。
私たちは次の目的地であるウタイタニーのワット・タースン(正式名はワット・チャンターラーム:วัดจันทาราม)に向かってかなり焦りながら車を走らせていました。
というのも、事前情報によるとこのワット・タースンには昼休みがあるそうなんです。
11時から14時まで一時的にお堂は閉められて参拝ができないというので、できれば11時までに着きたいと思ったわけです。(実はこの11時というのが私の勘違いだったのですが…)
グーグルマップでの予想所要時間は1時間20分。かなり微妙ですがとりあえず先を急ぐことにしました。
それにしても、グーグルマップさんって時々とんでもない道をナビゲートしてくれますよね。
お寺まであと数キロという地点で私たちに示してくれたのは田んぼの中のがたがた道。
どんだけ辺鄙な場所にあるお寺かと思ったら、到着500mほど手前で立派な大通りと合流するではないですか!
いやいや、だんぜんこの大通りからのほうが早かったんじゃない?
確かに候補ではこの大通りの道もあったようですが、「同時到着予定」って書いてあったし、デフォルトで農道(とは知らず)の方が選択されてたから信じたのに!
まあ、グーグルマップさんはこういうことしばしばあるので仕方なんですが。土地勘のない場所だと信じるしかないですよね?
ワット・タースン到着(勘違い発覚その1)
なにはともあれ、ワット・タースンに到着したのが11時15分。
所要時間計算は悔しいくらい正確なグーグルマップさん。
11時にぎりぎり間に合いませんでした。(涙)
ただ、ここは時間にルーズなタイ、もしかしたまだ開いているかも知れないと思い、とりあえずお堂に向かってみることにしました。
グーグルマップが示した目的地の少し手前にある駐車場に車を停め、「มณฑปแก้ว:モンドップ・ケーオ(ガラスのお堂)」と書いた案内板の方へ歩いて行きます。
すると、入り口には10:30~12:30までクローズと書いてあるではないですか。
「あれ、11時から14時じゃなかったのか。10時半に閉まるならそもそも間に合うわけもなく、あんなに焦って運転することはなかったな」
と思いながらも、12時半に開くならあと1時間ちょっとだし、食事でもしながら待てばいいかと気を取り直して、近くのレストランへ向かいました。
川魚ランチ(勘違い発覚その2)
ワット・タースンから2キロほど離れた場所にある「サーラー・コーク(ร้านศาลาโค้ก)」という川魚レストランで食事をすることにしました。
ジャイアントグラミーという川魚のナンプラー揚げ(ปลาแรดทอดน้ำปลา)や、
ナイフフィッシュのさつま揚げ(ทอดมันปลากราย)、
レッドテール・ヘミバグルスというナマズの一種のトムヤム(ต้มยำปลากดดัง)、
空心菜のかき揚げのヤム(ยำผักบุ้งกรอบ)などを注文しました。
名前を聞くとどれも食べてはいけないような恐ろし気な魚ばかりですが、味は意外と淡白でまあまあ美味しかったです。(個人的にレッドテール・ヘミバグルスは少し川魚特有の生臭さがあるような気がしましたが)
料理を待っている間に、スマホでワット・タースンのガラス(鏡張り)のお堂に関する情報を調べていたら、なんと衝撃の事実に気付いてしまったんです。
先ほど車から降りて前まで行ったガラスのお堂は、どうやら私たちが目指していたガラスのお堂とは別物だったようなんです。どうりで想像していたより外観が小さいなと感じたわけです。
お堂の名前に「ケーオ(แก้ว)」という「ガラス」を意味する文字が付いていたので、てっきり勘違いしていたのですが、
私たちが行きたかったのは先ほどの「มณฑปแก้ว:モンドップ・ケーオ」=ガラスのモンドップ(経を唱えるお堂)ではなく、
「วิหารแก้ว:ウィハーン・ケーオ」=ガラスのウィハーン(仏堂・本堂)だったのです。
画像をよく見ると外観写真の規模も形も全然違いました。とほほ。
ガラスの本堂へ(まさかの勘違い発覚その3)
お堂の場所の勘違いに気づいた私たちですが、まあどっちにしろ間に合わなかったんだからと思い、ゆっくり食事をして12時半過ぎにレストランの会計を済ませました。
今度は間違わないように、ウィハーン・ケーオ(ガラスの本堂)へ向かいます。
この時にはじめて知ったんですが、このワット・タースンというお寺、敷地がすごく広いんですね。
点在するお堂や施設を徒歩でまわるなんてほぼ無理です。
最初に私たちがいた場所はなんだったんだと思うくらい、ガラスの本堂からは離れていました。
途中、「ปราสาททองกาญจนาภิเษก:プラサート・トーン・カーンチャナーピセーク」という黄金の城郭や、宮殿を思わせるような「อาคารพิพิธภัณฑ์ "สมบัติพ่อให้":ソムバット・ポー・ハイ」という白亜の博物館などを通り過ぎて、やっとガラスの本堂の駐車場にたどり着きました。
休日ということもあってか、車も人もすごい数です。
そして、本堂へと向かおうとした私たちですが、入り口近くの看板を見て目が点になってしまいました。
え・・・・と。
14時から・・・ですか?
あと、1時間以上あるんですけど・・・・。
し、しかも、午前中の開門時間は、9時から11時45分まで・・・・。
てことは、なんですか?
私たちが最初から間違わずにこの「ウィハーン・ケーオ」に来ていれば、クローズ前に余裕で間に合っていたってことですか・・・?
もう、おのれのバカさ加減に脱力して白目をむいてしまったのですが、いまさら本堂を拝まずに帰るわけにもいかず、車の中でさらに1時間待機することにしました。
そもそも、なんで昼の閉門が11時から14時までだと思い込んでいたんでしょう?
車に戻って、他の方が書かれたブログなどの情報を確認してみたんですが、ちゃんと「11:45~14:00」ってなってるじゃないですか。ああ、ばかばかばか・・・
みなさん、ガラスのお堂の昼休みは、「11:45~14:00」です!
※ワット・タースンは、各施設(お堂)によって昼休みが異なります。
※また、土日や仏教の祝日などは例外的に昼休みをとらない日もあるようです(2019年10月25日追記)
いよいよガラスの本堂参拝
車内で時間をつぶすこと、1時間ちょっと。
14時を待って、やっとガラスの本堂内部へ入ることができました。
それにしても、すごい人、人、人です。
そして、噂通りキンキラキンで圧巻のお堂なのでした。
このお堂は「ウィハーン・ケーオ・100メートル(วิหารแก้ว ๑๐๐ เมตร)」と呼ばれるように、入り口から仏像が安置されている場所までとても長くて大きな本堂なのですが、壁や柱や天井などいたるところに鏡が貼られているので、よけいに広く感じます。
見渡す限りキラキラの本堂内でみんな熱心に拝んだり写真を撮ったりしています。
日本の寺院のイメージとはかけ離れていますが、そのインパクトの大きさは半端ないお寺です。
みなさんも、機会があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本堂にたどり着くまでにいろいろありすぎて、本堂自体のレポートをサラッと流してしまった感がありますが(笑)、今回のグダグダな訪問は、すべて私の勘違いに端を発するものです。
ですから、私がみなさんに声を大にして伝えたいのは、
1)ワット・タースンの有名なキラキラお堂は「ウィハーン・ケーオ(วิหารแก้ว)」!
2)ウィハーン・ケーオの昼休みは「11:45~14:00」!
以上、ふたつです。(笑)
※土日や仏教の祝日などは例外的に昼休みをとらない日もあるようです(2019年10月25日追記)
※ウィハーン・ケーオに向かうには、グーグルマップでナビを行う場合「Crystal Sanctuary 100 m long」という名前で位置指定をするほうが無難です。(私たちは「Wat Tha Sung」で検索・指定したため手前の駐車場と勘違いしました)
ではまた。